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2014.06.04
本日・6月4日にTVアニメ『M3~ソノ黑キ鋼~』のEDテーマ「ego-izm」をリリースしたla la larksから、メンバーの内村友美と三井律郎へのオフィシャル・インタビューが到着した。
【la la larksオフィシャル・インタビュー】
元School Food Punishmentの内村友美を中心に、実力派ミュージシャンが集まって結成されたla la larks。ライブを中心にインディペンデントな活動を続けてきた彼らの1stシングル「ego-izm」がリリースされた。TVアニメ『M3~ソノ黑キ鋼~』のEDテーマとして作られたこの曲は、彼らにとってどのような曲になったのか?内村友美とギターの三井律郎が語った。
──la la larksの結成は2012年。それ以前からみなさん顔なじみだったということですが?
三井律郎(以下:三井) 江口 亮くん(Keybords)がSchool Food Punishmentをプロデュースしていて、僕は彼らの最後のツアーでギターを弾きました。それが何年頃だっけ?
内村友美(以下:内村) 2011年くらいかな。
三井 その前にレコーディングにも参加したんですよね。江口くんとターキーさん(Drums)は10年以上の付き合いで、クボタケイスケさんだけは、la la larksを始める時に「はじめまして」でした。
内村 ターキーさんがクボタさんと演奏したことがあって、「すごくいいよ」と紹介してくれたんです。
──それぞれにキャリアがあるメンバーが集まったバンドですが、la la larksならではの良さをどう感じていますか?
内村 なんでもできることじゃないですかね。すごくざっくりした言い方ですが(笑)。
三井 雑な言い方だけど当たってる(笑)。
内村 決め事がなくて、その時々にやりたいと思ったことが自由にできるんです。今回の「ego-izm」だったら、アニメ作品に対して応えたい楽曲。いつも音楽に自由に向かい合えるところが、居心地がいいですね。
三井 それぞれ経験があるので、譲るところと譲れないところのバランスが取れているんです。そのバランス感覚が楽曲にも活動の仕方にも出ていると思います。
──2012年から活動されていますが、「ego-izm」がメジャーデビュー・シングルになるんですね。
三井 そうですね。ライブの特典としてデモ音源を配ったり、ほかのアーティストに楽曲提供したりというのはありましたが、全国流通するCDをリリースするのは、今回が初めてです。
内村 メンバーはそれぞれほかのバンドで何度もメジャーデビューを経験していますから、デビューすることよりもla la larksの作品を全国にお届けできることのほうが喜びが大きいですね。『M3~ソノ黒キ鋼~』というアニメ作品に出会って、佐藤順一監督とやり取りして、自然な流れでCDリリースに至ることができて、うれしいなと。
──School Food Punishmentと江口さんは以前、坂本真綾さんに「Buddy」という曲を提供されていますね。そのときにフライングドッグとの繋がりが生まれて、今回のリリースに至ったということでしょうか?
内村 そうですね。「Buddy」でお付き合いさせていただいたプロデューサーさんから、「la la larksに合いそうなアニメがあるんですが、監督に音源を聴いていただいていいですか?」という話があって、「ぜひお願いします」と。
──School Food Punishmentは以前、TVアニメ『東のエデン』の主題歌も手がけられていました。アニメの曲を作る経験はすでにあったということですが、楽曲作りの面白さをどう感じていますか?
内村 ストーリーに即した詞や曲を作るのが新鮮です。自分たちが表現したい方向とは、別の方向を示してもらえるので。それに何より自分たちの曲に絵がついた時の興奮度が違います。楽曲の細部まで聴きこんで、こだわって映像をつけていただけるので、それがハマッた時は感動しますね。
──「ego-izm」は、どのようにして制作していったのでしょうか?
