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INTERVIEW

2017.04.21

ずっと一緒のふたりが新しい役で出会う新鮮さ。「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」水瀬いのり&篠田みなみ スペシャル対談!

「Tokyo 7th シスターズ」(以下、ナナシス)初の短編アニメーションPVと、楽曲「ハルカゼ~You were here~ 」を収録したBD&CD「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」が4月19日に発売された。

リスアニWEBでは発売記念インタビューの第1弾として、「ナナシス」プロジェクトの総監督・茂木伸太郎氏のロング・インタビューを行なった。今回はそれに続く第2弾として、涼原カホル役の水瀬いのり、鳴海アカネ役の篠田みなみの対談インタビューをお届けする。

「ナナシス」ファンにとっては六咲コニー/七咲ニコル役の水瀬いのり、春日部ハル役の篠田みなみとして知られるふたりだが、今回のPVでは、ゲームの舞台となる2034年から6年後、2040年を生きるふたりの少女を演じている。約10分の短編MVの中では、777☆SISTERSのメンバーが純白の衣装姿で「ハルカゼ~You were here~ 」を歌う幻想的なライブシーンも描かれている。

なお、「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」と、初回限定メモリアルボックスに封入される書き下ろし小説「Some say love, it is flower-ユキカゼ-」は非常に物語性が強い内容となっているので、まずはネタバレなしで広く読んでもらうインタビューを紹介後、ページを改めてネタバレありの内容をお届けする。2ページ目はできれば、「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」を隅々まで楽しんでから読んでもらいたい。

「ハルカゼ~You were here~ 」は誰かの背中を押すような、自分ももう一步頑張ってみようと思う曲

──今日はバルト9で行なわれる「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」の映像初上映&トークショーの直前にお話を伺っています。上映会、そしてBD&CDの発売で、アニメーションで動くアイドルたちが世に出る心境を教えてください。

篠田みなみ いよいよ皆さんにお届けすることができて、すごくドキドキします!それも初上映が新宿バルト9というすごく大きな映画館でされるということで驚いています。自分が大好きな「ナナシス」という作品と、777☆SISTERが動いている姿を皆さんにお届けできることがとてもうれしいです。

水瀬いのり 「ナナシス」というプロジェクトの中で、アニメーションという新しい形を楽しんでもらえることがとてもうれしいです。普段ゲームでプレイしてくださっている支配人さんたちに、アニメで、大画面で動いている姿を観てもらえることがうれしいし、とても贅沢な時間だなと思います。

──今回のアニメーションPVの中で、おふたりは鳴海アカネ、涼原カホルという新キャラクターを演じています。最初にその話を聞いたときはどう思いましたか?

篠田 私は事務所で『ハルカゼ』の資料を受け取るときに「この役をお願いします!」と渡されたんです。だから最初はなんのことかわからなくて、すごくびっくりしました(笑)。ビジュアルだけを観て、ハルの次世代?娘?とかはてなマークが飛んでいました。でも資料を読んでいくと、ハルとは関わりない別の人物を演じるんだなとわかって、同じ作品の中で新しい役を掘り下げるということに挑戦してみたいなと思いました。

水瀬 私はゲームの音声収録のときに茂木さんから、「近々別の役をお願いするかもしれません」とだけ言われていたんです。そのときの私はきっとコニーさんのことだから、外伝とかイベントとかで別のキャラクターになりきって登場するとかそういう話だと思っていたんです(笑)。そのうちだんだん、本当に違うキャラクターなんだということがわかってきて、でも茂木さんのことだから何か私たちが演じる意味があるんだろうなと思いました。何があるんだろうとわくわくしていたので、たぶん見ている皆さんと同じような気持ちだったと思います。

──収録のときの茂木さんはどんな感じでしたか?

篠田 茶髪?黒髪?になりました。金髪じゃなくなりました(笑)。

水瀬 たしかに!「SEVENTH HAVEN」を作っていた頃が金髪だったので、ちょっと落ち着いた気分になったのかな?なんて勝手に想像したら失礼ですけど。でも「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」は茂木さん自ら監督をされたので、音響的にもお芝居の意味でも私たちに直接ディレクションしてくださいました。そうやって直接指導してもらうのがちょっと新鮮だったというか。

篠田 茂木さんが音響監督をしてくださることで、より「ナナシス」らしさが出た濃い世界になったんじゃないかなと思います。

水瀬 脚本も茂木さんなので、その台詞のときにカホルたちが感じている感情とかもその場で教えてくださるんです。そういうやりとりがその場でできるので、台詞一つひとつをこだわりながら収録できたと思います。あ、茂木さんの中にある世界は私たちが思っていた以上に深いんだなって改めて感じました。

──篠田さんは777☆SISTERの一員として「ハルカゼ~You were here~ 」を歌ってどうでしたか?

