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INTERVIEW

2015.02.09

ネオ渋谷サウンドユニット・ORESAMAスペシャルインタビュー!最終回の第3回ではカップリング曲とORESAMAの未来について訊く!

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ネオポップスユニット・ORESAMAへのインタビュー!最終回となる第3回では「オオカミハート」のカップリング2曲と、90年代生まれのORESAMAの2人が見据える未来について訊いた。

――シングル「オオカミハート」のカップリング曲のお話をうかがいたいと思いますが、「カオでしょ」は、タイトルの通り「結局顔でしょ」というこのご時勢にうんざり感が満載の歌詞ですね。

ぽん 「オオカミハート」と比較したときに全部が引き立つんじゃないかなというカップリングです。女性のほうが共感してくれると思うんですけど、こういうちょっと毒っぽいのも「オオカミハート」を聴く人に一緒に聴いてほしいなっていうのもちょっとありました(笑)。

小島英也(以下小島) 僕が曲を書いて、送ったら、「カオでしょ」っていう歌詞が付いて返ってきて、もう最高(笑)!ぽんはこういう乙女心の核心をついた歌詞を書くのが上手なので、斬新で面白かったですね。

――こういった歌詞は特に男性には書けない歌詞だなと思いました。

ぽん 男性の方が顔で選びますもんね。

小島 いやいやいやいや(笑)!

――おっかないですね(笑)。帽子をわざとぶかぶかに被るだとか、顔が可愛いとされている子の描写がまた面白いですよね。

ぽん うちのお母さんの癖です。顔がすごい小さいんですけど、お店とか行くと帽子持ってきて「ぶかぶか」みたいなのとかめっちゃやってくるんですよ(笑)。で、顔もかわいいんで「そうだね」って言うしかない(笑)。

――色々な所にお母様の影響が(笑)。ぽんさんが最初にバンドをやるとき「バンドやってよ」と言ったのも、アニメを見せてくれたのもお母さんですもんね。

ぽん そうですね、なぜか。この曲もお母さんの影響が少しあります。さすがにニーハイは履いてないですけど(笑)。

――こういった歌詞に対峙したとき、小島さんはどういった思いでいらっしゃるんですか?

小島 歌詞に関してはぽんちゃんにお任せなので、もう最高だと思っています。

ぽん 結構色々言われますけどね(笑)。

小島 僕はメロディーのハマり方や言葉の音の部分は口を出すことはありますけど、内容に関してはすごくいいと思います。

ぽん ありがとうございます(笑)。

小島 いえいえこちらこそ(笑)。

――「カオでしょ」はギターの立ち方がすごくて、そのギターの立ち方ひとつでファンク感をグッと引き出している感じがありますね。

小島 そうですね。もう一年前くらいに作った曲なんですけど、その時はEDMとかダブステップも全盛期だったので、音をすごくシンプルにしてファンク感とかディスコ感を出して、でも古過ぎない、今聴いても新しいように聴こえるというのを意識して作りました。ギターとベースがポイントかもしれないですね。

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――そしてもう一曲のカップリング「全然気にしてないから僕のことは気にしないで」という長めのタイトルですが、これはどういった着想から作った曲だったんですか?

小島 これも僕が曲を先に作って、送った形です。

ぽん 曲を聴いた時に中立的な感じというか、ちょっと不思議な感じがしたので、こういうもやもやした感情を描いた歌詞がハマるなと思って書きました。

――「全然気にしてない」と言いながらため息をついてしまうような心情を、楽曲として残しておこうと?

ぽん そうですね。自分が経験した事じゃないと書けないと思うので、そういう感情が当てはまったのでそれを書きました。

――でもこれ三角関係の末に自分以外が選ばれたっていうことですよね?

ぽん ……(笑)。

小島 実話ですか?

ぽん ちょっとそこは……(笑)。

――そこはちょっとフワッとさせていきましょうか(笑)。アレンジに関してはどういったイメージで?

小島 この曲はサビのメロディーが先に出来ちゃったので、結構色々なアレンジで試したんです。最初はものすごく明るいアレンジだったんですけど、上がった歌詞がそんなに明るい感じじゃないのでちょっとクールな感じに仕上げようかなと思って。それでこのアレンジに落ち着いた感じですね。

――そういったアレンジの部分というのはやっぱりキャッチボールの末に最終的に落ち着くんですか?

ぽん メールのやりとりなんかで、一回も会わずに出来ます。曲が。

小島 そうですね。レコーディングの時に始めて顔を合わせてやるので。

ぽん もめる(笑)。

小島 もめるんです毎回(笑)。「ここはこう歌ってほしいんだけど」って言うと「いや、ここはこう歌う」。そのぶつかり合いがものすごいので。

ぽん で、思いつきで小島が「ここ歌詞変えたら?」みたいに言うんで。

小島 思い付きじゃないけどね(笑)。考えて「変えたら?」って言うんだけど「ここはこれがいい」って。

――歌詞を書いた立場、曲を作った立場、それぞれこうしたいっていうものがありますもんね。歌モノなのでやっぱり歌を聴かせるためにアレンジメントもしているという思いもあるでしょうし、私はこれが言いたいからこの歌詞を書いたというのもあると思いますし。

ぽん そうですね。すみません代弁いただいて(笑)。

――ぽんさんの歌い方って、節々でガラッと変わりますよね。「オオカミハート」も最初の印象からサビの雰囲気が全然違うじゃないかと聴いていて驚きました。

ぽん そうですね、結構無意識レベルくらいで変えちゃいます。「カオでしょ」とかもやっぱりまた違った感じですし。

小島 「カオでしょ」は1サビ終わりの次のAメロの歌い方がめっちゃ良いんですよ。ここ是非聴いてください。奇跡的な歌声なんで(笑)。

ぽん それめっちゃ言ってくるよね(笑)。

小島 ものすごいそこが良いんですよ。お気に入りです、そこ。

ぽん ありがとうございます(笑)。

小島 いえいえこちらこそ(笑)。

――すごく素敵なバランスで成り立っているグループなんだなというのがお話をお伺いしていて感じられました。お互いの主張がありながらも楽しそうな感じが伝わって来るので。

小島 そうですね。いつも一人で家でやっているので、言い合いするのって面白いっちゃ面白いんですよね。

ぽん えっ、一人で家に?ああ家で作業する時の話か。「普段誰とも喋らないから」みたいな感じかと(笑)。

小島 まあ喋らないけど(笑)!毎回レコーディングのスタジオは険悪なムードになるので、スタッフさんには申し訳ないです(笑)。

――ORESAMAっていうのはそういうものだと思ってもらうしかないですね。「ORESAMA」ですから大丈夫ですよ。

ぽん やっとORESAMAらしくなった(笑)。

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