INTERVIEW
2014.03.26
アーティストデビューから今年で5年。声優でありシンガーでもある伊藤かな恵の5周年プロジェクト第一弾シングル「Happy Garland」のお話とともにこの5年を振り返る、スペシャル・インタビュー!
――アーティストデビュー5周年のお気持ちはいかがですか。
伊藤かな恵 「デビューから5年もたったんだ!?」という感じです。5年ってすごく長い年月だと思うのですが、思い返してみるとそんなに長く感じなかったというか……1枚目のシングルを出したのがそんな昔に感じないですね。
――今回の「5枚でつながる5周年プロジェクト」という企画の経緯や感想などをお聞かせください。
伊藤 去年の秋くらいにランティスさんから「デビュー5周年だからなにかやりましょう!」と言われたんですよ。それで「5」にまつわる何かをやりたいという話になって「……5枚出しちゃう?」ということに。けっこう勢いで決まった感じがしますね。でも、最初は勢いとノリで企画が決まったのはよかったのですが、家に帰って冷静になったら「……5枚ってどういうことだ!?」と思いはじめて(笑)。累計したらアルバム1枚分くらいはありますし「2ヶ月に1枚ってけっこう大変なことなんじゃないか」とか、いろいろ考えてしまいました。先に出るものについてもある程度決めてから……といった感じで!
――「5周年」ということでデビュー当時のお話をうかがいたいと思うのですが、ご自身のなかでアーティストデビューという出来事はどのように感じていましたか。
伊藤 最初はわからないことだらけだったので、もらった仮歌を「どのように表現しようか」と考えるのに精いっぱいだったと思います。
――CDデビューをすると聞いたときはどのような心境でしたか。
伊藤 CDデビューのお話をいただいたとき、事務所に「どうする?」って聞かれたことはよく覚えています。「歌う?」みたいな(笑)。
――CDデビューをするきっかけとなったのはどのような出来事を教えてください。
伊藤 『大正野球娘』の冒頭で歌わせていただいた「東京節」をランティスさんに聴いていただいたのがきっかけで「EDテーマを歌ってみませんか?」というお話をいただきました。でも、当初は「自分が歌う」という行為そのものを、すごく考えましたね。いままでキャラソンは歌わせていただいたことがあったので、そのときはキャラクターの気持ちを表現していたのですが、いざ自分が、となるとそれがわからなくなってしまったんですよ。「もうまっすぐ歌うしかないな」と思いました。「ユメ・ミル・ココロ」はさわやかでまっすぐな歌でしたし。「ユメ・ミル・ココロ」のレコーディングをしたときにすごく緊張していたのは今でもはっきり覚えています。
――2ndシングル「hide and seek」についてはいかがでしたか。
伊藤 アツミサオリさんの曲はすごくイメージしやすかったです。聴いたときに絵を思い浮かべられるというか……。なので自分のなかにないイメージでも、お芝居みたいに楽しく表現できました。アツミさんには本当に長くお世話になっています。
――音楽活動をされて聴く音楽が変わったり増えたりしましたか。
伊藤 増えましたね!いままで作品とかで関わってきた方とかの音楽も聴きますし。『花咲くいろは』でお世話になったnano.RIPEさんはすごく好きです。
――先ほどレコーディングをする際に緊張したとのことでしたが、音楽活動を5年間続けてきた現在ではいかがでしょう。
伊藤 曲によりますね。曲によっては今でもすごく緊張します。難しかったり、暗い曲だったりとかすると、単純に「楽しい」というだけではなくなりますね。
――5周年記念企画の第1弾シングル「Happy Garland」ですが、作詞作曲が「ユメ・ミル・ココロ」と同じく畑 亜貴さんと渡辺拓也さんですね。
伊藤 最初は曲から決まったんですよ。渡辺さんの曲を聞いて「いいねぇ」ってことになって。5周年企画最初の曲なので、さわやかでまっすぐな曲でいこう!ということで畑さんにお願いしようということになりました。
――曲の第一印象はいかがでしたか。
伊藤 ……実は仮歌が入っていたんです、渡辺さんの曲に。その歌詞中の言葉があまりに印象に残りすぎちゃって。サビに「イモムシと幼虫」という単語が必ず出てきて……すっごく緑のイメージが植えつけられちゃいましたね。「面白い曲だな」と思いました。でも、さすがに「イモムシと幼虫」は外してもらいましたが(笑)。
――なるほど(笑)。実際にこの曲を歌われた感想をお聞かせください。
伊藤 すごく楽しかったです!何度も仮歌聴いて覚えている段階でも、わくわくするような曲だと思っていまして「背中を押せるような曲」になればいいなと思って、歌わせていただきました。
――カップリング曲「Starting Point」では伊藤さん自身が作詞をされていますが、こちらについてはいかがでしょうか。
伊藤 言葉を書くのは好きなんですよ。好きなんです……が!どうしても、曲をもらってから始めるので文字制限があったりして「ここまでしゃべりたいのに入らない!どうしよう!」みたいなことがよくありますね。言葉を探す作業はあまり苦ではないんですが「一番言いたい言葉なのに、入らないから違う言葉にしないと!」みたいな箇所が出るのが辛いですね。「Starting Point」でも最初はイメージが全然違ってもっとネガティブな歌詞もたくさん入っていたんですよ。「さびしい」とか「不安」とか……。でも、曲のテンポを当初と変えたので考えていたテーマと違う「もっと勢いがある感じだな」と思って、途中で歌詞を書き換えました。
――「Starting Point」の歌詞を書くにあたって「5周年」という事象はイメージにありましたか。
伊藤 「5周年だから」ということはあまり意識していなかったですね。実は5周年のシングルには1枚1枚にテーマがあるんです。さらに、そのテーマが5枚でつながるようになっているので買っていただいたファンの皆様にはどのようなつながりがあるのかを見つけていただきたいですね。
――今後の伊藤さんの展望を教えていただけますか。
伊藤 もう走り出しちゃったので駆け抜けたい!と思いつつ、ファンの皆様と交流したりたくさん楽しいことをしたいな、と思います。いや~、今年は「いろいろ」やるらしいですよ(笑)?ファンの皆様も私も、みんなで楽しくはしゃげる1年にしたいと思います!よろしくお願いしますっ!!
Interview by 澄川龍一(リスアニ!)
Text by 三枝亜人夢(クリエンタ)
【リリースインフォメーション】
伊藤かな恵「Happy Garland」
(5枚でつながる5周年プロジェクト第一弾シングル)
Now On Sale!!
<収録曲>
01. Happy Garland
作詞 : 畑 亜貴 作曲 ・ 編曲 : 渡辺拓也
02. Starting Point
作詞 : 伊藤かな恵 作曲 : やしきん 編曲 : eba
03. Happy Garland (Off Vocal)
04. Starting Point (Off Vocal)
LACM-14211 ¥1,143(税抜)+税
発売元:株式会社ランティス
販売元:バンダイビジュアル株式会社
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