INTERVIEW
2016.02.19
リスアニ!本誌で連載中の「ロケ物語」。FLOWのGOT’SとTAKEがアニメ制作現場は潜入。2月9日に発売になったリスアニ!Vol.24では、FLOWがOPテーマを担当している『デュラララ!!×2 結』の主人公・竜ヶ峰帝人を演じる豊永利行さんに会いに行ってきました。ともに音楽を作る3人だけに、会話は超盛り上がったので本誌には収まりきらず……。そこでリスアニ!WEBでは2週にわたって完全版をお届けします!
TAKE 今回のロケ物語は、『デュラララ!!』より竜ヶ峰帝人役の豊永利行さんに来ていただきました!
GOT’S (盛大に拍手)
豊永利行 ありがとうございます、ありがとうございます(おじぎ)。
TAKE 先日は「デュララジ!!×2」にお邪魔させていただきまして。マモちゃん(宮野真守)もいたんだけど、花澤(香菜)さんとマモちゃんのムチャブリに見事に応えていく豊永さんを見ていて感動しましたよ。
GOT’S 何事からも逃げない姿勢が素晴らしかったですよ。
豊永 いやいやいや(笑)。
TAKE マルチだな!と。コントもできて、歌えて、曲も作れて、役者であり声優さんでもある。
GOT’S 何でもできるんですよね。本当にすごい。
豊永 できているのならいいんですけど……。でもあの日は大変でした。「とにかく話を収拾しないと!進行しないと!」って。普段は花澤さんとふたりでやってるラジオなんですけど、ゲストの方々がいらしてくださっていて、しかも生放送でってことで。ものすごく楽しかったんですけどね(笑)。
TAKE 我々は楽しむだけ楽しんで帰っちゃいましたから(笑)。
豊永 本当に楽しかったですし、TAKEさんと宮野さんのお笑いコンビのようなコンビネーションも最高でした。また機会があれば是非来てください!
そういえば、実はこの生放送の前にもおふたりとはお会いしていまして……。
TAKE “MBSアニメフェス”?
豊永 その前に。実は『サムライフラメンコ』のアフレコのときに。
GOT’S&TAKE えっ!?
豊永 「あ!FLOWさんだ!!」って、僕はワクワクしちゃいましたから。それで、今回も監督は同じ大森(貴弘)監督でまたお会いできて。ご縁を感じますね。
TAKE あれが最初だったんですね。あのときは本当に緊張しましたよ。主題歌をやらせていただいたご縁でアフレコに参加させていただいて。「ロケ物語」でもレポートしたんですが、いい経験でした。じゃあ、この『デュラララ!!』の座組でもまたアフレコに伺える……と。
豊永 いやいやいや、ごめんなさい(笑)。
TAKE ガヤくらいなら……?
豊永 ないですね(笑)。
GOT’S でもそう言うけどさ、またアフレコ、やりたい?
TAKE やりたくない(即答)。
一同爆笑
GOT’S 俺も(笑)。
TAKE あの緊張感はすごい。
豊永 でも楽しそうにされてましたよね?初めてとは思えないような雰囲気で。
TAKE 自分らふたりは前の週にやったKOHSHIとKEIGO、IWASAKIさんの様子を見てましたからね。
GOT’S でもあの3人の日は大変だったよね。
豊永 あ!大変でしたよね!
TAKE いろいろと現場で動きがあって、ろくに説明もないままにいきなり皆さんと一緒にブースに入れられてアフレコが始まる、というカオスでしたから(笑)。
GOT’S その点、自分たちのときはわりとしっかりできたんですけど、でも俺はもうできない(笑)。あんなに言葉が出ない一瞬っていうのは体験したことがなかったですよ。「救急車!消防車!」ってだけだったのに、出てこない。それが。普通の言葉なのに……おかしい!
TAKE 俺は「あれはなんだ!」だった。でもガヤはすごく楽しかったですよ。
豊永 はい。ガヤを録ってるときすごく楽しそうだったなってことは覚えています。
TAKE あれは責任ないですしね。
GOT’S 初めて知ったんだよね。そこにいる声優さんたちでガヤって録るんだ~って。全然違う人がやってると思ってましたから。そのための新人さんとか声優の学校の生徒さんとか。そうじゃないんですね。
TAKE ね。俺はまっすん(増田俊樹)と楽しんでました。監察官役でガヤやって(笑)。あれはまたやりたいです。
豊永 じゃあぜひ、ガヤ要員で。
TAKE 必要とあれば。ちなみに豊永さんは、初めてのアフレコの現場はどうでしたか?
