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INTERVIEW

2017.03.07

【北川勝利・藤村鼓乃美 ボーダーズの“音の場” season2】~#11 目黒篇~

【北川勝利・藤村鼓乃美 ボーダーズの“音の場” season2】~#11 目黒篇~

ボーダー柄の服のコンビが、サイコロ片手に“ノー・ボーダー”の精神でナイスな音楽を聴き歩く――。

「ボーダーズの“音の場”season2」第11回となる今回ふたりが降り立ったのは、さんまと桜で有名な目黒駅。藤村さんがぜひ行ってみたいというお店を訪ねてみると、そこはなんとも素敵な音楽空間でした。

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――今回のボーダーズは目黒に来ております。まず最初に訪ねたのは、目黒と中目黒の中間にあるwaltzさん。こちらはアナログレコードとカセットテープの専門店なのですが、藤村さんが以前から来てみたかったということで。

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藤村鼓乃美 そうなんです。2016年の後半ぐらいからレコードに興味を持ち始めまして、家でよく聴いてるんです。それで中古のレコード屋さんも巡ってるんですが、「面白そうなお店とかオシャレなお店ないかな?」と思って調べていたら、まさにそんなお店が目黒にあるぞと。なので今回激推しさせてもらいました。

――それを受けて取材の申し込みをさせていただいたところ、快諾をいただきました。ここはレコードと同じくらいカセットテープも取り揃えているお店で、いわゆるアナログレコード店とは少し違った景色が楽しめますね。

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北川勝利 カセットがメインって珍しいですよね。オーナーさんに話を聞いたら「こういう店はほぼウチだけです」って言ってた。

――私も演歌以外のカセットテープがあそこまで並んでるのは初めて見たかもしれません。

藤村 演歌のカセット棚はCDショップとかサービスエリアとかで見たことありますけど、海外アーティストの専門店は初めてでしたね。

北川 僕が小さい頃は録音する用のカセット以外に、まだカセットでリリースされているアルバムが売ってたよ。CDが出てきたのは中高生くらいの頃からかなあ。

――CDの生産が始まったのが1982年で、普及しだしたのが80年代の半ば頃からですね。

北川 うん。それまではレコードとカセットっていう形態でリリースされてた。

藤村 waltzさんはカセットのニューリリースのコーナーもありましたね。

北川 そうそう。最近のアナログブームの影響か、カセットの新譜が色んな国でどんどんリリースされてるんだね。

藤村 見た感じ、アメリカとかカナダが多かったですね。

――日本やスウェーデンのものもありましたね。

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藤村 ビョークのカセットもありましたもんね(笑)。

――ありましたね。ビョークがカセットでリリースをしているとは……(笑)。

北川 今ってみんなカセットデッキを持ってないでしょ。そもそも売ってないのかな?

――通販サイトで調べると、低価格のカセットプレーヤーやCDラジカセはまだ売っていますね。でもカセット全盛期のような大口径スピーカーを積んだハイスペックなものはおそらくないと思います。

北川 ないよねえ。

藤村 昔のカセットプレーヤーはすごかったんですよね。左右にパンを振れたり……。

――waltzさんではラジカセも売っていましたけど、当時品をレストアしたものでしたね。

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北川 もう交換用の部品もないから、同じものを何台か集めてきて状態の良い部品を組み合わせて修理してるって言ってたよ。

藤村 へー、そうなんだ。

北川 カセットの品揃えも普通のCD屋さんみたいで、アーティストごとのアルバムタイトルもかなり充実して並んでたね。イギリス系とか、自分も好きな90年代のアーティストがカセットを出してたんだって今日初めて知って衝撃だった。「これ、売れたらもう在庫ないんですか?」って聞いたら……。

――「それだと恒常的な商売にならないから」と言われてましたね。

北川 そうそう。だからちゃんと在庫も揃ってるんだということも更に衝撃だった。

藤村 需要があるってことですよね。

――廃業したレコードショップの倉庫を整理すると、死蔵されてたカセットテープが山ほど出てくることもあるそうです。そういった独自のルートがあったりもするんだと思いますよ。

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北川 お店には書籍も置いていたんですけど、その品揃えも「こういうものを並べたいんだ」っていう美意識が感じられてすごいなと思って。カセットに関しても、勝手なイメージだけどアメリカの大衆向けロックとかだったら今も結構世の中に残ってると思うんですよ。でもそうじゃなくて、例えばThe Smithsのカセットがアルバム順に全部揃ってるとか、「こんなバンドのカセットもあるんだ」と思ったらその隣にちゃんとセカンドもサードも並んでるとか。自分の好きな音楽が、こんなふうにカセットで並んでいる光景にすごくびっくりしました。

