INTERVIEW
2015.04.17
Yun*chi あの、会う前のtofu君って「面白おじさん」のイメージがあったんですよ。
tofubeats 「面白おじさん」……?
Yun*chi あぁー、すいませんすいません。あの、HARD-OFFに買い物行く動画があったじゃないですか? 自分も古着屋を見に行くのは好きだったから似た感覚は持って見てたんですけど、でもその動画がすっごく面白いし、音もカッケーし。「すごい人だー」ってイメージから入ったんですよね。
tofubeats ありがとうございます。
Yun*chi で、その「面白おじさん」が軸になってるのかもしれないですけど、tofu君ってDJ見てても「盛り上がっていく時間を一緒に過ごしたいな」ってすごく思わせてくれるんですよ。私はコミュ障っていうか「面白くないおばさん」なので(笑)、憧れがあったんですよね。
tofubeats 僕も結構苦手ですよ。
Yun*chi ホントですか?
tofubeats でも「楽しそうにやる」っていうか。
Yun*chi その魔法にかかってたのかな(笑)。
tofubeats 周りが見えてないとやっぱり盛り上がってもらえないので。ある時期、アウェイ(のDJ)が増えて、そのとき、「ま、ちょっとでいいんで踊ってもらえたら」みたいな部分もあった方がやっぱりいいんだって気付いたんですよ。それから、しゃべるスタイルに移行しました。それまではちゃんとDJやってたんですけど(笑)、ニヤニヤするようになりました。でもそしたらやっぱり楽しくなってくるんですよ。
Yun*chi そうかもしれない。ライブも最初はアウェイの場所しかないから。
tofubeats ホームでやることとかないですもんね。
Yun*chi 最初の頃はいかに皆に楽しくなってもらえるかをすごく考えてました。「私も楽しいけど皆も楽しい」って感じでシェアできるためには、ってことを。だからそこを伝授してもらいにtofu君のライブに行く、ってところもあったのかな。一緒のイベントに出るってことはなかったですよね。
tofubeats ないですよね。MOGRAができてすぐとか『カブチネ』とか、イベントではちょくちょく会ってはいるんだけど。僕、胃潰瘍で「痛い痛い」ってなってたら「大丈夫ですか」って声かけられたの覚えてます。
Yun*chi 歌舞伎町の風林会館でしたっけ? そん時私、キャバ嬢のコスプレしてて、tofu君に褒めてもらった覚えがある! 懐かしい!
tofubeats 僕も覚えてますもん。超キャバ嬢みたいな格好だった。何年前だろう。でも、今回のCDの半分ぐらいにその時いた人が参加してるという……。
Yun*chi あ、そうかも。『カブチネ』の頃には「天使のゆびきり」はもうあったと思うし。
tofubeats そっか。これ、確かできた時に聴かせてもらったんですよね。でも、今聴いても色褪せてないしそう考えるとkz先生の音はすごいですね。
Yun*chi 色褪せないですね。
tofubeats Pa’s Lamとかも印象に残ってますし。あとはやっぱりTakuma(Avec Avec)君ですかね。ちょうど取材で一緒になった時、「今、Yun*chiさんのやってんすよね」って話になって、立ち話で「どんな感じでやってます?」って情報交換を実は裏でしてたんですよ(笑)。だから、Takuma君も同じだと思うんですけど、でき上がったのを聴いて「こうなったんだ」っていうのがあったし、そのとき聞いた通り、爽やかな感じになってると思いました。Takuma君はホントに上手だと思いますね。
Yun*chi キュンってする、甘酸っぱい感じの曲が似合いますよね。「Avec Avecになってくるんだろうな」って安心してお預けしました。いやー、でも忙しそうだった。
tofubeats いや、普通に遅い(笑)。
Yun*chi あ、悪口だ(笑)。
tofubeats 提出が遅いイメージ(笑)。
Yun*chi これ、書いちゃいましょうね。
tofubeats 書いていいですよ。
Yun*chi このくだりまで書いちゃいましょうね(笑)。でも確かにそういうイメージありますね。ただ、上がってくるのが……
Yun*chi・tofubeats 絶対いい!
Yun*chi みたいな。
tofubeats 「待つよ」って気持ちになりますね。でもホント、CDに入ってるのが皆この界隈の人で面白いですよ。この間もPa’s Lamとイベント一緒だったし。Yun*chiさんが仲間を集めました、みたいな統一感がある。アレンジしてる人もデビューの時からずっと腑に落ちる感じがあって、しかもボーカルが存在感あるから。アルバムのコメントにも書きましたけど声が素敵なので。
Yun*chi きゃーっ。読者の皆さん、聞いてますか?tofubeats君が素晴らしい声って言ってくれましたよ。
tofubeats いや、素晴らしいですよ。そこを生かしてやり続けているのはすごいと思います。
Yun*chi でも、ホントに恵まれてる環境で。音楽を聴きながら遊びながら仕事しながら育ってこれているのでホントにありがたいと思います。
tofubeats 僕も、まずはちゃんとライブからコラボができたらいいですよね。
Yun*chi 思います! お願いします!
tofubeats お互いに見たいし見られたい。今回の話を踏まえてのライブってやつを。僕、めっちゃ頑張ってライブやんなきゃいけないから、いいライブができそうな気がします。
Yun*chi 同じライブに出たら楽屋での様も見合いっこできちゃいますもんね。それに同じイベント出るとちょっと気持ち変わりません?
tofubeats あー。確かに同業者感が出るかも。
Yun*chi あとは今までもtofu君にはお願いしたかったんですけど。
tofubeats なかなかタイミングがね。
Yun*chi 合わなかったのでいつかオリジナル曲をプロデュースしてもらえたら嬉しいと思います。
Text By 清水耕司(ボーグナイン)
<インフォメーション>
『アニ*ゆん~anime song cover~』
発売中
販売:日本クラウン
価格:¥1,667+税
<CD収録内容>
①こいのうた(たまこラブストーリー)produced by PandaBoy
②Catch You Catch Me(カードキャプターさくら)produced by Tomoyuki Nakazawa(I’ve)
③おジャ魔女カーニバル!!(おジャ魔女どれみ)produced by tofubeats
④桜キッス(桜蘭高校ホスト部)produced by Pas’Lam System
⑤天使のゆびきり(彼氏彼女の事情)produced by kz(livetune)
⑥ビバナミダ(スペースダンディ)produced by Tachytelic
⑦きみにとどけ(君に届け)produced by Avec Avec
※全7曲収録、()内はアニメ作品タイトル
【PROFILE】
Yun*chi
livetuneをはじめ様々なアーティストのコンピレーションアルバム等にボーカリストとして参加しながら、JulieWatai の作品集「はーどうぇあ・がーるず」や「ちんかめ」「VANQUISH VENUS」など様々なモデルを経験。2012年11月、ミニアルバム『Yun*chi』でメジャーデビュー。独自のヴィジュアルは「ミュージック・ジャケット大賞2013」において「大賞」を受賞し、天然の倍音を含む透き通った印象的な歌声は国内外で高く評価される。2013年からはTVアニメ『ログ・ホライズン』のEDテーマを担当。アニメ音楽シーンにも活躍の場を広げる。
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