豊永 声優としては13、14年前くらいだと思います。幼少の頃から俳優業もやらせていただいていたんですけど。
GOT’S そもそもの始まりはどんなお仕事だったんですか?
豊永 ふりかけのCMソングを歌ってました。俳優になろうと思って芸能界に入ったのに、始まりは歌だったんですよ。
TAKE もう今に繋がる片鱗になっていたわけですね。
GOT’S 歌はお好きだったんですか?
豊永 好きは好きでしたね。
TAKE 噂によると豊永さんは絶対音感がある、ということですが、その頃からピアノなりなんなり楽器をやっていらっしゃったんですか?
豊永 楽器はまったくやってなかったんです。ただ、よく音楽が流れている家庭ではあったので、それでかなぁ、とは思うんですけど。絶対音感を持ってると気づき始めたのは、たとえば電話の鳴る音の、多重音声の音が全部聴こえるので、気持ち悪いよねって話をしていたら、みんなはそんなふうに感じていないのを知って。そのあたりから絶対音感に気づいたんです。ただ最近はちょっと退化してて、絶対音感は衰えてきてますけど。
TAKE メジャー・デビュー1年にして!(笑)。
豊永 でも一度聴けばその歌や音を自分で再現できる、という部分では今も役に立っていますけどね。
GOT’S なるほど。俺らの曲を最初に聴いたのはいつだったんですか?
豊永 「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」のときですね。すごくロックで好きです。MVもめちゃくちゃ良かったです。
TAKE ありがとうございます。僕らは豊永さんの歌は「Day you laugh」で初めて聴かせていただいたんですけど、しゃべる声と歌う声は全然違うんですね。特に帝人くんは普段しゃべられている声とも違いますし。
豊永 そうですね。帝人くんの声で僕をイメージしている方は歌声で驚かれたんじゃないかな、と思いますね。歌をうたうときはこういう音も出せますっていうのも出したいと思っているのもありますし。
TAKE ウィキ情報によると、マッキー(槇原敬之さん)がお好きだ、ということですが、これは正しい情報ですか?
豊永 正しいですね。
TAKE マッキーの影響を受けているということですが、ご自身で歌われる音楽は違っていますよね?
豊永 「Day you laugh」はたしかにそうなんですけど、インディーズの頃にやっていた曲は好きな色全開なので、そちらを聴いていただけると感じていただけるんじゃないかな、と思いますね。
GOT’S 作詞作曲もされるんですよね。作るときにはどうやって楽曲を作られるんですか?
豊永 基本的にはギターでローコードを弾きつつ作ります。先にメロディが出てくるときもあれば、詞が出てくるときもあって。
TAKE いちばん最初に作ったのはいつだったんですか?
豊永 16歳のときですね。中学の頃はバンドをやっていて、ドラムだったので当時はギターも弾いてなかったんですけど。オリジナルをやろうってことになったことで僕が曲作ることになって。
TAKE ドラムなのに曲も作る! 本当にマルチに才能を発揮しますね。というか、せっかくの絶対音感もドラムではあまり必要でもない(笑)
豊永 そうなんですよ。それもこれも、バンドを組もうって仲間で集まったら、誰もドラムをやりたがらなくて、なぜか僕に白羽の矢が立って。
TAKE “ドラム・スタートあるある”ですね(笑)。
豊永 そうなんです。
TAKE 当時はどんな音楽をやっていたんですか?
豊永 バンド結成当時はX JAPANさんのコピーを。
TAKE 俺とまったく同じスタートですね!!!!
