REPORT
2014.04.26
【前回のあらすじ】
世間の景気なんてどこ吹く風とばかり、右肩上がりで成長を続けるリスアニ!副編集長・澄川龍一の体重とウエスト周り。もう若くないんだからこのままでは健康にも不安があるし、何よりこれから夏に向けて暑苦しい&物理的に邪魔。とはいえ、炭水化物と脂にまみれた生活習慣がそう簡単に改まるはずもなく、言って聞くほど素直でもない。半分あきらめかけていた編集部の面々の前に、強力な助っ人が現れた!
伝説的グループ・m.o.v.eの元メンバーにして、ALTIMAの一員としても知られるラッパー、MOTSU。彼の指導のもと、とりあえず基礎体力を計るべく都内某所でランニングなどをしてみたが、あまりの惨憺たる状況に思わず匙を投げかける。とりあえずランニングやチンニング以前に基礎体力をつけないことには何も始まらないと、澄川を伴いジムへと向かうのだった……。
この物語は、ある編集者の肥満に戦いを挑んだ熱血ラッパーとゆかいな仲間たちの記録である。
アニソン界においてまったく無名の副編集長が肥満のなかから健全な精神を培い、わずか数ヵ月でダイエットに成功した奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくドラマ化する予定のものである。はず……?
2014年3月――。
前回の惨事を目の当たりにして、MOTSUと番頭Mは頭を抱えていた。やや時間が空いたのは、あまりにあまりな澄川の現状への認識に時間がかかったからではない。次なるステップへの策を練っていたから。次なるというか、基礎の基礎のところからやらないといけない。と、いうわけで、都内、笹塚にあるスポーツジム「NAスポーツクラブ A-1」さんにおじゃまして、機械トレーニングでもやらせるかと考えた。
LESSON4:サーキットトレーニングをやってみよう
サーキットトレーニングは、数種の器具を30秒ずつ順番に回り、全身の筋肉をまんべんなく鍛えるという実に効率的なトレーニング。とはいえ、正しい姿勢で行わなければ効果は半減してしまう。
塚越さん(インストラクターさん) 「ここにある器具は、重りやバネが入っているほかの器具と違ってすべて自分の力で自分の筋肉を鍛えるものです」
澄川&MOTSU 「なるほど」
今回トレーナーをお願いしたのは、NA-1スポーツクラブのインストラクター・塚越さん。完全にアウェーな空間で、真剣な表情で説明を聞く澄川だったが、この後自身を待ち受ける運命などこのときは知る由もなかった。
塚越さん 「正しい姿勢を意識しながら、器具を動かしてください」
澄川 「は、はい」
ていねいな口調の裏に見え隠れする気迫に呑まれる澄川。以降ほとんど「え、あ、はい」しか言えなくなるのだった。
塚越さん 「押すのも、引くのも自分の力で行います。速く動かせば負荷が上がり、ゆっくり動かせば負荷が下がります」
MOTSU 「自分のペースで負荷を変えられるってことだね。澄ちゃん、ちゃんと聞いてる?」
澄川 「……はい」
2名の屈強なアスリートに囲まれた姿は、蛇に睨まれたカエルというか猛獣に食われるのを待つ野ブタのようでもある。かくして、ひと通りの器具の使い方のレクチャーを受けた澄川とMOTSU。
なおマシンは、肩や背中を鍛えるローイングからスタートして、バイク、下半身を鍛えるスクワット。
肩を鍛えるショルダープレス。
大腿筋を鍛えるレッグエクステンション。
腹筋を鍛えるアブドミナル。このあたりでMOTSUが、収縮しているはずなのに一向に緊張感を持たない澄川の筋肉に興味を抱いたようだ。
MOTSU 「澄ちゃん……、プニプニだね……」
さて気を取り直して、胸筋を鍛えるチェストプレス。
大殿筋と大腿筋を鍛えるヒップアダクター。どう見ても分娩台的なこの器具に、MOTSUが小ネタを挟む。
MOTSU 「産まれました!」
確かに澄川には新生児7、8人分の余分な脂身がついている。だが、産まれてくる予定とかはまったくない。なお、ヒップアダクターの操作が上手いと褒められる澄川。人間なにかしらの特技があるものだ。
そして上腕二頭筋を鍛えるバイセプトトライセプト。
再びバイクの9種類。
これに加えて各マシンの間にステッパーなどが置かれ、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせて1周8分ほどである。最初のころは戦々恐々としていが、すべて試してみればそんなにハードでもないと思ったのか、澄川の表情にも余裕が戻ってきた。
無論ここまでのレクチャーは本番ではなく、ウォーミングアップでしかない。だが、余裕が戻ってきたとはいえ、すでに澄川のメーターはややレッドに差し掛かっている。
澄川 「今回は……はぁはぁ、アニソンダイエット……はぁはぁ、第二回……」
MOTSU 「今回はジム編です。じゃあ澄川ちゃんいってみようか」
澄川 「え、あ、はい」
一応笑顔を見せる意地はまだ残っているようだ。
BGMも掛かり、タイマーも回りはじめていよいよ本番スタートである。MOTSUはバイク、澄川はロ―イングから開始。塚越さんに細かく指示をうけながら無心に器具を動かす澄川。
塚越さん 「背中に意識を集中して!」
澄川 「……はい」
1種類30秒と聞くと短い気もするが、アップテンポなBGMに急かされるとペースが掴みづらいようで、軽快なMOTSUに反して澄川の動きがどんどん鈍くなっていく。まだ3種類目とかなんだが……。
MOTSU 「ほら、澄ちゃんガンバって!」
澄川 「あ……」
日本語が怪しくなってきた。
MOTSU 「ほら、澄ちゃんファイト!」
澄川 「……」
4種目にして澄川から言語的なリアクションが消えた……。
無言になってしまった中年をお見せし続けるのも恐縮なのでちょっと端折ろう。意地でトレーニングを進めていた澄川。ちょうど半分であるステッパーを踏む足取りも重い。まるで審判に向かう亡者のごとき様相である。