篠田 いちばんはじめに曲を聴いたときは、とても心に刺さる曲だなと思いました。誰かの背中を押すような、自分ももう一步頑張ってみようって思える曲だな、と本当に感動したんです。この感動をなんとか聴いてくれる方にも届けられないかと思いながら収録しました。今回はレコーディングの順番が最初で、全体の土台を作らなきゃいけないプレッシャーがありました。自分の収録のあとに、スイ役の道井 悠さんの収録をちょっと聴いていたんです。スイちゃんの声の「ハルカゼ~You were here~ 」を聴いたら、なんだか安心して力をもらったような気持ちになって……。こうやってキャラクターたちの声が重なって777☆SISTER全員の曲になったらどんなハーモニーが生まれるんだろうと、すごく楽しみになりました。

水瀬 私は楽曲が出来上がって映像がついた状態で観せていただいたので、みんな大人っぽいというか、今までに見たことがない表情の777☆SISTERを見た気がしました。こんなにまっすぐにメッセージを伝えるような楽曲を歌えるぐらい、777☆SISTERのみんなが成長したんだなと思いました。アカネやカホルの時代から見た777☆SISTERの姿なのかなと思うので、もしかしたら今はまだ見ることができないみんなの姿をひと足早く見ることができたのかな、と思って、無限の可能性を感じました。もっともっと彼女たちは大きくなっていくんだろうなって、勝手に感動していました。

──完成した作品の映像としての印象を教えてください。

篠田 すごくきれいでした。桜と青空がすごく印象的で、それだけで惹きつけられました。そのなかにアカネとカホルの物語が散りばめられていて。ふたりの関係性が伝わる、想像が広がる映像だと思います。

水瀬 ただただ新鮮で、キャラクターたちが画面の中で動いて話していること自体が新鮮だし、「日常」が描かれているんですね。学校に続く道だったり、いろんな風景が見えることで『ナナシス』という世界を見る視野が大きく広がっていく気がします。こういう場所でみんなが過ごしているんだなと、より身近に感じる部分もありました。

──まだ「t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~」を観ていない人向けに、見どころやポイントがあれば教えて下さい。

水瀬 瞳の中に桜の花びらが舞っている表現があるんです。作品の中でアカネとカホルは別の場所にいるんですが、それぞれがまっすぐ見つめる瞳の中に桜の花びらがあって。それがなんてきれいなんだろうと思って、思わず巻き戻して見たくなっちゃいました。

篠田 私も何回も見返したんですが、観るたびにいろいろ発見がある映像です。皆さんにも、宝探しみたいに自分で見つけて楽しんでほしいと思います。

──4月22日~23日には「Tokyo 7th シスターズ 3rd Anniversary Live 17’→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe.」が幕張メッセで開催されます。直前の意気込みをお願いします。

篠田 今回は会場も大きくなりましたし、QoPという新しい仲間が増えてよりパワーアップしたステージになるんじゃないかと思います。新しく来てくださる支配人さんはもちろん、今まで応援してくれた支配人さんも、すごく新鮮な気持ちで楽しんでもらえるライブになるんじゃないかと思います。

水瀬 今回は2日間3公演という初めてのチャレンジで、私たちも集中力が試されるライブになると思います。その公演ごとに見てくださる方も違うと思うので、一つひとつのステージを大切に、常に全力、完成したステージを見せられるように準備を重ねています。会場は今まででいちばん大きいんですが、決して遠くないというか、すごく近く感じるライブなんじゃないかと思いますので、後ろの席の方も落ちこまないでください!皆さんと一体感を持てるステージにできるように、私たちも気持ちを近づけていきたいと思います。

──大会場での「SEVENTH HAVEN」はさらにすごそうですね。

水瀬 歌割りが激しい曲なんですけど、私全部歌っちゃうくせがあるので気をつけたいと思います。もう全部歌っちゃってもいいかなぐらいのテンションなんですけど(笑)。

篠田 出演するキャスト全員、すごく気持ちが入っているので、そのテンション感も楽しんでいただけるとうれしいです!

>次ページからは「ネタバレあり」のインタビュー!

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