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INTERVIEW

2016.04.12

“最高のバディ”の活躍に期待! 7月放送開始TVアニメ『不機嫌なモノノケ庵』 芦屋花繪役・梶 裕貴&安倍晴齋役・前野智昭インタビュー!

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2016年7月からTVアニメの放送がスタートする『不機嫌なモノノケ庵』。そのメディア向けのキャスト取材が、芦屋花繪役・梶 裕貴と安倍晴齋役・前野智昭出席のもと行われた。

ガンガンONLINEにて連載中の同名の漫画を原作とするこの作品は、妖怪や幽霊の存在を全然信じていなかった高校に入学したばかりの少年・芦屋花繪(あしや・はなえ)が、ある日ひょんなことからモジャモジャした妖怪に取り憑かれ、モノノケ庵の主である安倍晴齋(あべの・はるいつき)と出会い、モノノケ庵の奉公人となるところからストーリーが始まっていく。

このたびキャストも発表された本作は、アフレコも快調に進行中。今回の会見では、作品に対するふたりの印象やその見どころなど、7月からの放映開始が待ち遠しくなるようなエピソードを数々語ってくれた。

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――今回演じるにあたって、『不機嫌なモノノケ庵』の原作を読んだ率直な感想をお願いします。

梶 裕貴 あらゆる面で、非常に丁寧に作られている作品だと感じました。どのお話も心温まるものばかりで、登場人物に誰ひとりとして悪者がおらず、読んでいて気持ちがとてもほっこりしました。

前野智昭 シリアスなお話のなかにも笑えるやり取りも多数練り込まれていますし、僕がイメージしていたおどろおどろしいものとはまた違う、愛嬌のあるかわいらしい妖怪たちも多く登場するので、どなたでも楽しめる作品だと思います。

――それぞれのキャラクターと、御自身が似ている部分や演じやすい部分、逆に苦労された部分があればお話いただけますか?

 苦労とは違うかもしれませんが……ひょんなことから妖怪たちが見えるようになったのは、きっと芦屋くんがすごく純粋な子だからだと思うんです。なので高校生になったばかりという、今の自分の半分くらいの年齢の男の子を、フレッシュにピュアな気持ちで演じようと心がけています。視聴者の皆さんと近い立ち位置でいろんなドラマの中に飛び込んでいくキャラクターなので、リアクションやツッコミのテンポを大切にしつつ、モノローグでの言葉と表面的な言葉との違いが違和感なく伝わるよう意識してお芝居をしています。

前野 安倍はこのビジュアルで芦屋と同い年……僕の半分ぐらいの年齢なんですけど(笑)。でも高校生の割に、妖怪を祓うという仕事に対しての使命感と責任感を人一倍強く持っているんですよ。僕も、仕事が第一優先というところは似ているような気はしています。逆に若干難しさを感じているのは、原作がまだ連載中でキャラの深い部分の情報が全部あるわけではないので、想像の範囲内で演じていかなければならないところですね。

――では、そのアフレコ現場の雰囲気はいかがでしょうか?

 基本的には一話完結のエピソードで多く、その度にゲストのモノノケ役の役者さんがいらっしゃるので、毎回ちょっとずつ現場の雰囲気も変わるんです。

前野 そのゲストさんもすごい方ばかりじゃないですか?それこそ、僕らが子供の頃観て憧れていた方々ばかりで。

 ただその一方で新人の役者さんもいらっしゃるので、キャリアと年齢層のバランスがとてもよく取れている作品でもあるんですよ。

前野 そういう現場って、最近なかなかないですよね。絵も非常にいい状態で僕らの手元に届けてくださるので、キャラの表情や動きが非常にわかりやすくてお芝居しやすいです。あと、この作品って出演者だけじゃなくて見学の方たちもいらっしゃるので、先輩と新人の子たちに観られる緊張感もあって。

 まさに僕らは中間管理職(笑)。でもいろんなところに気を配りつつも、ちゃんとお芝居には集中できていて、先輩後輩含めて楽しくお話できるような、和やかな現場だと思います。

前野 だいたい清々しい気持ちで毎話終わるおかげで、ゲストの方が「また出られたらいいな」なんて話されながら帰られるのは、純粋にうれしいですね。

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――演じるにあたって、原作者・監督から要望やアドバイスはありましたか?

 特に具体的な指示やメッセージはありませんでした。ただ、第1話の収録時に先生がいらしていて、「全然問題ありません!ステキです!」とおっしゃってくださって。先生ご自身からのそういったお言葉は、やっぱり勇気や励みになりますね。

前野 現場で細かいやり取りは毎回ありますけど、そんなに大きな指示は……あ、でも安倍に関しては「終始イライラしててください」というご指摘は、最初のほうにいただきました。

――では、お互いのバディとしての印象を教えていただけますか?

