3月26日、“AnimeJapan 2017”REDステージにて、4月から放送がスタートする『進撃の巨人 Season2』のステージイベントが開催。過日先行UPされていた作品PVの上映に加え、第1話の一部先行上映やアフレコに臨むキャスト陣からの裏話など、非常に情報量の多い充実したステージとなった。
この日登壇したのは、梶 裕貴(エレン・イェーガー役)、石川由依(ミカサ・アッカーマン役)、井上麻里奈(アルミン・アルレルト役)、小林ゆう(サシャ・ブラウス役)、下野 紘(コニー・スプリンガー役)の5名。なかでも石川は、会場内で配布されていた対巨人用超硬質ブレード型のバルーンを手にして登場。観客もなかなかの人数がそれを手にしており、彼女に合わせて振るひと幕も見られた。
シリアスで先が読めない世界観が魅力の作品でもあるが、その分キャスト感の絆は深いもの。Season1から4年もの月日が流れてはいるが、井上からは「劇場版や『進撃中学校』など、ずっとこの作品と接していたので空いた感覚がない」と頼もしいひと言が。一方下野は「だいたい(それらのコラボには)コニーは入れない!」とボヤき、加えて小林も「私もこっち側です!」と下野サイドに。ここでの流れるようなやり取り、チーム感を端的に表したもののように感じられた。
ゆえに、この4年を経ても石川は「変わらない」と断言。「作品としてはSeason1からの続きなので、その気持ちを思い出して演じる気持ちが強かったです」と続けていた。そんなSeason2の第1話もやはり非常に気になるところだが、まず井上が「1話にふさわしい壮絶さ。改めて『巨人、怖いな』と感じられます」と語る。その後の展開についても「アニメ化にあたって組み変わる構成にも注目していただきたいです(梶)」「104期生以外にも、この状況をなんとかしようとまわりにいる人たちが一生懸命動いているので、アニメで好きになるキャラもいるんじゃないでしょうか?(下野)」と、さらに期待を高める発言も。また、自身のキャラ以外で気になるキャラとして、石川は「PVに出てくる獣の巨人」を挙げる。「人間の言葉を喋る巨人(梶)」であり、「幅広い役なので、いろんな正解のある役。ご本人も本当の正解を模索されていました(井上)」と紹介した巨人像が気になるところで、その巨人も登場する作品PVの上映へ。
前日にWeb上に公開されてはいたものの、やはり大画面で観るこの作品の映像はより迫力満点。観客も固唾を呑んで見守る。そして続けて、今度は第1話の一部を初公開! サシャとコニーが主に登場し、かついきなりの危機的状況を迎えるシーン。そこから、どうストーリーが広がっていくのだろうか……?
そして「このクオリティの絵を、アフレコ時から用意していただいていた」という驚くべき事実が、梶から明かされる。それは「ちょっとした表情変化や震えも、演じるうえの情報としてありがたいよね」と下野が続けたように、演じる側としてもよりその場の芝居をより深掘りできる、作品の質をさらに向上させる大事な要素のひとつだったのだろう。
またPVの内容についても各々が触れていき、特に珍しく緊迫した表情・セリフを見せたサシャについて小林は「サシャは普段は作中で少し癒やしのようなポジションにいるけれども、人間だからやっぱりいろんなところがあるんです。なので、Season2は緊迫したところもぜひ観ていただきたいです」と自身の中のサシャ像を、端的かつ的確にまとめて伝えてくれた。一方梶はPV中に登場する「この、裏切りもんがぁ!」というセリフを「役者として苦しいけど、すごく言いたかった」と振り返り、すべてを投げ打って向かった本作に対して、最終的には「観てください……とにかく、観てください!」とその深い思い入れゆえのシンプルな言葉が発せられていた。
そしてPVに登場しなかったミカサやアルミンについては、それぞれ「見せ場は後半でしょうか?かっこいいけど、今期は“女の子”を感じる場面もあると思います(石川)」「Season1に比べてブレがなくなった子だと思います。彼の長所を発揮できる機会が増えて、一段一段登っている姿がうれしくもあり少し寂しくもありますね(井上)」とそれぞれ語ってくれた。