藤村 お店の奥には試聴できる場所があるんですけど、そのスペースで映画のパンフレットも売ってたんですよ。『マイ・フェア・レディ』とか結構昔のもありました。すごい値段になっているのかなと思ったら、今の映画のパンフと変わらないくらいでしたね。

――全体的に値段が良心的ですよね。新品の頃と変わらない値段で売っている感じでした。

藤村 音楽とか映像が本当に好きな人がやっているお店なんだなっていうのがわかりますよね。

北川 だから今日はご挨拶して撮影させていただいて、チラッとお話を聞いて終わっちゃいましたけど、個人的にゆっくり来たいなと。……って言いながらもうバッチリ買い物してたもんね(笑)。

藤村 私、レコードでサウンドトラックを聴きたいんですよ。私のすごく好きな『ネバーエンディングストーリー』とか『マイ・フェア・レディ』とかのサントラがあって、今まで回ったお店では見たことがなかったので、そりゃ「買わねば!」ってなりますよね(笑)。

北川 一発目からレコード買ってたから、「それ今日これから持ち歩くんだ、大丈夫?」って思ってた(笑)。さすがに2枚だったからまだ良かったけど。

――次は車輪付きのレコードバッグで来ましょう。

藤村 ガチのやつだ(笑)。

北川 サントラをメインに買ってるの?

藤村 サントラとか、歌モノじゃないジャズとかですね。持ってるプレーヤーがそれほどハイスペックじゃないので、音質の良い悪いはわからないなと思ってて。だから私が持っているプレーヤーでも味が出そうなものを選んで買ってます。雰囲気のあるやつを。

北川 それはプレーヤーから直接音が出るやつ?

藤村 出ます。でも繋げば家のスピーカーからでも音が出せるし、外にも持ち歩けるんですよ。

北川 へえー、プレーヤーを?

藤村 充電式で、鞄の形になってるんですよ。だから「ピクニックでレコードを聴く」みたいな、よく映画であるじゃないですか。ああいうのができちゃうんです(笑)。

北川 今度持って来てよ。その横でiPhoneから音を出そう(笑)。

――レコードは回してるだけという(笑)。

藤村 iPhone必要ですかそれ(笑)。

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――昔はバッテリーがなかったので、70年代にはACアダプタが付いたキャリング型のレコードプレーヤーが流行ったんですよ。藤村さんが持っているのは、それの現代版みたいなものだと思われます。

北川 全然レコード買ってないし、レコードで聴いてないなあ。世の中的には流行ってるんだよね。

藤村 そうですね。買いに行くとお店にはいつも結構人が居ます。

――アナログ回帰の風潮はありますね。

北川 ただ僕が知ってる頃より、アナログを扱ってるお店も半分くらいになっちゃいましたねえ。

藤村 でもタワレコに普通に新譜としてレコードが置いてあったりもするんですよ。

――沖井礼二さんと清浦夏実さんのTWEEDEESもアナログ盤をリリースしてましたね。

北川 最近多いよね。……正直聴くの面倒臭いじゃん(笑)。

藤村 (笑)。レコートはまず見た目が格好良いじゃないですか。

北川 確かに大きいジャケットはうれしいけどね。でも音源は違うメディアで聴くなあ。

――ジャケットはLPサイズで、中にUSBメモリを入れて売るとか……。

北川 ああ、でも今だとダウンロードコードが入ってるものもありますよね。アナログで聴くのも良いけど、音源ダウンロードもできるっていう。

藤村 確かにレコードだと、PCに取り込んでデジタルで聴くのは面倒臭いっていうのは分かります。でもまあ味があるから良いかなって。

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北川 藤村はレコード1枚にいくらまで払える?

藤村 今までに買ったいちばん高いやつで、3~4千円くらいですかね。

北川 僕はアナログ盤が欲しいっていうよりは、好きなソウルとかソフトロックのレコードが当時まだそんなに音源として出回っていなくて、アナログ盤屋さんの後ろに飾ってあって「1万5千円」とか貼ってあるやつを買ったりしてたなあ。そんな時代だった。だんだん予算が3千円から5千円まで上がって、そのうち1万円までいくか、みたいになっていくというよ(笑)。

藤村 中古のところだとめちゃくちゃ安いですよ。500円とか800円ってのもあります。

北川 昔から安いものは冗談みたいに安いんだよ。でもそうじゃなくて欲しいものが高いとき、いくらまで払えるかが重要でね。一回払っちゃうと「この前もこの値段で買ったし、もういっか」みたいに普通に買うようになっちゃうんだよ。