そしてチェストプレスに掛かったところで変化が訪れた。それまで紅潮していた澄川の表情から血の気が失せたのだ。もともとリアクションはないに等しかったが、そのまま動きが止まり、崩れおちる。
澄川はのちにこう述懐している。
「目の前が真っ白になり、見てはいけない何かを見てしまった」
と。どうやら急かされるままにトレーニングを進めて、軽い酸欠を起こしてしまったようだ。仕方がないので澄川の回復を待ち、以降はタイマーを無視して無理のない範囲でトレーニングを続けることになった。
彼岸を見て吹っ切れたのか、はたまた、自分のペースを取り戻したのか、それまでの寡黙さとは一転して饒舌になる澄川。
澄川 「番頭M、お前、俺が倒れたとき『イイ画が撮れた』と思ったろ」
と、周囲に絡み始める始末。まだ二回目だというのに計画終了の危機にあったという認識はないようだ。いったい誰のための計画だと思っているのだろうか。呆れるというより諦めの雰囲気が周囲を覆う。
かくして、かなりゆるい感じでフェードアウトしたサーキットトレーニング。前回同様ほとんど運動していないように見えるが、今回は前回以上に運動していない。なにせ8分のサーキットを1周しただけなのだから。
MOTSU 「お疲れ澄ちゃん。で、どうだった?」
澄川 「マジで死ぬかと思いました」
MOTSU 「サーキットトレーニングって筋力のない女性とかもやってるし、澄ちゃんでもできるかなと思ったけど、まだ難しかったみたいね」
澄川 「こんなハードなことみんなやってるんすか!」
MOTSU 「とりあえず、若い人向けのトレーニングは澄ちゃんにはまだ早いってわかったから、こんどは年寄り向けでいってみようか」
澄川 「お年寄り向けって……」
MOTSU 「次は山登りかな?」
澄川 「山って……」
二回目にして風雲急を告げた澄川龍一ダイエット計画。
次なる舞台は高尾山だ!
次回、アニソンダイエット第三回、山登り編近日公開予定!
ちなみに、澄川の現体重は100キロだ!!(-5kg)
■ALTIMA リリースインフォメーション
MOTSUがfripSideの八木沼悟志、シンガーの黒崎真音と結成したユニット・ALTIMAの待望の1stアルバム『TRYANGLE』がついに発売!ヒット・シングルを4曲収録するなど、全12曲入りの充実のアルバムとなっています!
■アルバム 詳細情報
ALTIMA 1st Album『TRYANGLE』
2014年3月26日(水)発売
【完全初回生産限定盤】CD+DVD+秘宝
品番:1000478010
価格:4,800円+税
★完全初回生産限定盤特典
●特典DVD内容
・「CYBER CYBER」(ドバイ ver.)MUSIC VIDEO
・MUSIC VIDEO メイキング映像 in ドバイ
・1st Album『TRYANGLE』TV-SPOT
・ALTIMA TV ~ Traveling Cannonball in Holland
・Special Talk about ALTIMA years(52分)
・リスアニ!CIRCUIT Vol.3(2013.3.22@SHIBUYA O-EAST)よりLIVE映像
「I’ll believe」「Burst The Gravity」
●“秘宝”(封入特典)
・エネルギーチャージ おにぎりケース
・飛び出すブックレット
・ミニ・フォトブック (8P)
【通常盤】CDのみ
品番:1000477756
価格:2,800円+税
<収録曲>
1.Walk This Way (j カバー曲)
作詞・作曲:PERRY JOE / TYLER STEVEN
2.Fight 4 Real (TVアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』新OPテーマ)
作詞:黒崎真音 / motsu 作曲:八木沼悟志
3.Burst The Gravity
(TVアニメ『アクセル・ワールド』新OPテーマ)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
4.CYBER CYBER (Album ver.)(3rd CDS CW 曲)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
5.Backfire
作詞:黒崎真音 / motsu 作曲:八木沼悟志
6.Mission Dispatch
作詞:黒崎真音 / motsu 作曲:motsu
7.I’ll believe (TVアニメ『灼眼のシャナⅢ-FINAL-』EDテーマ)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
8.Here We Are ~Mountain Explosion~
作詞:黒崎真音 / motsu 作曲:八木沼悟志
9.-Indefinitely-
(1st CDS CW 曲)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
10. ONE (TVアニメ『灼眼のシャナⅢ-FINAL-』新EDテーマ)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
11.WISH i WISH (2nd シングル CW曲)
作詞:motsu / 黒崎真音 作曲:八木沼悟志
12.TRYANGLE
作詞:motsu 作曲:八木沼悟志
【20140326_ALTIMA_TRYANGLE_収録全曲_クロスフェードSPECIAL MOVIE】
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