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2014.04.20
『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』の劇場公開を前に、EDテーマがショーン レノン コーネリアス「Heart Grenade」であることが発表された。
6月28日より全国にて劇場上映される、攻殻ファン待望の『攻殻機動隊ARISE』シリーズ待望の第3話『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』。そんな本作と、1989年(平成元年)に『攻殻機動隊』がヤングマガジン海賊版(講談社刊)にて連載を開始してから25年というアニバーサリーイヤーにふさわしいスペシャルコラボレーションが決定した。この映画のEDテーマを、ショーン レノン コーネリアスが担当する。タイトルは「Heart Grenade」。歌唱と作詞をショーン レノンが、作・編曲は小山田圭吾が手掛ける。
そしてこのたび、コーネリアスとショーンから「Heart Grenade」についての新着コメントが届いた。
■コーネリアス(『攻殻機動隊ARISE』シリーズ音楽)コメント
ヨーコさんのLIVEでロンドンに行ったときショーンと近況を話していて、攻殻機動隊の話をしたら彼がファンだというので、参加してもらったらいいかなと思って誘ってみました。以前からYoko Ono Plastic Ono BandやChimera関係で一緒に演奏する機会は多かったのですが、自分の曲で歌ってもらうのは初めてです。
彼は元々攻殻機動隊を知っていたので、世界観を良く理解した歌詞を書いてくれました。今回はラブストーリーですから、ショーンのスウィートな歌声がマッチしていると思います。
Photo by P.J. van Sandwijk
■ショーン レノン コメント
「Heart Grenade」を最初に聞いた時は、彼の作ったメロディはとても洗練されていて、歌詞を乗せるのは難しそうだな、と少し懸念した。圭吾は、『border:3 Ghost Tears』が、殺しを依頼された男が、その標的であるサイボーグ(義体)と恋に落ちるストーリーだと話してくれた。そのテーマに隠された内容がとても印象的で、すぐにインスピレーションが湧いてきて、それからはとてもスムーズに詩ができていった。『border:3 Ghost Tears』の脚本を読んで、人が造る“サイボーグ”の命、感情、権利等の概念は、現在、そして未来においても、しっかりと向き合わなければならない重要な問題だと思った。命とは何なのか、本当の意識とは何なのか……僕たちは、真剣に考えなければならない。だからこそこの物語のテーマは、とても深遠で興味深いと思った。そもそも僕は、日本のアニメーションが大好き。『攻殻機動隊』も、もっとも好きな作品のひとつだ。周りにいるアメリカの友人たちも『攻殻機動隊』は大好きで、僕がこの作品の音楽を担当することをとても喜んでくれているよ。
●日本のファンへのメッセージ
圭吾といっしょに作ったこの曲を聴いてくれて感謝している。歌詞を一生懸命作ったので、楽しんでもらえるとうれしいです。ありがとう。ショーンより
『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』EDテーマ
「Heart Grenade」/ショーン レノン コーネリアス
作詞:ショーン レノン/作・編曲:小山田圭吾
border:1、boreder:2に引き続き、新しい〝攻殻機動隊″の音楽世界を提示するのは、ソロデビュー20周年を迎え、ワールドワイドに活躍するコーネリアス(小山田圭吾)。シリーズを通しての劇中曲はもちろんのこと、OPテーマ「GHOST IN THE SHELL ARISE」/コーネリアス、border:1「Ghost Pain」EDテーマ「じぶんがいない」/salyu × salyu、border:2「Ghost Whispers」EDテーマ「外は戦場だよ」/青葉市子 コーネリアスなど、数々の名曲を世に送り出している。
■コーネリアス プロフィール
ソロデビュー20周年を迎え、国内外多数のアーティストとのコラボレーションやREMIX、プロデュースなど幅広く活動する小山田圭吾のソロプロジェクト。2008年にリリースされた『Sensurround & B-Side』がグラミー賞のベスト・サラウンド・サウンド・アルバムにノミネートされるなど、海外での評価も高い。映像とのコラボとしては「UNIQLO」「無印良品」などのCMや『デザインあ』(NHK Eテレ)などのTV番組。ドキュメンタリー映画『100万回生きたねこ』の映画音楽制作のほか、士郎正宗原作の3DCGアニメ映画『EX MACHINA』にもHARUOMI HOSONO+CORNELIUS名義で参加している。これまでのシリーズで独自の“攻殻”世界を紡いできた川井憲次、菅野よう子に続いて、音楽面でも全く新しい『攻殻機動隊』の世界が期待される。
■ショーン レノン プロフィール
現在までに50作を超えるアルバムにアーティストとして参加、また6作の映画音楽を書き下ろし、さらにはCDや本のカバーイラストや、デザインなども手掛けるマルチアーティスト。
2009年には、“キメラ・ミュージック”(Chimera Music)という名前でレーベルを立ち上げ、“チボ・マット”はもちろんのこと自身の作品や、オノ・ヨーコと共同プロデュースした“ヨーコ・オノ・プラスティック・オノ・バンド”のアルバム2枚も、同レーベルよりリリース。
最近では、シャーロット・ケンプ・ミュールとのデュエットバンド“ザ・ゴースト・オブ・ア・セイバー・トゥース・タイガー” (THE GOASTT)、ディアフーフのグレッグ・ソーニアとのユニット“ミスティカル・ウェポンズ” (Mystical Weapons)での活動、映画『オルター・エゴ』のサウンドトラックの制作、ショーン自身の監督によるドキュメンタリー映画の制作など、多彩なアーティストとしての活躍が世界中の注目を浴び続けている。
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