――レコードは作るのが大変なので、再販がされにくいんですよ。だから最初に多く作らないものは、その後も世に出回る数が少ないままなんです。しかもレコード自体が消耗するので、現存数も減っていきますし。

藤村 それでプレミアがついちゃうんですね。

北川 買い始めって楽しいよね。

藤村 楽しいです。壁に飾ってますもん。

――数が増えるとどんどん重くなって引っ越しができなくなりますよ。

北川 段ボール1箱に詰めたらもう持ち上がらないもんね。それがどんどん積み上がっていくから……。

藤村 床が抜けちゃう。

北川 その中から聴きたいのを探すのもひと苦労なんだよ。iTunesはすぐに見つかるから便利だよね(笑)。

藤村 そうなんですけどね……(笑)。

北川 これから物が増えてくると僕の言ってる意味がわかると思うよ。

藤村 そうですね、ここからですね。ここから闇が見えてくる(笑)。

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――棚に並んでいるレコードを早見する技術もありましたよね。

北川 そのうち両手を使って見れるようになるよ。

――極まるとヒヨコ鑑定士みたいなスピードなりますよ。

藤村 「メス!オス!」みたいな感じで(笑)。最初が長くなっちゃいましたけど、目黒はそんな感じで始まりましたね。

――その後は恒例の神社仏閣、目黒不動尊へ。本殿にお参りに行きました。

藤村 なんか……変なのありましたね。

北川 変なのって(笑)。

藤村 大仏みたいなやつです(笑)。

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――「銅造大日如来坐像」ですね。1683年に作られたもので、作った人の銘まで入っているのは大変珍しいそうです。

藤村 300年以上前。そんなに昔からあるものなんですね。でもそう考えるときれいでした
よね。

――江戸時代は堂舎に納められていて、その後長らく露座の時期もあったみたいです。今は覆屋根が設けられていますが、確かにそれにしては綺麗な状態でしたね。

北川 小さい屋根があるだけだから、外に置いてある感があった(笑)。

――全体的に普請中っぽかったですね(笑)。

北川 前回の目白の時にも話しましたけど、目白と目黒以外に目赤と目青と……。

藤村 あと目黄がふたつあるんですよね。合計5色。

北川 いつか行ってみたい……あ、でも山手線にないからこの連載では全部回れないんだ(笑)。

藤村 制覇はできないですね(笑)。

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――5色は4つの方角プラス真ん中に配置されているんですよ。黄色は真ん中にあります。

藤村 ボーナスステージだ。

――目白が西、目赤が南、目黒が南で……。

藤村 駒込にあるって言ってましたっけ?

――本駒込が目青で北ですね。

北川 でも「目白のやつ白かったよね~」とか「目黒の今日のやつ、黒かったよね~」とか、別にないもんね(笑)。

藤村 ないですね。そういう問題なんでしょうか(笑)。

北川 戦隊ものとかアイドルみたいに色分けしてくれればいいのに。

――「目黒」ですし、目が黒かったりするんじゃないですか?

北川 ああ!目だ!そういうことか!

藤村 今日の見たのは黒かったですか?

――御本尊は秘仏なので、12年に1度しか御開帳されないんですよ。だから我々は見れていないんです。

北川 見てないけど、じゃあ目白はもう白目だ(笑)。黄色い目もだいぶ怖いけど、目赤は「目、赤いけど大丈夫?」ってなるね。

――徹夜明けですね(笑)。

北川 バチが当たりそうだ(笑)。最初のwaltzが楽しすぎて記憶が曖昧になってるけど、その後はどうしたんだっけ?

――あまりにも良い天気だったので、サンドウィッチの食べ歩きをしました。

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藤村 美味しかった。クロワッサンの中に海老がいっぱい入ってるやつ。

北川 何食べたっけ……普通の三角のやつか。

――私が食べたフランスパンのサンドウィッチは、硬くて口の中がズタズタでした……。食べながら移動した先が目黒雅叙園、前回の椿山荘と並んで有名な結婚式場ですね。

藤村 なんかすごそうなところでした。

――あんなにいろんな建物に包囲されているとは思いませんでした。昔はもっと周りに空が見えていたはずなんですが……。

北川 目黒雅叙園、名前はよく聞くけど今日がいちばん接近した。中はまだ入ったことないけど。

藤村 次回は何かの取材で中に入りましょう。それかトイレを借りに(笑)。

――中には庭園があったり、池に橋がかかっていて鯉が泳いでいたりするんですよ。

北川 あー、なんとなく想像がついた。

藤村 そういう景色ほんとにあるんですね……。

北川 雅叙園で終わったんだっけ……?いや違う!カレー食べた!

