劇場版『牙狼＜GARO＞-DIVINE FLAME-』公開記念！林 祐一郎監督×レオン・ルイス役 浪川大輔スペシャル対談！

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次回作では、体を作ってから参加したい！

──TVシリーズ『牙狼＜GARO＞-炎の刻印-』から続く物語は、今回で一区切りといったところでしょうか。

林　そうですね。レオンの成長物語も今回で一段落です。

浪川　そう考えると寂しいですね。でも、今回の劇場版で出せる力は出し切ったので、もう一回やるとしても一年は待ってもらいたいところです。走り込みから始めて、体を作ってきますから（笑）。またレオンを演じたいという気持ちはもちろんありますが、もう一度あそこまでテンションを上げるとなると、自分の中でもしっかりと作りこんでいかないと。

林　今回の劇場版でやり切った感はありますよね。

──おふたりにとって、『牙狼＜GARO＞-炎の刻印-』『牙狼＜GARO＞-DIVINE FLAME-』はどんな作品になりましたか？

浪川　どの作品でも真剣に、情熱をもって演じているんですが、レオンほど直球なヒーローを声優として演じるのは久しぶりでした。だからうれしくありつつも、責任も感じていました。それに、『牙狼』は長年続いているシリーズなので、初のアニメ版の主人公を演じるということでプレッシャーもありました。ただ、『牙狼＜GARO＞-DIVINE FLAME-』が完成した今は、多くの人に観てほしい作品だと心から思うし、自分にとって大きなキャリアになったとも思っています。

──確かに、あんなに長く叫び続ける浪川さんの演技は、他のアニメでは聞けないかもしれませんね。

浪川　これから先も、あんなに叫ぶ役はないと思います（笑）。実はTVシリーズの収録では、叫びすぎて失神する人が出たほどですから。そんな作品、他にはないという意味でも特別な作品です。ある意味、声優としての限界に挑戦した感がありますね。自分の限界点には、金色の鎧が立ち続けているわけです。

林　TVシリーズの最後の方は絵もストーリーも盛り上がっていたので、劇場版はそれを超えていかないといけない、パワー・ダウンしてはいけないという気持ちはありましたが、結果的に超えることができたと思います。その思いが、劇場版のレオンの叫びの長さにも表れていると思います（笑）。

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──最後に、『牙狼』ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

浪川　本作はTVシリーズから続く『牙狼＜GARO＞-炎の刻印-』の集大成だと思いますし、『GARO』シリーズ自体のファンもきっと納得してくれる内容になっていると思います。アニメならではの表現もたくさんありますし、こういうやり方もあるんだと驚いていただけたらうれしいですね。本作で初めて『牙狼』を観る方でも、ストーリーとしては単体で楽しめるものになっていますし、誰もが共感できる感情や、心のどこかに引っかかる要素があるはずです。ぜひ多くの人に観ていただきたいと思います。

林　TVシリーズを経たからこそ生まれた世界観や、スタッフのキャラクターへの愛情がすごく詰まった作品になりました。関係者一同が作品を愛して、楽しみながら作っている雰囲気を感じてもらえたらうれしいと思います。

──ありがとうございました！

Interview＆Text By 有田俊（シティコネクション）

＜プロフィール＞
浪川大輔

ナミカワダイスケ／4月2日生まれ、東京都出身。ステイラック代表取締役。子役時代から声優としても活動、洋画での吹替えも多く担当している。代表作は『機動戦士ガンダムUC』リディ・マーセナス役、『ルパン三世』石川五ェ門役、『アルスラーン戦記』ナルサス役、『ハイキュー!!』及川徹役など。

林祐一郎

ハヤシユウイチロウ／アニメーター、アニメーション監督。主な作品に『宇宙ショーへようこそ』（レイアウト）、『009RE:CYBORG』（絵コンテ）などがある。TVアニメ『牙狼-GARO- -炎の刻印-』に続き、劇場版『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』の監督も務める。

●作品情報
劇場版『牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-』

5月21日より全国ロードショー

【スタッフ】
原作：雨宮慶太
監督：林祐一郎
脚本：小林靖子
演出：林祐一郎、朴性厚
キャラクターデザイン協力：武井宏之
アニメーションキャラクターデザイン：菅野利之
美術監督：工藤ただし
色彩設計：鎌田千賀子
撮影監督：淡輪雄介
CG監督：陸川励
編集：廣瀬清志
音楽：MONACA
音響効果：倉橋裕宗
音響監督：久保宗一郎
主題歌：JAM Project「刃～The divine blade～」
制作：MAPPA/東北新社　
配給・製作：東北新社