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REPORT

2017.04.06

【AnimeJapan 2017】これ、ホントに“イベント”でいいんですか!? “i☆Ris in AnimeJapan”ステージレポート

【AnimeJapan 2017】これ、ホントに“イベント”でいいんですか!? “i☆Ris in AnimeJapan”ステージレポート

3月26日、“AnimeJapan 2017”BLUEステージにて“i☆Ris in AnimeJapan”が開催。AnimeJapan主催ステージでは初となる彼女たちのライブイベントは、本ライブとなんら変わりない、“声優とアイドルのハイブリッドユニット”にふさわしい歌声・ダンス双方で観客を魅了し切る素晴らしいステージだった。

まず開演前、観客への諸注意影ナレを彼女たち自身が“幼児5人と澁谷先生”のような設定で順番にナレーションし、ほどなく暗転のなか6人が登場。「立っていいよ?」との芹澤 優の言葉を合図に、彼女たちの飛躍にいっそうの弾みをつけた「ドリームパレード」からステージをスタートさせる。

1曲目からエンジン全開で、間奏のラインダンスでの脚上げが普段より振り幅が大きく感じられるなど、ウルトラパワフルなステージを見せるi☆Ris。なおかつサビ明けのストップモーションで全員がピタッと静止していたりと、メリハリもバッチリだ。そんななかで、芹澤が自身のソロパート以外でファンのエールに反応を返したり、落ちサビで久保田未夢がゆったり場内を見回したりと、ある程度フリーとなるポイントでは観客を意識したステージングを展開するのも、彼女たちならではのものである。しかし芹澤、そのフリーダムさだけでなくパフォーマンスも最初から最後までトップギア。ラストまで、無敵感さえ伴った絶好調ぶりを見せてくれた。

そこに続く曲は「Happy New World☆」。若井友希の「AnimeJapan、声出す準備はできてるかー!?」との煽りとともに突入していったこの曲は、この日の楽曲の中では唯一のカップリング曲。だが実はフリーライブ等での披露機会も多い、いわば“対外試合における必殺ナンバー”のひとつであり、なおかつ歌詞が、i☆Risを軸にしながら個々人の活躍の幅も広げ始めた今の彼女たちにピッタリの1曲だ。そんなこの曲では、茜屋日海夏がどんどんノッてきた姿が印象的。目に見えてフリのキレがぐんぐん高まっていく。また、2サビでの山北早紀のパフォーマンスは、とんでもなく楽しそうなうえに細部まで詰められた技術的にも高水準のもの。テクニックとハートの両面を、リーダーとしてしっかり見せてくれた。

2曲の披露後には、簡単な自己紹介も含めてのMCに。そこでの若井の「皆さんが『来てよかった!』って思える曲を持ってきました!」の言葉通り、ここからもどんどんキラーチューンが続いていく。
まずは最新シングル「Shining Star」。やはり最新曲らしい気合いの入り方の違いも感じられたが、この日はただそれだけでは説明がつかないほどの、ボーカルのブレなさも存在。『プリパラ』の集大成を飾る楽曲にふさわしい、素晴らしすぎるパフォーマンスを全員が見せる。澁谷梓希が担当パート以外でもオフマイクでずっと歌唱していたことも、全員の気持ちが楽曲中まったく切れていないことを象徴しているかのようだった。
そして若井の歌い出しで一気に空気を張りつめさせたのが、「Re:Call」。スピード・パワーの両面を持った圧倒的なパフォーマンスを叩きつけてくるこの曲のなかで、スーッとスムーズなフォーメーションチェンジを見せてくれたのは久保田。彼女が見せた2-Aメロでのポジションチェンジの美しさ、特筆すべき物だったように思う。また、2サビ明け間奏で全員が動き出すきっかけになった澁谷の動きのかっこよさも、今後この曲を観るうえで絶対見逃してはならない名シーンだった。

ここで告知も兼ねて再びMCタイムへ。前日に発表されたアニサマ出演を改めて報告。「もう、ヤバいな!」と興奮する澁谷に、「みんなどんどんパワーアップして、今まででいちばんアツい夏にしたいと思います!」とアニサマへの意気込みを語る山北。その一方で芹澤・若井が告知中、フリーダムにファンサービスを見せていたりと役割分担も。
と、そんななか、茜屋を筆頭に澁谷・久保田が柔軟や股割りを開始。「これヤバいんです(笑)(澁谷)」との言葉も事前に飛び出したのは、この日が初披露となる「Dive to Live」!先ごろ『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』のEDテーマとしてオンエアされたばかりのこの曲、その言葉に違わず、とにかく振付が特徴的かつめちゃめちゃ激しい!中二ポーズやゲーム・芸人ネタの決めポーズのオマージュをふんだんに盛り込みつつ、ラップに近いAメロの譜割りとそれに伴うポジションチェンジは非常に目まぐるしい。そのうえパーカッションの音との完全同期のパートなど外せない決めどころも存在し、それでいて“なぞるだけ”でない躍動感を出さなければいけない――このすべてを同時に成立させることは、どんなに難しいことだろうか。しかし彼女たちは、ここでも圧倒的なパフォーマンスを次々展開。こんなどえらい曲なのに、終始楽しそうにステージをまっとうする久保田に、笑顔だからこその凄みを感じた。加えてロッキンで荒めのボーカルがキモとなるこの曲においては、茜屋の歌声が要所要所で気持ちのいいアクセントとなって効いてくるし、Dメロでの若井の歌い上げる声も実に伸びやか。効果的にコールを煽ってくる澁谷の存在も、サビで観客が一緒に盛り上がれるこの曲においては非常に大きい。そしてラスサビに合わせての一斉ジャンプでは、山北・芹澤が非常に高く飛び上がり、視覚面からさらに観客のボルテージを引き上げた。