藤村 そうだ、お昼にカレー食べましたね。美味しかった。でも辛かった~。

――辛かったですねえ。

北川 甘かった~(笑)。

藤村 でしょうねえ(笑)。

北川 あれさあ、甘いカレーと辛いカレーの味がお互いにもうちょっと近寄った方が良いよね。僕は海老のカレーを食べたんだけど全然辛くなくて。皆のやつを食べさせてもらったら、野菜カレーとか豆カレーがものすごく辛かった。

藤村 豆カレー、美味しかったですよ。

北川 美味しいけど最後まで食べるには結構な辛さだったよ。

藤村 チキンもなかなか辛かったですね。

――隣のお客さんが辛さを指定していたので、もしかすると選べたのかもしれません。

北川 海老カレーがあんなに甘いとは思わなかった……。

――ということで今回は、シーズン2に入ってからいちばん音楽に接近した回になったかもしれません。初回の渋谷でライブハウス巡りをして以来、ただの街ブラ化していましたから(笑)。そんな目黒にちなんだ選曲を聴いていきたいと思います。

藤村 じゃあいつものように私から。

★藤村’s Select
Chet Baker「I Waited For You」

藤村 チェット・ベイカーさんという、トランペッターの曲です。最近『ブルーに生まれついて BORN TO BE BLUE』っていう、この人の映画を観たんですよ。

北川 チェット・ベイカーの映画なんてあるんだ。マイルスのじゃなくて?

――『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は先日から公開されていますよね。

藤村 マイルスのも観ました。どっちも観ちゃったもので、今トランペットが気になっていて。

北川 その映画はチェットの自伝的なやつ?

藤村 そうですそうです。

北川 じゃあ重そうだね。悲しそうだ。

藤村 重かったです……。

――昔のジャズメンの怖い部分を凝縮したような人生というか、身持ちを崩していったタイプのミュージシャンですからね。

藤村 血もいっぱい出てたし……。

北川 ホラー感覚なの?(笑)。

藤村 いろいろあって体がボロボロになるんですよ(笑)。その映画を観た後にレコード屋さんに行って、チェット・ベイカーさんのレコードを買ったんです。それの1曲目がこの曲だったんですよ。

北川 (ジャケットを見ながら)チェットすげえや。

――見つめられてますね。

北川 チェット・ベイカーのベスト盤を作るとしたら、絶対このジャケットじゃないよね(笑)。

藤村 なんですかその着眼点(笑)。

北川 いや初期のイメージだと「トランペッターで歌も歌うハンサム」って感じだったから、こんなジャケあるんだなって。

――たしかにこれは晩年の写真のようですね。

藤村 映画を観て「トランペットやりたい」って思って、でも管楽器をやったことがないので……。

北川 中川先輩なのに(笑)。

藤村 あれはユーフォニアムだから別じゃないですか(笑)。続けてマイルスさんの映画も観に行っちゃったもんだから、本当にトランペットを始めたいと思ったんですよ。それでSNSに「やりたい」って書いてたら、アツキさん(湯本淳希/FIRE HORNS)が「やろう!」って反応をくれて……。

北川 それ本気でやらないと怒られるやつじゃん(笑)。

藤村 なのでちょっと今、背筋伸ばしてます(笑)。数日前にも、友人のトランペットを吹かせてもらったんですよ。難しかったー。

北川 音出た?

藤村 一応出ました。出たんですけど、音程がまだ取れなくて。

――金管は最初に音を出せるようになるのが難しいと言われてますね。

北川 まずはマウスピースで練習するんだっけ。

藤村 そうですね。それで練習してから始めるんですよね。

北川 僕も昔一度だけ買ったよ。大学のジャズ研に入ったときに、トロンボーンが吹きたくて。でも「トロンボーンは自分で買え」「トランペットとかは部室にあるのを使って良いから」みたいな感じで、いちばん安いプラスチックのマウスピースを買って練習してた。何かあるとポケットから出してフーフーって。

藤村 それで吹けるようになったんですか?

北川 本気でやる人は最初からプラスチックじゃないから(笑)。結局音が出ないまま飽きちゃったなあ。

――じゃあ藤村さんの2017年の目標は「トランペットを吹く」でよろしいでしょうか。

藤村 吹きたい!

