5月5日〜7日、徳島市で開催中のマチ★アソビvol.18にて、『Tokyo 7th シスターズ』のステージイベントが行われ、高田憂希、清水彩香、道井悠、中村桜、高井舞香、桑原由気らが出演した。
今回のステージは、4月22日〜23日に開催された「Tokyo 7th シスターズ 3rd Anniversary Live 17’→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」後では最初のトークイベントということもあり、3rdライブの振り返りや裏話を中心にしたものになった。
新町川に面した半円型の野外ステージの周囲には朝から数多くの支配人が詰めかけ、「3rdライブに参加した人」という質問にも数多くの手が上がる。挨拶代わりのざっくりしたライブの感想では、高田はナナシス全体がひとつのチームになった一体感を強調。高井が仲間同士が仲良くなったと語れば、桑原も「僕らは青空になる」でみんなが円になった時のみんなの笑顔が忘れられないと語るなど、思いはひとつだったようだ。
キャスト陣からは3rdライブでは花道とセンターステージが初めて設定されたことが印象的という声も多かった。曲の尺は一定であることから、『ナナシス』のステージで初めて全力疾走した、といったエピソードも。他のユニットに関する感想では、道井がThe QUEEN of PURPLEのかっこよさを絶賛しており、QoPに対してはリハーサルでもキャスト陣から大歓声があがっていたとのことだ。そんなQoPだが、ボーカルの野村はほぼ初ライブだったため、道井はライブ前の野村に優しく声をかけたそうだ。もうひとりキャスト人気の高さで名前が上がっていたのがセブンスシスターズ・若王子ルイ役の川崎芽衣子で、リアル王子だと大人気だった。777☆SISTERSの面々は、川崎の「行くぞ」の台詞をみんなでモニターで見てからライブがスタートする感じだったとのことだ。
ライブの準備やステージ本番の裏話にまつわるトークでは、桑原はライブ前、アイドルのDVDを見ながら流し目の練習をしていたことを告白。実演を求められた桑原は完全に真正面を見ながら客席に視線を送っていたが、続いて実演を振られた高田が見事な流し目をキメて歓声を集めていた。清水はライブに向けて禁酒をしたとのことで、ライブ前日は入念なマッサージを受けて本番に臨んだと語っていた。ライブ当日いちばん緊張していたのは誰かという質問には、満場一致で高田という解答に。高田はライブ前、篠田と抱き合いながらふるえていたことを話すと、思い出してしまって涙ぐむ一幕もあった。道井は「Snow in”I love you”」を歌った際、ばっと振り向く振付の見せ場で、花道から振り向いたらだれも自分を見ていなかった、という自虐ネタを披露。道井がリベンジとばかりに同フレーズの振付をステージで再現すると、今度は会場の視線を独占していた。中村は今回のライブから採用されたイヤーモニターに言及したのだが、早起きだった2日目の昼夜ライブの間に仮眠を取る際もイヤモニをつけっぱなしだったため、なんだかふわふわした感覚だったとコメント。イヤモニの話で仮眠時のエピソードが出てくるところが中村らしかった。
興味深かったのは初日夜、2日目昼夜という初めてのライブの構成についてのキャストの感じ方のエピソード。サンボンリボンの3人が2日目の昼がいちばん緊張したと明かすと、髙田は初日は昼間にリハーサルをしてがっつり作りこめたから(自信を持って臨めた)、と出演者ならではの感覚を語っていた。2日目夜については清水が最終公演だからいちばん楽しもうという気持ち、終わっちゃうさみしい気持ちの両方があったと振り返っていた。
ステージでは、3rdライブで発表された新シングルや日本武道館ライブ開催に関するトークも。桑原は新曲については何もわからないことを断わったうえで、集大成のライブを終えたあとだからこそ、支配人さんにこれからもよろしくね、という気持ちを込めたいと意気込みを語っていた。武道館については、高井は会場の反応を聞いて、改めて武道館のすごさを感じたとのこと。髙田は目の前の観客たちから「おめでとう!」の大合唱を受けたことでまた感極まってしまっていた。髙田は3年前、篠田みなみたちと一緒に初めてマチ★アソビのステージに立ったときよりはるかにステージを見守る人が増えたことを語ると、「だーみなに見せてあげたいこの景色!」と笑顔で締めくくっていた。
『Tokyo 7th シスターズ』の音響制作を行っているスタジオマウス納谷僚介氏の司会だったこともあり、無茶振り満載で進んだのはマチ★アソビならではのイベント。大舞台を越えて作品の規模が拡大しても、『ナナシス』を作る人たちの空気感は変わらないことを改めて感じる内容だった。
Text by 中里キリ
©Donuts
SHARE