 僕と前野くんは同期なんですよ。デビューから十数年経って最近やっと同じ現場が増えたと思ったら、急にそれこそバディになるような役が多くて。やっとガッツリ一緒にお芝居ができてうれしいです。一緒に下積み時代に悩み苦しんだ経験を共有できている分、相手のことを他の人より少し深くわかりあえてるんじゃないのかな?というイメージがあるので、すごく仲間意識がありまして。一緒にお芝居をしても、現場にいても、すごく安心します。どちらかが演技に集中したいときに別の何かで支えられるような……。やっぱり同期っていうのが大きいんでしょうね。

前野 僕もそうですね。もう10年以上の付き合いにもなりますし、新人時代のネタみたいなのも未だに言い合ったりして楽しく過ごしてますし。そういう下積みから培った絆みたいなものを、今強く実感してますね。こういうふうに作品のメインキャラをふたりで担当させていただくことになって、「頑張ってこれてよかったな」って思います。

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――この作品は物怪が人間に関わってくる作品ですが、おふたりが過去に経験した不思議な出来事や怖い出来事はありますか?

 僕は考えるのも嫌なくらいそういう話が苦手なんですが……(笑)。中学生の頃、友達同士の間で肝試しが行われることになって、あぜ道の先の森まで行って帰ってくることになったんです。でもいざ始めようとしたら、遠くから爆音とともにバイクの集団が来まして(笑)。「結局いちばん怖いのは人間じゃないか?」と思いながら、肝試しはやらずにみんな帰った……という思い出はあります。

前野 僕は車に乗るのが好きなんですけど、近所にいる野良猫数匹が必ず僕の車のボンネットに乗っていて。ほかの車にはあまり興味を示さないのになんでかな?って。

 モノノケ?化け猫?

前野 いや、違うと思うけど(笑)。足跡ついちゃうからやめてほしいんですけどね。

 全然霊的な体験じゃないよね、ふたりとも(笑)。

前野 だって俺らには霊感ないんだもん!(笑)。

――では、実際におふたりがモジャに取り憑かれたら、どうしましょう?

 登場するモノノケたちは、話してみるとみんないいヤツらなんですよ。ただ見た目的には怖いのも結構いるので、見え出したらちょっと怖いかな……。なので、もしモジャと出会ってモノノケが見えるようになるなら、ぜひ安倍さんとセットでお願いします(笑)。

前野 僕も毛玉(※安倍のモジャの呼び方)やマンジロウみたいなかわいらしいマスコットタイプだったら見たいですけど、基本はあんまり見たくないかも。登場はだいぶ先のモノノケですけど、ノボウとかは圧倒的に怖いですからね!

――では最後に、この作品「ここに注目して観てもらいたい」というポイントをお願いします。

 繰り返しになりますが、本当に心温まるお話ばかりですし、1話完結のエピソードが多いので非常に観やすい作品なんじゃないかなと思います。自分自身ももちろん楽しくお芝居させていただいているんですが、ゲストでいらっしゃるモノノケ役の先輩方のお芝居が本当に素敵なので、その辺りも楽しみにしていただきつつ、まだまだ謎の多い作品ですので、1話ずつ一緒に楽しみながら、先の展開を予想しながらご覧いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

前野 笑いあり涙ありで、観終わったあとにはほっこりする作品です。ゲストさんもとても豪華で、各キャラに命を吹き込んでくださっているので、そこも注目していただきたいですね。あとは安倍の過去や芦屋の秘めたる力、モノノケ庵の空間の秘密といったまだまだ明かされていない部分もたくさんあるので、アニメともども原作の展開の行方に注目していただければと思います。

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Text by 須永兼次


●作品情報
『不機嫌なモノノケ庵』
2016年7月放送開始
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【スタッフ】
原作:ワザワキリ(掲載「ガンガンONLINE」スクウェア・エニックス刊)
監督:岩永彰
シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:影山あつこ
音楽:高梨康治
アニメ制作:ぴえろプラス

【キャスト】
芦屋花繪:梶 裕貴
安倍晴齋:前野智昭

<あらすじ>
「妖怪祓い」とは、本来すむべき「隠世(かくりよ)」から、何らかの事情で「現世(うつしよ)」に留まる妖怪たちを「隠世」へと送り届ける仕事である。
ある日、妖怪にとり憑かれた高校生・芦屋花繒(あしや はなえ)は、偶然、見かけた連絡先を頼りに、妖怪祓いを行う「物怪庵(もののけあん)」を訪れる。そこにいたのは不機嫌そうな主・安倍晴齋(あべの はるいつき)だった。
わけあって、そのまま芦屋は物怪庵の奉公人(アルバイト)として働くことに……。
芦屋と安倍の妖怪祓いコンビと妖怪たちの物語が幕を開ける。

(C)ワザワキリ/スクウェアエニックス・「不機嫌なモノノケ庵」製作委員会

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