INTERVIEW
2016.09.30
今年4月から第3シーズン“神アイドル編”へと突入した『プリパラ』。第1シーズンより変わらず主人公を務める真中らぁらは、今日も神アイドルへの階段を一生懸命駆け上がり続ける。加えてその妹・真中のんも、この春待望のプリパラデビュー。姉とは対照的にクールでしっかり者でありながららぁらに負けず劣らずのアイドル愛を持つ彼女は、ジュエルの力でかのん・じゅのん・ぴのんといったラブリー・クール・ポップ3タイプのアイドルへと变化。ユニット“トライアングル”として鮮烈なデビューを飾った。
そこで本稿ではらぁら役・茜屋日海夏とのん役・田中美海を招き、“らぁら with トライアングル”としてふたりが歌う、7月からの『プリパラ』新OPテーマ「Brand New Dreamer」の、レコーディングのエピソードやお気に入りの部分について語ってもらった。
待望のアイドルデビューは、困惑からのスタート!?
――第3シーズンで、のんがいよいよ満を持してアイドルデビューしましたね。
田中美海 満を持して……へへへ(笑)。
茜屋日海夏 皆さん絶対、「いつデビューするのかな?」って待ってたと思うよ?
――そうなんですよ。なのでまず、デビューを知ったときの田中さんのお気持ちをお聞きしたくて。
田中 「ウソかな?」って思ったんです(笑)。いや、ホントに!「あ、のんデビューするから」ぐらいにサラッと告げられたので、「これは……思わせぶりで何もないヤツかな?」と思ったんです。でも台本やマネージャーさんからお話をいただいて「おっ、これはガチだな?」と思うようになって、「やったー!」ってすごくうれしく思いました。でも「あ、最初は“じゅのん”なんだ!」と。
茜屋 たしかに、びっくりするよね。
――いきなり「3パターンあります」っていうことですから。
田中 そうなんですよ。「のんが、分裂します」と言われて「分裂……!?」って、最初はちょっと状況が飲み込めないところもあって(笑)、「ちょっと整理させてー!」と。
茜屋 (笑)
田中 そしたら、「本当はひとりだけどジュエルを使ってキャラチェンジをしていて、それ以外のふたりはホログラム」と聞きまして。最初は「本当に演じきれるのかな?」と心配でした。
――でも3人とも個性が際立っているので、観ているほうは楽しいです。
田中 ありがとうございます。のんもノートに「キャラ立ちは大事!」みたいに書いていたので、それを表せていたらうれしいです。
――そのステージに立つ姿を観た茜屋さんは、お姉ちゃんとして率直にどう思われましたか?
茜屋 「ついに来たな……」と(笑)。
――それはどういう意味合いなんですか(笑)。
茜屋 いや、別に終わりを見据えていたわけじゃないんですけど、「絶対ラスボスは家族の中から登場するだろう」と思っていて。それで「あなただったの……のん……!?」みたいな展開をちょっと期待していたんです。
田中 えええ(笑)。
茜屋 なので期待通りだったうれしさもあり、「とんでもないのが来た!」とも思いました。
田中 でも、2年目何事もなかったから「これは来ないのかな?」と思ってたんですよ。そしたら3年目でどーんと。いきなり過ぎて、本当にびっくりです(笑)。
3バージョンどれも聴き心地がいいのは、“のんと一緒に”を意識したから
――ただそのうれしい裏切りが形になったのが、この「Brand New Dreamer」だと思います。
茜屋 本当にタイトル通りの、「新しい風吹いたな」っていう曲ですよね。そんな曲を『プリパラ』の顔になるOPテーマとして、のんと背負って歌えるのは素直にうれしかったです。やっぱりキャラとして、しかものんと一緒にいつか歌いたいなと思っていたので、デモを聴いたときから完成がすごく楽しみでした。
田中 私はやっぱりOPテーマだよって言われたときは、びっくりでしたね。しかもらぁらとのんだと思ったら、まさからぁらとトライアングルだとは!「あ、そっちか!」って。
茜屋 そうだよね(笑)。
田中 でも完成版を聴いたら、『プリパラ』の世界にぴったりなキラキラした「神アイドル目指して頑張る!」みたいな曲だったので、すごくうれしかったです。
――ということは、田中さんはトライアングルの3人分を歌われたわけですね。
田中 はい、全部まるっと。しかも1日で録ったんです。
茜屋 で、そのあとに入れ替わりで私が録りました。
――3人分まるっととなると、時間もかかったのでは?
