REPORT
2016.09.13
“Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-”が2016年8月26~28日の3日間、さいたまスーパーアリーナで行われた。この記事では感動のコラボも飛び出し、大いに盛り上がった27日開催の2日目の模様をレポートする。
「踊るポンポコリン」からの「おそ松さん」で始まった2日目!
トップバッターはB.B.クイーンズwith B応P。B応Pというのは、コーラス&ダンサーとして登場した“B.B.クィーンズ応援プロジェクト”のこと(一応、A応Pとは無関係という設定らしい)。いきなりオリジナル曲の「We Are B.B.クイーンズ」をぶちかまして風格を見せつけると、2曲目は待ってましたの「おどるポンポコリン」を披露。アニサマで「タッタタラリラ~」の大合唱というすごい光景が繰り広げられた。
続いてはA応P。この1年のアニメ界で最大のヒット作といえる「おそ松さん」がモニターに映し出されると、会場からは黄色い歓声が。アニサマの観客に向けた「おそ松さん」の掛け合いはそれだけでお宝もの。「ハッスル!ハッスル!マッスル!マッスル!」のコールが会場にこだまする。「はなまるぴっぴはよいこだけ」「全力バタンキュー」の2曲で、女子も男子も大熱狂!
初登場のPoppin’Party from BanG Dream!は、この日初めて観たという観客も多かったに違いない。2017年にアニメがスタートするバンドをテーマにした作品で、キャストが自ら演奏するのが特徴になっている。愛美のギターはすでに他作品でも有名だが、大橋彩香のドラムなど他のメンバーもガチの演奏。「Yes! BanG_Dream!」で次第にコールが大きくなり、明らかに観客の心をつかんでいく様子が見て取れた。これはひょっとしたら……彼女たちの伝説の始まりを目撃してしまったのかもしれない。
バンドの次は吹奏楽。待望のアニサマ初出場となったTRUEが吹奏楽団を引き連れ、アニメ『響け!ユーフォニアム』OPの「DREAM SOLISTER」を熱唱。続いての登場はもちろん北宇治カルテットで、全力の「トゥッティ!」コールが響いた。
“歌姫”Liaは6年ぶりの出場。アニメ『Charlotte』OPテーマ「Bravely You」はモニターに歌詞が映し出されるという演出で、会場から自然発生的に合唱が起こっていた。「さいたまスーパーアリーナに時を刻みに参りました」というLiaの2曲目は、『AIR』のOP曲“国歌”こと「鳥の詩」。
ソロデビュー1年目の早見沙織は「みなさんお元気ですか?」「なんとかイェーイ!みたいなのをやりませんか?」といつものようにマイペース。しかし、「ブルーアワーに祈りを」では会場がブルーのサイリウムで染まる中、優しく包み込むような歌声で観客を虜にする。その圧倒的な場の支配力、末恐ろしいものがある。
パーカッションの演奏で始まったMICHIの「Checkmate!?」はアニサマバンドにも見せ場が多い一曲となった。最後は投げキッスでキメると、アニメ『だがしかし』つながりで“カロリーQueen”竹達彩奈を呼び込む。
竹達彩奈は赤と白のストライプの衣装で登場。これは肉とショートケーキを意識したものらしい。な、なるほど……。そこで竹達は『だがしかし』EDテーマの「Hey!カロリーQueen」、「ライスとぅミートゅー」のハイカロリーな2曲。「ライスとぅミートゅー」はソロライブでも超盛り上がるオリジナル曲で、さいたまスーパーアリーナでも「アイラブビーフ!」「アイラブポーク!」のコールで異様な興奮状態となった。
次はプラズマジカ(SHOW BY ROCK!!)が登場。稲川英里(シアン役)が「緊張で耳がすごくぷるぷるするニャ」と自己紹介すると、沼倉愛美(レトリー役)は「駄菓子はもちろん大好きだけど……」と前の出演者の竹達を踏まえたコメント(沼倉も『だがしかし』で共演していた)。佐倉綾音(モア役)は上坂すみれ(チュチュ役)に「見てろよ」と告げると、「ぴゅるるるる~」だけで自己紹介するという荒業を見せ、しかもそれが超かわいくて大歓声を浴びていた。トークで笑いを取っていたが、この4人は歌唱力も折り紙付き。“線がつながっていない楽器”でのパフォーマンスも見事だった。
イヤホンズはステージの上からカメラで客席を映し、ステージ上のレポートをやるという斬新な試み。リクエストコーナーとしてアニメ『美少女戦士セーラームーンR』のEDテーマ「乙女のポリシー」を歌おうと思ったら、なんと石田燿子feat.永井ルイのご本人登場!という茶番も仕掛けて、とことんバラエティ的なステージだった。
前半の最後はFLOW。アニサマは2年ぶりだが「アニサマ出たかったー!」と魂の絶叫。そして前のイヤホンズがお立ち台の下にプレミアムうまい棒を隠していたことをいじる。そのお立ち台の上で観客を煽りまくるパフォーマンスはさすがで、アニサマの盛り上げ方を知り尽くしているなという印象。「GO!!!」では「Oli Oli Oli Oh-!」のコールで会場がひとつになり、前半戦を締めくくった。
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