こうして初披露にして熟練みさえを感じさせる1曲が会場をヒートアップさせたところで、茜屋の「今の私たちのパワーに負けないくらい、盛り上がってくれますかー!?」との煽りから、この日のラストナンバーは「Make it!」へ。最後にまた、彼女たちにとってカギになる1曲を持ってきてくれた。さすがにこのあたりは安心安定のパフォーマンス……と感じると思ったのだが、ムダなく美しく決まった山北のスピンに代表されるように、この日は全員のダンスが普段以上に切れ味を増していた印象。さらにDメロ後には、普段と違ってステージ上に6人が散り、会場中を最後まで煽りまくる。披露機会の多い鉄板曲だからこそ、より余すところなく楽しませたい――そんな想いを詰め込んだステージは、アツくてアツくてしょうがないまま、幕を下ろしたのだった。

4月からのツアー直前ということもあったのか、全員が全員仕上がりきって迎えたように見えたこの日のステージ。逆に彼女たち自身は、この場で受けた大歓声を弾みに、三度目の全国ツアーへと向かっていくことだろう。この充実のパフォーマンスにステージ演出が加わったとき、どこまで楽しさとアツさを引き上げられるのか――観た者全員の胸に、そんな期待を大きく大きく膨らませてくれた、最高のステージだった。

Text by 須永兼次

i☆Ris in AnimeJapan
2017年3月26日(日)@AnimeJapan 2017 BLUEステージ

【SET LIST】
M1.ドリームパレード
M2.Happy New World☆
M3.Shining Star
M4.Re:Call
M5.Dive to Live(新曲初披露:TVアニメ『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第10弾EDテーマ)
M6.Make it!


●リリース情報
i☆Risニューシングル
「Shining Star」

発売中

【Type-A(CD+DVD)】
1703022000-008

価格:¥1,944(税込)

<CD>
01 Shining Star
02 jewel
03 Shining Star(instrumental)
04 jewel(instrumental)

<DVD>
01 Shining Star-Music Video-
02 Shining Star-Off Shot Movie-「Shining Star」

【Type-B(CDのみ)】
1703022000-009

価格:¥1,296(税込)

<CD>
01 Shining Star
02 jewel
03 HERO
04 Shining Star (instrumental)
05 jewel (instrumental)
06 HERO (instrumental)

Blu-ray・DVD
「i☆Ris 4th Anniversary Live~418~」
発売中

【Blu-ray】
品番:EYXA-11347
価格:¥8,424(税込)

購入は【こちら】

【DVD】
品番:EYBA-11345~6
価格:¥5,940(税込)

購入は【こちら】

<Blu-ray/DVD>
01 幻想曲WONDERLAND
02 Color
03 ミラクル☆パラダイス
04 YuRuYuRuハッピーデイズ
05 徒太陽
06 Love friend style
07 Defy the fate
08 イチズ
09 鏡のLabyrinth
10 Vampire Lady
11 Re:Call
12 i☆Doloid~Dream☆Land~わくドキしたいっ!
13 Make it!
14 §Rainbow
15 Realize!
16 Goin’on
17 EN1. Happy New World☆
18 EN2. Dairy Berry!!
19 EN3. ayatsunagi
20 EN4.ドリームパレード
・ 4th Anniversary Live~418~-Documentary Movie-(DVDはDISC2に収録)

芹澤 優 ソロデビューミニアルバム
『タイトル未定』
4月26日発売

【CD+Blu-ray Disc】※新曲6曲収録予定
品番:EYCA-11343/B
価格:¥6,300+税

予約はこちら

【CD】※新曲6曲収録予定
品番:EYCA-11344
価格:¥2,300+税

予約はこちら

<CD>
・新曲6曲

<Blu-ray>
・Music Video
・Music Video Off Shot Movie
・12月に行われたBirthday Liveを一部収録
・Birthday Live Off Shot Movie
※収録内容・仕様は変更の可能性があります。

●ライブ情報
全国7ヵ所19公演のツアー!
「i☆Ris 3rd Tour~Fan+6=∞~」

4月9日 千葉 市原市市民会館
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00

4月16日 福岡 都久志会館
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00

4月22日 宮城 仙台市民会館 大小ホール
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00

5月7日 埼玉 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00

5月21日 東京 中野サンプラザ
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00

5月27日 北海道 道新ホール
開場14:30/開演15:00

6月10日 神奈川 関内ホール
開場14:15/開演15:00
開場18:15/開演19:00

6月11日 岐阜 長良川国際会議場
開場17:00/開演18:00

6月24日 大阪 NHK大阪ホール
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00

●イベント情報
「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」
2017年8/25(金)、8/26(土)、8/27(日) 各日14:00開場、16:00開演
会場:さいたまスーパーアリーナ
チケット料金:全席指定/前売¥8,700(税込・各日)

i☆Risは8/26(土)に出演いたします!
アニサマ公式ホームページはこちら

●発売情報
芹澤優1st写真集
『君と』
発売中

【DVD付き通常版】
JAN:9784253110822
価格:¥4000+税

【ゲーマーズ限定版】
JAN:2900011755846
価格:¥4630(写真集:¥4000、DVD:¥630)+税
仕様:ゲーマーズ限定版Ver.オフショットDVD付

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