田中 そうですね、結構ギリギリまでかかったんですけど、キャラを切り替えるときは少しだけ……1分ぐらいずつキャラチェンジの時間をいただいて、次のキャラを録りました。最初はかのんで、そのあとぴのん、じゅのん……とだんだん低くなっていくような順番でしたね。
――その中で、特に難しかった子はいますか?
田中 やっぱりかのんですね。いちばん最後にキャラ付けをした子でもあるんですけど……じゅのんとぴのんって、それぞれクールとポップに振り切れてるじゃないですか? でも“ラブリー”って、ぴのんとかぶらないように、でものんにもならないようにするのが難しかったんですよ。だから、歌うのもなかなか苦労しました。
――そして茜屋さんはそのあとに歌われたわけですが、そのうち誰かに合わせたりはしたんですか?
茜屋 いや、実は歌うときに流れたのはほぼ仮歌だったので、私も完成まではどう合わさるのかわからなかったんです。なので私が歌うときには、「らぁらとのんが一緒に歌う」イメージを思い浮かべていましたね。
――なるほど。3人の中の誰か特定の……ということではなく。
茜屋 そうですね。「根はのんだから、のんかな?」って。
――なるほど、だからどの組み合わせでも相性よく感じられるんですね。
茜屋&田中 あー、たしかに!
茜屋 そう、誰のを聴いても「やっぱり合うな」って思って。それ、すごくうれしいんですよ。
田中 私も全員がらぁらと相性いいなって感じたし、どの組み合わせもすごくキラキラしていたので「OPにぴったり!」って思いました。
――となると、完成版でふたりの歌声が合わさることで、改めて気に入ったポイントもあるのでは?
田中 私、ぴのんとらぁらのバージョンの、Dメロのところがかっこよくて好きです! ぴのんもらぁらもはっきり出す系の声だし、その部分のキーの高さもあってめっちゃ盛り上がる感じで気持ちよかったです。
茜屋 あ、私も一緒! 歌声が合わさったとき気持ちいいよね。
田中 でもそこはOPじゃ流れないところなので……フルでぜひ皆さんに聴いてほしいです!
茜屋 私はクール系なじゅのんとのバージョンも、お互い違う方向に振り切ってるからこそバランスが取れていてすごくいいな、って思います。
――なるほど、シーソーの両端といいますか。
茜屋 そんな感じがします。それに、かのんとのコンビもしっくりくるよね。
田中 そうですね。すごくかわいらしい感じで。
茜屋 うん。だって“ラブリー×ラブリー”だし!
夢を繋いで、ふたり切磋琢磨で神アイドルへ!
――そして歌詞には、プリパラアイドルからの「こっちおいでよ!」というメッセージが込められているようです。ただそれって、2年前にはらぁら自身がかけられていた言葉のような気がするので、それを今らぁらが歌っているのもグッとくるところだと思います。
田中 成長を感じますよね。
茜屋 ね。で、それをのんも一緒にまだ見ぬプリパラアイドルにまた「おいでよ!」って歌って、引込んでいって。そうやっていろんな人に繋がっていくんだね。
田中 なんて素敵なんだろう……!
――そんな歌詞の中で、おふたりお気に入りのフレーズはありますか?
田中 2番の「最高の神アイドルへ」っていうところですね。やっぱり『プリパラ』って、元々「神アイドルを目指してレジェンドになる!」ということを言っていたし、しかも神アイドルグランプリが開かれている今のシーズンにもぴったりですし。そんな最大級の挑戦を通して「このふたり、神アイドルになっちゃうんじゃないかな?」っていうのを予感させる歌詞なので、お気に入りです。
茜屋 私は落ちサビの「繋いできたFriendship 続いてくよDreaming」です。今言ったような、らぁらからのんちゃんに、のんちゃんからこれからプリパラデビューする子たちに……っていうメッセージ性がすごく感じられて。そうやってどんどん『プリパラ』の輪が、この歌から広がっていったらいいな、と思います。
――これ、いいシーンで流れてほしいですよねぇ。
田中 泣いちゃう!(笑)。『プリパラ』泣いちゃうんですよね。
茜屋 ね! いっつも歌とアニメが絶妙にマッチングするから。
――では最後に、リリースにあたっておふたりから読者の皆さんへメッセージをいただけますか?
