REPORT
2017.08.06
7月17日、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールにて“i☆Ris結成5周年記念Live~5 years old! Everyone comes together☆~”が開催。声優アイドルユニット・i☆Risが7月7日に結成5周年を迎えたことを記念してのこの日のライブ・イベントは、真剣勝負の“真夏の大運動会”とライブコーナーの二段構えで構成。前半部では本気で競い合い、後半パートでは全力でのライブを展開し、そのいずれでも一切力を抜かないステージを見せてくれた。
本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。
まず“真夏の大運動会”では各メンバーが煽りVTRに乗せて、久保田未夢が毛筆でタイトルを書いた入場ゲートをくぐって登場。昼の部1位を獲得した茜屋日海夏が「夜は余裕かましていきます!」と語れば、2位だった若井友希からは下克上宣言が、芹澤 優からも「1位目指します!」と意気込みが語られる。
個人戦だった昼の部と異なり、夜の部は団体戦。昼の部の1・4・6位である茜屋・澁谷梓希・山北早紀による“チーム澁茜山(しぶあかやま)”と、2・3・5位となった若井・芹澤・久保田による“チームWAKAI”の対決となり、勝利チームには商品が贈呈される。
まず1種目目は“バランスリレー”。頭上にお盆を持ち、そこにボールを乗せたままステージを一往復。それをリレー形式で行い、タイムで競う種目だ。先攻:澁茜山は第1走者の茜屋がボールを頻繁に落としまさかのタイムロス。しかし第2走者・山北がノーミスで走行し挽回した結果、47秒という結果に。
続けて後攻:チームWAKAI。お盆にボールを乗せた瞬間に第1走者・芹澤はその難しさを体感したようで、「山さんってすごいんだなぁ」と驚きを見せる。そして競技がスタートすると、残りふたり・若井と久保田がバランスを取るのに必死だったこともあって走行のフォームが若干奇妙なものに。加えてもたつきもあり、結果は50秒。僅差で勝利したチーム澁茜山が5ポイントを獲得する。
続いての種目は“大縄跳び”。今度は高校の体育祭にて大縄跳び経験のある芹澤を擁するチームWAKAIが先攻となる。序盤は順調に進行するものの、30回を超えたあたりから久保田から悲鳴が。しかしそこから3人とも粘りに粘り、結果は69回と大健闘! あまりに体力を使いすぎたのか、そのまま久保田は“ファンシーモード”に。ステージ端にて着ていたジャージをタオルケット代わりにしばし寝てしまっていた。
一方後攻:チーム澁茜山も30回を過ぎたあたりで山北が頭に巻いていた手ぬぐいを取り、本気モードに。そのまま危なげなく進行し、結果72回とさらなる大記録が誕生! しかもこちらも限界に達したのか、縄に引っかかった瞬間にステージ上に3人とも倒れ込んでいた。
第3種目は、昼の部にトーナメントで行われた“勝ち抜き尻相撲”のファン対戦バージョン。ここでは、その昼の部で圧倒的な強さを見せた澁谷が芹澤・久保田に対して連勝し圧倒的な強さを見せ、「気持ちいいぜぇ!」と高笑い。背水の陣で臨んだ大将・若井も一発で敗北してしまうが、観客に土下座し「もう1回!」と懇願。その観客のコールによる後押しもあって開催された再戦では、改めての気合いもあってか奇跡の勝利! 抱き合うチームWAKAI。若井は「泣きそう!」と達成感に包まれる。しかし残る茜屋との大将戦では一撃で敗北。悔しさから涙してしまう若井と、それを観て「かわいい!」とこぼす久保田の姿があった。
ここまでで各対決に勝利したチーム澁茜山には5ポイントずつが加算されており、15対0と圧倒的リード。そんななか行われた大逆転のチャンスが最後の競技“i☆Risクイズ”だった。国語・音楽・歴史の3ジャンルにそれぞれ1・3・5点の問題が1問ずつ用意されており、数値上はまだまだこの対決で逆転が可能となる。
イントロクイズとなった音楽・5点の問題では引っ掛け問題として「Make it! SoLaMiDressing Ver」が出題され、さらに「相手チームのメンバーをすべて漢字で書け(国語)」「2015年のアニサマで歌った曲をすべて答えよ(歴史)」などの問題が出題。チーム澁茜山:20ポイント、チームWAKAI:10ポイントとなり、最終問題となる国語・5点の3倍ポイント問題を迎える。その問題は、「3rd Tourの千葉・福岡・岐阜の会場名を、ひとり1個ずつ正確に書け」。全員が不安そうな表情を見せていたが、特に澁谷の苦戦ぶりが目立つ。先ほど大活躍だった彼女だが、ここでは机に突っ伏したり椅子に寄りかかって天を仰いだりと自信の無さを隠さない。そうこうしているうちにシンキングタイムは終了。回答がオープンされた瞬間、場内はどよめきに包まれる。
なんとチームWAKAIが「市原市市民会館」の真ん中の“市”が1個抜けているだけのほぼ正確な回答をし、正解扱いに! 一方ここまでリードしてきたチーム澁茜山は全員が不正解。諦めて「福岡、好いとぉ。」と回答した澁谷の「私、好きになると尽くしたいんすよ! だから“尽くし”(都久志)会館!」とのとんちで1ポイントが与えられるも加点はここまで。25対21で、チームWAKAIが華麗に逆転勝利を収めた。と、ここで悔しさからか、山北が号泣。それは、昼の部でも最終種目の逆転ポイントで最下位に沈んでしまったことも合わさっての、感情の氾濫だったのかもしれない。
そして勝者には商品券3万円が贈呈。和解の握手を提案された山北、「握手しなくていいから(商品券を)6人で割ろう」と涙ながらに提案するも、芹澤の「分っけまっせーん♪」のひと言であえなく却下……というある種の定番のようなやり取りもあり、運動会は終了したのだった。
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