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2015.07.06
音声合成システム「VOCALOID(TM)3」の音声ライブラリソフトウェアとして2012年1月27日に誕生、ヴァーチャルアーティストとしての活動を続け、ユーザーや業界関係者から非常に高い評価を得ている「IA」が、北米での初めてのライブを大成功させた。
アメリカの独立記念日でもある7月4日(土)。IAが新たな一歩を踏み出した。アメリカのアニメコンベンション「ANIME EXPO 2015」内で開催された「ANIME EXPO PRESENTS COOL JAPAN FESTIVAL」。会場はカリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウンに位置するClub Nokiaというライブハウス。チケットはソールドアウトしており、2000人が会場に足を運んだ。
超満員の会場には、思い思いのIAのキャラクターTシャツを着込んで、待ちに待ったIAのライブを直前に感極まって涙するファンもいるほど、IAライブの待望感が伝わってくる。開場中のBGMがおちると、いきなり大歓声がわき、いよいよIAのライブがスタートとなった。
オープニング映像が流れ、IAのアーティストロゴが浮かび上がると更に完成が大きくなる。最前列のファンはIAカラーのピンクのペンライトをもって、両手をあげ、IAの初ライブを祝福しているよう。
ライブのオープニングナンバーは「Inner Arts」。IAは重厚なサウンドを奏でるバンドメンバーを従えて、ステージ中央に白いドレスをまとい登場。歌いながらステージを右に左に現地のファンに丁寧に挨拶を交わすかのようなステージング。
2曲目はCircuit DISCO、ここでIA Dancersが登場、IAと息のぴったりあったダンスでステージを更に盛り上げる。IAは夏全開のノースリーブ衣装に早替わり。曲が終わると、「はじめまして、IAです、最後まで楽しんでいってください!」と元気に挨拶。IAが会場に向かって手を振るたびに割れんばかりの大歓声があがる。
ライブ中盤はIA定番のダンスナンバーが続き、場内のボルテージは最高潮に。楽曲間奏のダンスパートでは得意のダンスも惜しみなく披露。
ライブ後半戦はカゲロウプロジェクトの映像が流れ、それに続き披露されたのがマルチクリエイターじんのロックナンバー「チルドレンレコード」「アウターサイエンス」。オリジナル衣装に着替えたIA。会場内にはこの同じ衣装をまとったコスプレイヤーも多数見受けられていた。
その後のMCでは初の北米でのライブを自らが楽しみパフォーマンスをしている様子が伺え、それに応えるように場内からは「IAちゃーん」の呼び声があびせられた。そして、ラストの曲は「アメリカ〜We are all right!〜」。曲中にIAからバンドメンバー、ダンサーの紹介もあり、自らを含めたIA ALL STARSとしてのパフォーマンスで、バンドとしての一体感を感じる一幕もあった。もちろん会場内のファンも一気に一体となり、サビでは大合唱となり本編をしめた。
IAが退場後、すぐに現地ファンからのアンコールの声がわき、再びステージに登場したIA。これからも歌い続けていくことをファンの前で誓った。アンコールを歌い上げた後、ありがとうの声とともに三方礼し、「See you soon!」と残しステージを後にした。
ひろい音楽性を持つIAの魅力がたくさん詰まった初めてのライブ。大成功をおさめたことにより、今後の海外での活動も期待ができる。
そんなIAのライブは、日本ではいつ見ることができるのか!?非常に待ち遠しい。 (Photo By Kaori Suzuki)
<IA Profile>
ヤマハ株式会社の音声合成システム「VOCALOID(TM)3」の音声ライブラリソフトウェアとして 2012年1月27日に誕生。透き通るような高音域のロングトーンが最大の魅力、かつスピーディなロックやリズミカルなダンスミュージックを歌いこなす柔軟性も併せ持つ。その性能の高さとキャラクターが話題を呼び、2014年6月発売のアペンド版 [IA ROCKS] とともに Amazon音楽制作ソフトランキングで1位を獲得、ユーザーや業界関係者から非常に高い評価を得ている。
「IA」はバーチャルアーティストとして、2012年Zepp Divercity Tokyoでの初ライブを皮切りに、様々なアーティストやプロジェクトとのコラボレーションをスタート。2013年より2年連続で国内最大級の動員数を誇るモータースポーツ「SUPER GT」のオフィシャルテーマソングを担ったほか、世界的に人気の音楽ゲーム、タイトー「GROOVE COASTER」とのダンスミュージックコラボや、アパレルブランド「FIG & VIPER」、「GLAD NEWS」とのコラボアイテムを展開。また、世界配信されたアニメ「メカクシティアクターズ」や、新世紀エヴァンゲリオンのコミック最終巻に収録されたCDでIAがボーカルとして抜擢され話題となった。
2015年1月に発売3周年を記念し、開催したライブ & トークイベントでは、ネット配信での生中継視聴者が 47,000人を超え、さらに、同年4月に放送された日本テレビ「ミュージックアレンジバトル!歌編」では、初となるスタジオライブ出演が実現、「IAちゃん」がTwitterトレンド入りを果たす等、大きな反響を呼んだ。
IAの活動は国内に留まらない。2013年以降は、フランス・台湾でのライブを成功させたほか、全米最大規模のポップカルチャーコンベンション「NY Comic Con」に登場しライブ上映会を開催。その模様は後日、ニューヨーク・シアトル・サンフランシスコ・ロスアンゼルスのイベント会場や映画館で上映されるなど、海外においても勢力的に活動を広めている。満を持して2015年7月に、初の北米ライブが実現。2,000人を超える観客を動員し、大盛況を収めた。
同年7月30日には、PlayStation(R) 音楽ゲームソフト「IA/VT ‒COLORFUL-」の発売が決定している等、今後の活躍から目が離せない。
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