INTERVIEW
2015.07.24
夢見ていた子供の頃の自分に、胸を張って夢を叶えたと言いたい！
――このインタビューは大阪公演直前！ というタイミングでお話を伺っているのですが、ツアーの合間にはWUGにとって思い出深い「ワンダーフェスティバル」（『Wake Up, Girls！』の声優7人が初お披露目されたのは2年前のワンフェス）のステージもあります。今回は錚々たるメンバーの中でのオープニングステージです。
吉岡 びっくりしました！ 私たちでいいんですかって。ワンフェスの同じステージ（WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!」）で同日に出演する『プリパラ』は、事務所の先輩であるi☆Risさんたちが主演なのでライブを見に行ったりしてますし、私は『アイドルマスター』の楽曲が好きで、『Wake Up, Girls！』のオーディションの時に「READY!!」（アニメ『アイドルマスター』オープニング）を歌ったりしてるんですよ。だからどちらのステージも見に行きたいぐらいなんですけど、まずはトップバッターとして頑張ります。
――2年前のワンフェスでユニットとしての「Wake Up, Girls！」の7人が初めて世に出たお披露目ステージのことって覚えてますか？
吉岡 覚えてます！ 実はステージに立ってからよりも、出る前の印象のほうが強くて、そこはすごく鮮明に覚えてます。舞台裏にはメンバー以外に山本監督と脚本の待田堂子さん、音楽の神前暁さん、応援に来てくれた加藤英美里さんがいらっしゃって、その時監督は「大丈夫だから、俺のほうが緊張してくるから」と言ってくれたんです（笑）。待田さんが今にも泣きそうな顔をされていて、加藤さんが私たちを後ろから支えてくれて。本当に、すごく緊張していたことを覚えてます。ステージに出てのライブパフォーマンスは今振り返ると、良すぎも悪くもなかったのがよかったんじゃないかなと思います。そこで満足することなく、まだ伸びる可能性もある感じで。
――2周年のワンフェスステージでは、大きく進化した「Wake Up, Girls！」に期待していい感じでしょうか。
吉岡 そうですね。頑張ります！（笑）。2ndライブツアーの大阪で新曲「少女交響曲」も披露したあとなので、ワンランクアップしたステージに足がかかっているといいな…という感じです。きっとツアーには来られない方もいると思うので、ワンフェスのステージというのはたくさんの人、特に私たちを知らない人にも見てもらえるチャンスだと思います。『Wake Up, Girls！』ってなんか名前は聞いたことはあるけど、どういうユニットなのかなという人にも見て興味を持ってもらえたらうれしいです。
――お披露目よりさらに前、『Wake Up, Girls』のオーディションの扉を叩いた時の目標とか、夢見ていたものってどんな感じでしたか？
吉岡 ただ声優になりたかったです。声優のオーディションを受けたいと思っていたので、『Wake Up, Girls』のオーディションを受けました。
――声優になりたい、と思った理由ってありますか。
吉岡 小さい時からの夢で芸能の世界に進みたいというものはあって、色々やってたんです。私って、高いハードルが目の前にあってなんぼというか、ちょっと厳しい環境に置かれると燃える人間なので、やったことがないことにも挑戦してみたい気持ちがあって、（現実の）アイドルのオーディションとかも受けたことがあります。それで『Wake Up, Girls！』のオーディションが告知された頃、私がアニメーションが好きで、このオーディションの合格者はどうも歌が歌えるらしい、トークとかもできるようだ。その上で声だけでどんな演技でもできる世界を私も感じてみたいと思って、受けました。
――見事声優になったわけですが、当時の自分が目指したイメージは達成できている感じですか？
吉岡 まだです。全然まだです。元々持っていた目標が分不相応なのかもしれないんですが、アニメが好きな人たち誰もに、“吉岡茉祐”という存在を知っていてもらえるようになりたかったんです。声優・吉岡茉祐として知って、認めてほしい。その先でいろいろな活動をして、いろいろな面で知ってもらえたらもっと嬉しい。元々「芸能人になりたい」と思っていたのも、いろんな人に自分を知ってほしいって衝動なんだと思います。今の“『Wake Up, Girls！』の吉岡茉祐”という枠を超えたいんですね。
――以前の吉岡さんに比べて「有名になりたい！」「自分という存在を知ってほしい！」という気持ちを表に出すことに迷いがない気がするんですが、心境の変化とかってありますか？
吉岡 以前に比べると、デビューよりずっと昔、子供の頃のことを思い出すことが増えたんです。子供の頃から今につながっている夢を持っていたなーと思うと、その頃の自分に自信を持って「夢を叶えたよ！」と言ってあげたいと、もうすぐ二十歳になる私は思うんです（笑）。昔の自分に胸を張れるように、「声優やってるよ、芸能人やってるよ！」と大きな声で叫べるようになりたいんです。やりたいことという意味では、『Wake Up, Girls！』を通して色々な経験をさせてもらったことで、視野が広がった気がします。
――今まで重ねてきたイベントやライブの中で、イベント全体というよりこの曲この瞬間というレベルで、印象に残っていたり、自分にとって大きかった体験があれば教えて下さい。
吉岡 去年に幕張メッセで行なわれた「Wake Up, Girls！ Festa 2014 Winter〜Wake Up, Girls！ VS I-1 Club〜」で歌った「7 Girls War」です。ステージのセリからよっぴー（青山吉能）と2人で上がっていって順番にソロパートを歌う時、会場全体がアニメと同じように、本当に一面が「WUG」のイメージカラーの緑に変わっていて。そこにふたりで立って歌った瞬間のことは一生忘れないと思います。私その時、無意識でよっぴーの手を掴んでいたんです。実はこの前発売されたBlu-rayを見て、私こんなことしてたんだ……と初めて気がつきました。その時は隣によっぴーがいる安心感と、7人で一緒に歌っているんだ、そしてそれをこんなにたくさんの人たちが応援してくれているんだという感動とが、いっぺんに押し寄せてくる感じでした。
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