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2017.02.25

湾岸を魅了した最上の半月のハーモニー。「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 02 BlueMoon Harmony」発売記念イベントレポート

湾岸を魅了した最上の半月のハーモニー。「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 02 BlueMoon Harmony」発売記念イベントレポート

『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 02 BlueMoon Harmony」発売記念イベントが2月19日、首都圏近郊某所で開催された。今回は夜の部をレポートする。

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「LTF」シリーズはランティスからリリースされる『アイドルマスター ミリオンライブ!』CD新シリーズで、ゲーム、CD、リリースイベントが3月の日本武道館ライブと連動するのが特徴。今回のイベントには、3月の日本武道館ライブ「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!」に向けて結成された新ユニット「サジタリアス」より真壁瑞希役の阿部里果、舞浜歩役の戸田めぐみ、 所恵美役の藤井ゆきよ、「アクアリウス」よりジュリア役の愛美、高山紗代子役の駒形友梨、北上麗花役の平山笑美が出演した。

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6人は昨年初春に行なわれた3rdライブツアー衣装で登場。今年3月10日〜12日には日本武道館での4thライブがあることを考えると、デイリーなイベントでこの衣装が見られる機会はそろそろレアになってくるかもしれない。進行役が初めてだという駒形は緊張ぎみだったが、彼女がしっかりと回してくれるおかげで、愛美や藤井がのびのびと自由に動き、そのことが阿部や戸田、平山というキャラが立ったメンバーの良さを引き出す感じの、非常に楽しいイベントになった。

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「サジタリアス」チームは、フリートークやディベート対決を通して、息がぴったりなチーム感を強く感じた。個性派メンバーがわちゃわちゃしながらもまとまりがある感じで、CDドラマの収録も非常にスムーズだったそうだ。一方の「アクアリウス」は自他ともに認める?ボーカル特化ユニットで、歌に関するトークや、最高のクオリティとテンションで歌いきったあとに一番メンバー同士の共感やチーム感を感じたのだった。

今回のイベントがすごかったのは、ポンポンとトークや掛け合いがはずんだトーク、ディベートコーナーが全てミニライブパートへの振りになっていたこと。愉快なトークを繰り広げていた3人(6人)がライブパートになるとすさまじいクオリティで世界を作り上げるギャップが「BlueMoon」チームの真骨頂だと感じた。

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ミニライブは、サジタリアスの「Raise the FLAG」から。真紅の照明の中、3人が差し伸べた手をゆっくりと掲げ、撃鉄を落とすように撃ち抜くと疾走するライブがスタート。藤井ゆきよと戸田めぐみのキメにキメたヘビーでパワフルな歌唱に、阿部里果の高音の中にも強い芯があるボーカルが加わると何倍にも音の膨らみが感じられる。この曲での藤井と戸田のボーカルは、戸田自身が聞き間違えるほど性質が近く強い。それだけに、その2人と真っ向から凌ぎ合ってなお強い印象を残す阿部の「キャラクターボイスでロックに歌う」歌声のスペシャルさがこの曲の肝だろう。

テンションを限界まで上げてせめぎ合うのは、ステージと客席の関係も同様だ。原曲でエフェクトがかけられていた「Raise Up!」の声が、生の怒号のような合唱に変わるだけで楽曲のイメージがグッと変わり、ライブ感が出る。藤井が「みんなまだまだ行けるよね、もっと声出せ、Raise Up!」と叫ぶと、客席とステージが螺旋を描いてテンションを上げていくよう。ラスサビにつながるブリッジのソロは、3人の声が上ずるほどの気合の入り方。最高に気持ちがいい数分間だった。

アクアリウスの「待ちぼうけのLacrima」は、何かをつかんだ手をくっくっく、と独特のリズムで胸元に引き寄せるような振付がとても印象的。高く差し伸べた彼方を見つめる視線は、何を見つめているのか。

ボーカル面に関してはイベント中に藤井が「ボーカルモンスターを集めた」と形容したのが全てという感じ。ファルセット気味に歌っても歌声の芯とキャラクター感が損なわれない平山の圧倒的な安定感と、駒形の歌声の品のある強さ。そんなふたりへの信頼があるからこそ、低音の愛美は歌い回しで思い切って遊んで、聴かせるフレーズを放つことができる。

そしてそれらが一体になるサビの説得力。CDでは当然補正されてしまう音圧の強さ、声量が、びりびりと空気を震わせるのが直に伝わってくる距離感。怖いくらいに美しい歌声だ。「夜が…はじまる」での駒形のソロの長い長い絶唱は彼女にこんな引き出しがあったのか!と思うほどだが、そのあとに愛美、平山の寸分たりとも見劣りしないソロが畳み掛けてくるのだからたまらない。

歌い終えたアクアリウスの3人は「気合い入ったね」「気持ちいいね!」「このキーにしてよかった!」と口々に喜び合っていた。締めのコメントで愛美が「アクアリウスで歌うの超楽しい!武道館も、これからもこの3人で歌いたい!楽しく生きたいんですよねわたし!」とまで言っていたのが、よほど特別で楽しい体験だったんだろうなと感じさせられた。

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締めの挨拶では客席の近さとパワー、光の美しさに対する言葉が多く聞かれた。戸田が武道館ではさらにレベルアップした姿をと語れば、駒形もさらにパワーアップして帰ってきたいと宣言したりと、より高みを目指す6人の姿が印象に残った。

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そんなスペシャルなユニットふたつが一緒になって歌う「brave HARMONY」が特別なものにならないはずがない。特に上下から畳み掛け、シンクロする歌声のハーモニーの力には幻想感すら漂う。そして同時に、今日2つのユニットが響き合ったライブでのこの曲にはまだ先があることも確信した。

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12のピースが揃った本当のハーモニーは弥生の月、日本武道館に木霊する。

Text By 中里キリ

●THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 02 BlueMoon Harmony」発売記念イベント
2017.02.19 セットリスト
M01:Raise the FLAG/サジタリアス
M02:待ちぼうけのLacrima /アクアリウス
M03:brave HARMONY /全員

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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