最後に、各キャストから放送にあたってのメッセージ。
「怖いと思っている方も、ぜひ一度観てください!(下野)」
「全力で演じています。サシャのいいところを、もっと観ていただきたいです!(小林)」
「待ち望んでいたSeason2、期待を超えていけるものになっていると思います(井上)」
「本編に加えてコラボ等も待っているので、アニメと一緒に楽しんでいただけたら!(石川)」
「やっぱり出てくる言葉は『観てください!』になってしまいます。自分も観て、改めて『面白い作品だな』と感じました。なので、最後まで欠かさず観ていただきたいです(梶)」
そして観客起立のもと、梶の「心臓を捧げよ!!」の声に合わせて場内全員がポーズを取り、一体感のなかイベントは終了した。
Season1に続き、観る側も毎回30分間緊張しっぱなしになるであろうSeason2。きっと視聴者側が心をえぐられるようなシーンも出てくることだろうが、ぜひ目を背けずにこの物語を見届けてほしい。4年待った甲斐のある、すべての制作スタッフの魂かあふれんばかりに叩き込まれた作品を、画面越しに思いっきりぶつられるであろうから。
Text by 須永兼次
●作品情報
TVアニメ『進撃の巨人』Season2
TOKYO MX 4月1日より 毎週土曜 22:00〜、毎週日曜 23:30〜
MBS 4月1日より 毎週土曜 25:58〜
tvk 4月6日より 毎週木曜 25:00〜
テレ玉 4月5日より 毎週水曜 23:00〜
チバテレ 4月5日より 毎週水曜 23:00〜
群馬テレビ 4月5日より 毎週水曜 25:00〜
とちぎテレビ 4月7日より 毎週金曜 23:30〜
テレビ愛知 4月6日より 毎週木曜 25:35〜
福岡放送 4月10日より 毎週月曜 26:04〜
北海道テレビ 4月6日より 毎週木曜 26:05〜
東北放送 4月7日より 毎週金曜 26:30〜
中国放送 4月6日より 毎週木曜 26:25〜
山陽放送 4月5日より 毎週水曜 25:50〜
新潟放送 4月5日より 毎週水曜 26:20〜
信越放送 4月7日より 毎週金曜 25:55〜
テレビ大分 4月5日より 毎週水曜 25:59〜
熊本放送 4月16日より 毎週日曜 25:50〜
BS11 4月2日より 毎週日曜 25:00〜
静岡放送、IBC、あいテレビ 放送開始日未定
※放送日時は変更になる可能性があります
【スタッフ】
原作:諫山 創(別冊少年マガジン連載/講談社)
総監督:荒木哲郎
監督:肥塚正史
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン:浅野恭司
総作画監督:浅野恭司、門脇 聡、山田歩
助監督:田中洋之
アクション作画監督:江原康之、今井有文、胡拓磨
美術設定:谷内優穂
巨人設定:千葉崇明
プロップデザイン:胡拓磨
色彩設計:橋本 賢
美術監督:吉原俊一郎
3DCG監督:廣住茂徳
3DCGプロデューサー:藪田修平
撮影監督:山田和弘
編集:肥田 文
音響監督:三間雅文
音楽:澤野弘之
オープニング主題歌:Linked Horizon
音響効果:倉橋静男
音響制作:テクノサウンド
アニメーション制作:WIT STUDIO
【キャスト】
エレン:梶 裕貴
ミカサ:石川由依
アルミン:井上麻里奈
ジャン:谷山紀章
アニ:嶋村 侑
サシャ:小林ゆう
クリスタ:三上枝織
コニー:下野 紘
ライナー:細谷佳正
ベルトルト:橋詰知久
ユミル:藤田 咲
リヴァイ:神谷浩史
エルヴィン:小野大輔
ハンジ:朴 璐美
ハンネス:藤原啓治
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
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