内村 まず、楽曲のキーワードとして「思春期の葛藤」というのをいただきました。運命を背負って生きること、人間関係のぎすぎすした摩擦など、10代のキャラクターたちが葛藤のさなかにいる感じを出してほしいと。その上で私がアニメのシナリオやキャラクター設定に目を通して、作品の世界観を掴みました。
三井 今回は内村さん以外のメンバーは、あえてアニメの資料に触れていないんです。作品世界に合っているかどうかの判断は彼女に委ねて、僕らはそのイメージに沿って制作を進めていきました。
──「ego-izm」は作詞、作曲、編曲ともにクレジットはla la larksですね。どのような役割分担だったのでしょう?
内村 楽曲に関しては、基本形は江口さんが作りました。デモ段階で、江口さんにいろいろなことを聞かれましたね。たとえば「このサウンド感は明るすぎないか」とか「もっとサウンドをぎすぎすさせたほうがいいのか」とか。毎回のストーリーが終わった後に流れる曲としての温度感を江口さんに伝えて、曲をいじっていきました。
三井 僕らはそのデモを聴いて、レコーディング現場でさらにアレンジのアイディアを出していきました。
──作詞は、作品の世界観をよく知る内村さんの担当だったんですか?
内村 はい。「思春期の葛藤」というテーマに沿って、私が感じたことを書きました。『M3~ソノ黒キ鋼~』は謎が多くて、何かを予感させるエピソードがところどころに散りばめられているのが面白かったですね。一度書き上げた詞は、みんなに見てもらって、さらに手を加えていきました。タイトルを「ego-izm」と名づけたのも、私ではなくターキーさんです。
──完成した「ego-izm」は、まさに葛藤を感じさせる曲になっていました。まずイントロのピアノに心がざわめくんですよね。
三井 江口くんのデモ第一弾から、あのイントロが入っていました。それを聴いた瞬間、僕は「来たな!」と思いました。この曲は大変なことになりそうだなと。
──それは演奏の難易度が、ということですか?
三井 そうですね。難易度は激高です(笑)。
内村 ボーカルも私が今まで歌ってきたなかでいちばん難しかったです。私はいろいろな方の難しい曲を練習するのが大好きで、自分のなかでは「創聖のアクエリオン」が最高難易度だったのですが、今回はそれを超えました。
三井 しかも自分の曲で(笑)。ダークでテンポが速いんですよね、「ego-izm」は。アニメでオンエアされているのは1分30秒のバージョンなのですが、フルサイズにはさらにお楽しみ要素というか、この曲はいったいどう展開していくのかというスケール感があるんです。ですから、ぜひCDでフルサイズを聴いていただきたいですね。
内村 どんどん変化していく曲なんです。CDにはインストゥルメンタルも収録されていますが、それも聴いていても面白くて。「ego-izm」はインストもオススメです。
──デビューシングルとして、la la larksの魅力を表現できた曲になったと感じていますか?
内村 この曲だけがla la larksらしいということはないんですけど、ひとつの世界を作れたと思います。アニメに正面から向かい合って、私たちなりに作品に応えられた曲になりました。
三井 変幻自在なのがla la larksなので。「ego-izm」もまた、僕らの音楽の最適なパーツのひとつになればいいなと。
内村 『M3~ソノ黒キ鋼~』とのコラボレーションで、今までの曲とはまた違う世界が現れました。いろいろな楽曲が重なって、総合してla la larksが出来上がっていると、後々言われるようになるといいなと思っています。
■リリース情報
la la larks「ego-izm」
2014年6月4日発売
価格:1,300円+税
品番:VTCL-35183
発売元:フライングドッグ
販売元;ビクターエンタテインメント
<収録曲>
1.ego-izm 作詞・作曲・編曲:la la larks ストリングス編曲:江口 亮・石塚 徹
2.end of refrain 作詞・作曲・編曲:la la larks
3.earworm 作詞・作曲・編曲:la la larks
4.ego-izm(Instrumental)
5.end of refrain(Instrumental)
(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト
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