北川勝利・藤村鼓乃美 ボーダーズの“音の場” #00

ここは東京、浅草。合羽橋通りを一歩奥の路地に入ったところにある“Cafe Otonova”。音楽好きが集まるこのカフェに、これまた音楽好きなボーダー柄の2人がご来店。
アニソンもJ-POPも洋楽もジャンル関係なし、“ボーダーズ”こと北川勝利と藤村鼓乃美の2人が、今聴きたい素敵な一曲を“ノー・ボーダー”でセレクトし、ここ“音の場（おとのば）”から紹介していくスペシャル企画、第0回がスタートです。

――さて、ここ“Café Otonova”を舞台にお送りする本連載ですが、お店の雰囲気はいかがですか？

北川　古民家風っていうんですか？　真新しい感じよりかは、昔のいいところを残しているけど、かといって古いというわけではなく……。

藤村　天井とかお店全体の雰囲気が趣のある感じがしますよね。真っ白い木で森の中にいるみたいな。

――こういったカフェは普段行かれます？

北川　よくは……まあ行かないですけどね（笑）。

藤村　私は結構好きです。でもなかなかいいところが見つけられなくて。こういうお店って小道に入ったところにあるじゃないですか？

北川　前に下北にみんなで行ったときも、こういう感じのお店に行ったことがあったよね。そこも普通の家を改造したみたいなところで。

――あと、ここはさまざまな美味しいフード＆ドリンクがあります。個人的にオススメは、おふたりの前にありますこのティラミスでして。

北川　お、写真撮ろっと。

藤村　撮りましょう撮りましょう！いただきまーす！

――ではスイーツを食べつつ、今回の連載の趣旨についてお話いただきます。

北川　基本的には、ふたりのオススメの一曲を持ってきて、「いいよね？　いいって言って」って言い合うという（笑）。「俺の好きなこの曲、素敵でしょ？」っていう。

藤村　つまりはそういうことですね（笑）。

北川　ねじ伏せる、みたいな？（笑）。

藤村　バトルみたいになっちゃう（笑）。

北川　対決ではなく、どっちもいい曲だという結論になるようにしないとね（笑）。

――ちなみに、おふたりは普段音楽はどんなときに聴きますか？

藤村　いつも聴いています！ご飯作っているときとか大音量で。お風呂入っているときとか、寝るときも。

北川　お風呂入っているときどうやって聴くの？

藤村　私、基本お風呂入るときはドアを全開で入るんですよ。

北川　ドアを開けて、世界に向けて（笑）。

藤村　お風呂発信で音楽をかけながら、歌いながら（笑）。

――一方、北川さんは？

北川　そんなに……聴かないですね（笑）。ご飯のときも聴かないし、移動のときもみんなヘッドフォンやイヤホンで聴くじゃないですか。僕あれ聴かないですね（笑）。イヤホンとかしないんですよ。基本あまり聴かないです……ってダメじゃないか（笑）。

――でもキャリアに裏打ちされた知識がありますし、こんなシチュエーションではこういう曲、という含蓄がありますよね。

北川　そうですよ、聴くときは聴きます！（笑）。音楽をいちばん聴いていたときは、それこそ藤村さんみたいにずっと音楽かけっぱなしだし、毎日CDを買っていたんですよ。楽器屋さんCD屋さん本屋さんの循環ルートが決まっていて、起きたら「今日も行くか」っていう感じで。レコード屋さんCD屋さんも、普通に店員さんと同じぐらいCDの並びも覚えている感じで、毎日買って毎日聴いて。そのときテレビを持っていなかったので。テレビ観たら音楽できないと思っていて、自分を戒めて……という時期も終わったので、もういいかなと（笑）。