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REPORT

2016.03.09

羽多野 渉、PS Vita®ゲーム「Dance with Devils」OPテーマの「運命のCoda」リリース!インタビュー&MV撮影現場をレポート!

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3月9日にリリースされた羽多野 渉の6thシングル「運命のCoda」。PS Vita®ゲーム『Dance with Devils』のOPテーマであり、5thシングル「覚醒のAir」に続いての『Dance with Devils』シリーズの楽曲だが、曲調はゴシックなイメージからよりダンサブルで未来感のあるイメージに。一体この曲にはどんな想いが込められているのだろうか。今回は、MV撮影の現場に密着しその模様をレポート!そして撮影の合間をぬって今作について聞いた。まずはインタビューをお届けする。(MV密着レポは3ページ目に掲載)

挑戦させていただけているならすごくありがたいですし、結果としてそうできていたらうれしいなと思います

――「覚醒のAir」からの『Dance with Devils』シリーズ続投になりますが、曲調的にはガラッと変わってますね。今回のテーマについて作曲であるElements Gardenの藤田淳平さんとどんなお話をしましたか?

羽多野 渉 藤田さんから言われた言葉は非常にシンプルで、「『Dance with Devils』という世界観で、僕が表現したい音楽をいろいろ詰め込んじゃいました」とのことでした(笑)。

――(笑)『ダンデビ』はミュージカル・アニメということで藤田さんは多くの曲をプロデュースされましたが、その集大成ということですね。

羽多野 そうなんですよ、Rejetの岩崎(大介)さんが作詞、Elements Gardenさんが作曲、僕が歌うっていう座組みは「覚醒のAir」が初めてだったんですよね。アニメの劇伴、挿入歌を経て手ごたえを感じられていて、いよいよゲームの主題歌となったときに「これはもう出し惜しみなしだ!」ということになったんだと思います。そうしてこの「運命のCoda」を聴いたときの僕の印象は「3曲分くらいのメロディがありませんか?」と(笑)。組曲みたいにテンポや音の繋ぎ方が次々変わっていって。

――かなり変化のある曲で、アイデアを詰め込めるだけ詰め込んだっていうのは確かにそうだと思いますね(笑)。歌うのもかなり難しそうじゃないですか?

羽多野 お話を聞いたら、藤田さんも「<覚醒>を一緒にやったし、羽多野くんならやってくれるかなと思って(笑)」ということで「おやおやおや?」と(笑)。

――(笑)そんなふうに、歌手にアスリート的に次々高いハードルを要求するのは、ある意味Elements Gardenらしい楽曲作りという気がします。

羽多野 (笑)そう思っていただいてて挑戦させていただけているならすごくありがたいですし、結果としてそうできていたらうれしいなと思います。

――実際レコーディングで歌ってみていかがでしたか?

羽多野 レコーディングは非常にていねいにやっていただきました。不思議なものでレコーディング後半になると、この複雑なメロディに体がついていけるようになってくるんですよ。それで一度録った部分も戻って録ってみたりとか。そういういろんな挑戦にも妥協せずに取り組めたという印象があります。

――ディレクションではどんなものがありましたか?

羽多野 この歌は特にファルセットがキーになっているんですが、ファルセットって力むと音にならなかったりするんですよ。そこをうまく流れに身を任せて力を抜いて発声できるかという部分があって、最初は全然出来なかったんですが、アドバイスをいただきながら何度もトライさせていただいて、ようやく形になりました。

――一方作詞のほうも引き続きのRejet・岩崎さんということで、ご覧になっての印象は?

羽多野 世界観は「覚醒のAir」を引き継いでいるなと思ったんですけれど、よりゲーム版の『Dance with Devils』を深く解釈した歌詞になっていて、これは是非ゲームをプレイして確かめていただきたいですね。ゲームのシステムでは選ぶ道筋によって、ヒトルート、アクマルートと分かれていくんですが、そういった“選ぶ”というのがひとつのキーワードになっています。アニメでは描ききれなかったそれぞれの内面がゲームでは個別にスポットを当ててより深く表現されていますので、クールだと思ったら意外と熱いものを秘めていたり、優しげに見えて残酷だったりといったギャップを楽しめる内容になっています。そういった、歌詞の世界に浸ってみると面白いんじゃないかと思います。ゲームを最後までやってから改めて「運命のCoda」を聴いていただくと違った印象になるんじゃないかと。

――ゲームと主題歌双方で深く楽しめるいい仕掛けですね。非常に盛り上がるだろうなと思う曲になってますが、すでにファンの皆さんに披露されたということで、お客さんの反応はいかがでしたか?

羽多野 さすがElements Gardenさんだなというノリやすいリズムですよね。初めてフル・サイズを披露した『Dance with Devils』のイベントでも最初っからノリノリでした。もう「お馴染みのこの曲!」ってぐらいのノリでお客さんがサイリウムを振ってくれるんですよ。歌い込む度に好きになっていく楽曲なので、自分自身愛着が湧いていっていますね。

――アーティストとしての羽多野さんとしても、ワンマン・ライブを控えてのシングル表題曲になるので歌い込んで曲が完成されていく過程が楽しみですね。カップリングは『ハマトラ』の劇場版となる『Fw:ハマトラ』主題歌の「Rolling life」を収録されています。こちらも『ハマトラ』の最初のエンディング「Hikari」以来のタイアップになりますね。

羽多野 感慨深いですね。2期の『Re: ハマトラ』まで終わったあと、各キャラクターたちがどういうふうに生きていくかは見てくださった皆さんの想像にお任せしている部分ではありますが、その中のひとつ、“if”を歌っています。「いろんなことがあったけど、みんなで笑いあって前に進んでいこうよ」「さあ、パーティを始めようぜ!」というようなプラス思考で非常にスカッと聴いていただける楽曲になっているんじゃないかなと思います。歌いながら、“カフェ・ノーウェア”に集う面々がどんなふうにこれから生きていくんだろう?なんて想いを馳せていましたね。

――本編では殺伐としたり緊迫したりということもありつつ、終わりを飾るこの曲はすごくポップで明るくて、逆にホロっとくるような切なさもありますよね。

羽多野 やっぱり、ただ明るくポップなだけではないんですよね。シリーズの中のなんやかんやを乗り越えていったキャラクターたちだからこその強みというか。実際自分も劇場版を観たのですが、非常にシリアスな構成になっていました。でもいくつか感想をいただいたなかでうれしかったのが、「『EDテーマが流れてきたときに、“悲しい別れもあったけど振りかえらずみんなで歩いて行こうぜ”という歌詞に救われました、ハマトラがもっと好きになりました」ってお手紙をいただいて。音楽として参加させてもらえてうれしかったですし、自分もムラサキという役で世界の中に入らせていただいて幸せだなと思いましたね。

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