北川 あと、トランペット吹けないのにTVの当て振りでトランペットやったことあるよ。

藤村 言っちゃって良いんですか?

北川 ○○○○○とかで、○○○○○と一緒に……(笑)。

――詳細は書かないでおきますね(笑)。

藤村 最終的にはジャズがやりたいんですけど、絶対難しいですよね。だからまず最初に何を買ったら良いのかもわからなくて。安いのは1万5千円くらいからありますけど、高いものと何が違うのか……。

北川 そんなに本気でやろうとしてんの?

藤村 本気なんですよ。

北川 どこで練習するの?

藤村 ミュートで、イヤホンを繋げるやつとかもあるんですよ。「家で吹いたらどのくらい周りに影響があるんですか?」って聞いたら、「布団の中で吹いてる感じです」って言われました。

――そんな強力なミュートがあるんですね。昔は河川敷で練習するイメージがありましたが……。

藤村 どんな練習するにしても、ちゃんと上手にならないとなあ……。そんな藤村の1曲でした。

――それでは続いて北川さんお願いします。

★北川’s Select
花澤香菜「brilliant」

北川 前回に引き続き花澤香菜ちゃんのアルバム『Opportunity』から1曲です。

――こちらも奇遇にもジャズですね。

藤村 本当だ。ジャズな回だ。

北川 イギリスにフェアーグラウンド・アトラクションというバンドがいるんですけど、そのバンドみたいなアコースティック・ジャズっぽい曲がやりたいというリクエストを受けて作りました。

――とても素敵な曲なんですが、ちなみにこれは目黒と関係は……。

北川 ありません!

藤村 ですよねー(笑)。

――さあバッチリプロモーションしてください(笑)。

北川 『Opportunity』は2月22日に発売された、花澤香菜ちゃんの4thアルバムです。この曲はアルバムの中で唯一、香菜ちゃん本人が歌詞を書いてますね。作編曲は僕がやってます。

――このインタビュー収録時にはまだ未発売で小出しに1曲ずつ聴かせてもらっているので、アルバムを通して聴くのがどんどん楽しみになってます。

藤村 もはやただのファンですね(笑)。

――花澤さんのファンであり、北川さんのファンですね(笑)。ということで目黒編をお送りいたしました。

北川 よし、乗り切った……(笑)。

藤村 乗り切ったという言い方で良いんですかね(笑)。

――この先まだまだ未知の駅が待ち構えていますよ。それでは次回の駅を決めましょう。

北川 はーい。

――サイコロの出目は「5」ということで、次回の駅は新大久保です。韓流ショップと楽器屋の街というイメージですね。北川さん的にはベース専門店があったりもして……。

北川 あー、あるね。

藤村 面白そう。

――大きな中古楽器屋さんがあったりしますよ。

藤村 トランペットもありますかね?

北川 管楽器の専門店もあるよね。

――たしかあったはずです。取材許可をいただけたら、選び方から教えてもらうのも良いかもしれませんね。

藤村 よし行きましょう!新大久保!

北川 そんなに買いたいんだ(笑)。

藤村 そんなに買いたいんです!(笑)。

北川 本気だな……。じゃあ新大久保の楽器屋に行って選ぼう。

――なんと次回は藤村さんのトランペット購入が見られるかもしれないと……。それでは新大久保篇をお楽しみに!

(次回、新大久保篇へつづく!)

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PHOTOGRAPHY BY 山本哲也
INTERVIEW & TEXT BY 市川太一(クリエンタ/学園祭学園)


●今回のSelect Song
★藤村’s Select
Chet Baker「I Waited For You」

★北川’s Select
花澤香菜「brilliant」


●リリース情報
花澤香菜 4th アルバム
『Opportunity』
発売中

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
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品番:SVWC-70251~52
価格:¥3800+税
※ロンドン撮りおろし 48P フォトブック付き

【通常盤(CD)】
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品番:SVWC-70253
価格:¥3000+税

<CD>
1.スウィンギング・ガール
2.あたらしいうた
3.FRIENDS FOREVER
4.星結ぶとき
5.滞空時間
6.カレイドスコープ
7.透明な女の子
8.Marmalade Jam
9.Opportunity
10.ざらざら
11.雲に歌えば
12.FLOWER MARKET
13.brilliant
14.Seasons always change
15.Blue Water

<Blu-ray>
特典映像

●店舗情報
カセットテープ&レコード「waltz」
【住所】東京都目黒区中目黒4-15-5
【営業時間】13:00-20:00
【TEL】03-5734-1017
【定休日】毎週月曜日

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