豊永 はい。僕もウィキ情報でそれを知って、同じだなぁ、と(笑)。
GOT’S しかもドラムがいちばん大変なX JAPAN。
豊永 そうなんですよ。だからいちばん最初に「紅」ですよ。ギターの子が言い出して、「わかった!」って言って曲を聴いたら「なんじゃこりゃあ!!」って。
TAKE もうイントロからドラムが轟く!(笑)。
豊永 でも僕もカッコつけなところがあるので、1曲目のコピーからツーバスで。ツインペダル買って。いきなりスタジオで、ドラム初心者の人間がダブルバスをウワァァァ!って踏みまくって、腰を痛めました。中学生にして(笑)。
TAKE あります、あります。俺も手首が腱鞘炎になりましたから。学園祭やライブハウスでライブをしていた感じですか?
豊永 そうですね。ライブ・ハウスでもやりましたし、学園祭も出ましたね。
TAKE 曲はずっとコピーを?
豊永 それでさっきの話になるんですが、高校のときにオリジナルを。カッコつけてバンドをやっているのに、誰もオリジナルを作らなかったんですよ、そのバンドは。それで最終的に白羽の矢が僕に立って。「トシくん、曲書いてよ」って言われて、また俺がやるの?とは思ったんですけど、「いいよ」って言ってオリジナルを作り始めたのが、作詞作曲をするようになったきっかけですね。
GOT’S ようやくここで作詞作曲の流れが出てきた。
TAKE 器用ですよね。それでできちゃうんだから。曲を作ることになったからギターを始めたんですか?
豊永 そうです、まさに。曲を作れと言われたから、ギターを。
TAKE ドラムなのに要求されることがすべて豊永さんに押し寄せていたんですね。
豊永 本当ですよ(笑)。でも今となってはそれがあったから自分で作詞作曲ができるわけですし、ありがたいですけどね。
TAKE バンドでデビューしたい!とはならなかったんですか?
豊永 この世界に入ったのは子役からなので、仕事でミュージカルに出たりもしてすでに音楽に触れていたからか、そういうふうには思っていなかったですね。
TAKE 役者を仕事でやっているなかで趣味のバンドで音楽活動をして、声優に出会うわけですね。
豊永 そうなんですけど、そう考えるとわけわからないですよね(笑)。
(後編へ続く)
●リリース情報
TVアニメ『デュラララ!!×2 結』OPテーマ
「Steppin’ out」
発売中
【期間限定盤(CD+DVD+W購入者スペシャルプレゼント応募券)】※アニメ盤
品番:KSCL-2680~81 価格:¥1,500+税
<CD>
1. Steppin’ out
2. 蒼き惑星
3. 虹の空-Beautiful Sky mix-
4. Steppin’ out -TV Size-
5. Steppin’ out -Instrumental-
<DVD>
TVアニメーション『デュラララ!!×2』特別映像FLOW Ver.
※アニメ「デュラララ!!×2 結」描きおろしスペシャルデジパック仕様
【初回盤(CD+DVD+W購入者スペシャルプレゼント応募券)】
品番:KSCL-2677~78 価格:¥1,500+税
【通常盤(CD+W購入者スペシャルプレゼント応募券)】
品番:KSCL-2679 価格:¥1,200+税
<CD>
1. Steppin’ out
2. 蒼き惑星
3. 虹の空-Beautiful Sky mix-
4. Steppin’ out -Instrumental-
<DVD>
・「Steppin’ out」Music Video
・「Steppin’ out」Music Video メイキング集
ニューアルバム
『#10』
発売中
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:KSCL-2682~83 価格:¥3,241+税
【通常盤(CD)】
品番:KSCL-2684 価格:¥2,778+税
<CD>
1. 虹の空 -Album Ver- (テレビ東京系アニメ「NARUTO- ナルト- 疾風伝」エンディングテーマ)
2. Oblivion feat.HISASHI(GLAY)
3. DARK SHADOW feat. TeddyLoid
4. Steppin’ out (テレビアニメ「デュラララ!!×2 結」オープニングテーマ)
5. 光追いかけて -Crystal Lake mix –
6. 魑魅魍魎feat. 疾風
7. DECATHLON feat. AFRA
8. JOY TO THE WORLD feat. キバオブアキバ
9. World Symphony (NHK WORLD「J-MELO」エンディングテーマ)
10. Good Days ~君を忘れない~
<DVD>
・「虹の空」Music Video
・「Steppin’ out」 Music Video (Album Ver.)
・「FLOW WORLD TOUR 2015 極 -kiwami-」ドキュメンタリー
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