田中 ふたり揃っての10月の公式親衛隊(=公式ファンクラブ)イベントもありますけど、そのあとも私もライブで歌えたらすごく楽しいんだろうなぁ、と思いますし……12月の“クリスマス☆ドリームライブ”とかも、ふたりでって。
茜屋 うん、やりたいよね!
田中 せっかく満を持してデビューしたのんちゃんなので、これからもきっと展開があると思います。これからの『プリパラ』もOPテーマも、どうぞどうぞよろしくお願いします!
茜屋 第3シーズンまで『プリパラ』を続けられて、らぁらとして私がやってこれているのは、たくさんの方々の支えがあるからです。だから「“み~んなアイドル、み~んなトモダチ!”って、こういうことなのかな?」っていうのも、最近なんとなくわかってきた気がします。これからさらにキャラも増えていくので、新しいことへのわくわくも持ちながら『プリパラ』の今後の展開を楽しみにしていてください!
Photography By 山本哲也
Interview&Text by 須永兼次
●リリース情報
TVアニメ『プリパラ』3rdシーズン第2クールOPテーマ
「Brand New Dreamer」らぁらwithトライアングル
9月30日発売
品番:EYCA-11110
価格:¥1,500+税
<CD>
01.Brand New Dreamer(らぁら×トライアングル)
02.Brand New Dreamer(らぁら×じゅのん)
03.Brand New Dreamer(らぁら×ぴのん)
04.Brand New Dreamer(らぁら×かのん)
05.Brand New Dreamer(Instrumental)
※初回版仕様特典:ジャケット描き下ろしイラストステッカー
<店舗特典>
アニメイト:ブロマイド
文教堂・アニメガ:ジャケットイラスト57mm缶バッジ
アニミュゥモ:ポストカード
※すべてジャケットイラスト
※特典は変更になる可能性がございます
Blu-ray&DVD
「映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」
9月30日発売
【Blu-ray Disc初回生産限定特装版(BR+CD)】
価格:¥9,800+税
【Blu-ray】
価格:¥6,800+税
【DVD】
価格:¥3,800+税
●イベント情報
プリパラ クリスマス☆ドリームライブ2016
12月25日(日)【千葉】舞浜アンフィシアター
昼の部 開場 13:00/開演 14:00
夜の部 開場 17:00/開演 18:00
出演:茜屋日海夏(真中らぁら役)、芹澤優(南みれぃ役)、久保田未夢(北条そふぃ役)、山北早紀(東堂シオン役)、澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)、若井友希(レオナ・ウェスト役)、牧野由依(黒須あろま役)、渡部優衣(白玉みかん役)、真田アサミ(ガァルル役)、上田麗奈(黄木あじみ&ジュリィ役)、山本希望(北条コスモ役)、斎賀みつき(紫京院ひびき役)赤﨑千夏(ファルル役)、佐藤あずさ(緑風ふわり役)
チケット発売中
一般:7,990円(税込)
親子チケット(大人1名、子ども1名):9,800円(税込)
親子チケット(大人2名、子ども1名):15,000円(税込)※SOLD OUT
親子チケット(大人1名、子ども2名):13,200円(税込)※SOLD OUT
※入場特典:親子どちらのチケットにもイベントオリジナルプロモプリチケ付(昼・夜別デザイン)
※3歳未満入場不可
※全席指定となります
ライブミュージカル「プリパラ」み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017
2017年1月 【東京】Zeppブルーシアター六本木
脚本:坪田文/演出:田尾下哲
出演:茜屋日海夏(真中らぁら役)、芹澤優(南みれぃ役)、久保田未夢(北条そふぃ役)、山北早紀(東堂シオン役)、澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)、若井友希(レオナ・ウェスト役) ほか
●放送情報
TVアニメ『プリパラ』放送中
テレビ東京系 毎週火曜 夕方5:55~
BSジャパン 毎週火曜 夕方5:29~
(C)T-ARTS/syn Sophia/テレビ東京/PP3製作委員会
(C)T-ARTS/syn Sophia/映画プリパラ製作委員会
(C)T-ARTS/syn Sophia/ライブミュージカルプリパラ製作委員会
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