REPORT
2016.02.05
2月3日、ライブミュージカル“『プリパラ』み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス”の公開ゲネプロが開催。TVアニメ3rdシーズンも決定しますます盛り上がる『プリパラ』の世界を、よりリアルに感じられること間違いなしのミュージカルがここに誕生した。
とにかく『プリパラ』の世界を現実に届けるため、細部までていねいに作り込んでいる本作。「SoLaMi♡SMILE・DressingPaféの6人のなかで主人公・らぁらだけが現実の世界では小学生」という部分を“プリパラチェンジ”の前後でキャストを分けることによってよりわかりやすく提示している、という点からも、そのこだわりっぷりをおわかりいただけるはずだ。
気になるあらすじだが、ライブに遅刻しそうになったらぁらが「PrismStone」へと急ぐと、いつものパラ宿店はお休み。めが姉ぇとめが兄ぃにかわりに案内されたロッポンギ店からプリズムツアーズで1時間前の過去に戻ろうとすると、到着したのはなんと1年前!現代に戻るため、らぁらがこれまでの大事な場面を再現していく――というもの。ということは、もちろんアニメに登場した“あの”名シーンやライブシーンの数々も登場してくる。これまでのアニメ本編を追いかけてきた方は、より『プリパラ』を体感することができること間違いなしだ。
ライブシーンは、もちろん担当キャスト自身が歌唱&ダンス。これまでも作品イベントなどで生歌&ダンスは披露されてきたものの、ウィッグをつけるなどしてここまで“キャラクターとして”歌とダンスを届けるという機会は、今回が初である。そのうえ、従来のイベント等では映像上映のみにとどまっていたメイキングドラマが、今回はバッチリ“生再現”されている点も必見。しかも900席ものシート数という劇場としては少々広めの会場にもかかわらず、体感距離は相当に近い。加えて本ミュージカルは、メインステージのみならず中央通路等も駆使して縦横無尽に展開される。臨場感も満載のこの空間、やはりファンなら生で味わうべきだ。
芝居の面でも、もちろんキャストそれぞれがキャラクターとして舞台上でイキイキと生きている。そのうえ本線脇で挟まれるアドリブも、“キャラクターらしさ”を決して逸脱せずに行われている点も密かな注目ポイント。ライブ同様、お芝居もくまなく楽しめる仕上がりだ。
公開ゲネプロの終了後、メインキャストによる囲みインタビューも開催。本稿ではその模様も合わせてお届けする。
<ゲネプロ終演後 囲みインタビュー>
(出席者:茜屋日海夏、芹澤 優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希、高柳明音、山田親太朗)
――実際に衣装を着て、ゲネプロを終えての感想をひと言ずついただけますか?
茜屋日海夏 声だけでキャラを演じているのと違って、初めて髪もメイクもバッチリキャラになりきったので「どうなるんだろう?」って最初は緊張していたんですけど、いざステージに立ったら『プリパラ』の世界がバーッと広がってて、無意識にらぁらちゃんになれてすごく楽しかったです!
芹澤 優 実はこの会場で通すのはさっきのゲネが初めてで、直前まで確認事項も多くて自信もなかったんですけど、始まったら今までやってきたチームの安心感をすごく強く感じて。目が合うだけで芝居がどんどん進んでいくような感じがして、安心して楽しくできました。
久保田未夢 メイン・キャラの6人は2年間キャラを演じているんですけど、やっぱりアフレコ・ブースの中で見るみんなよりもさらにキャラと一心同体なのを感じられたので、『プリパラ』ファンの方々に楽しんでもらえる作品になっていると思います。
山北早紀 シオン風に言うと、「緊張九割!」って感じだったんですけど(会場笑)。ドキドキだったなかでも和気あいあいとできたのは、今まで約2年東堂シオンというキャラをアニメでやってきたからこそだな、と思います。本番は、楽しみたいと思います!
澁谷梓希 こうして『プリパラ』がミュージカルになったことが、“プリパラおねえさん”としてもとてもうれしいです。稽古で「もっとこうしたい!」っていう意見もいっぱい出しながらできあがったこのステージを、千秋楽までみんなで頑張って最高のステージにしていきたいと思います。
若井友希 最初に映るみんなのシルエットが本当にキャラそのままで、感動しました!みんな本番は、稽古のときにはやったことないようなアドリブをやったりすごく生き生きとしていて、「このまま千秋楽まで絶対楽しく駆け抜けられるな」って思ったので、このまま突っ走りたいと思います。
――高柳さんは『プリパラ』のすごいファンだとお聞きしたんですが。
高柳明音 そうなんです!最初にミュージカルが決まったっていうときは私が出ることが決まってなかったので、「絶対観に行くよ!」って言ってて。でもそのあとゆうきちゃん(若井)から「今日パンフレットの撮影したよ!」ってかわいい写真が送られてきときには、もう出演が決まってました(笑)。終盤はファン的には涙を我慢するのが精一杯で、ファンとしても出演者としても、すごく素敵な舞台だなと思っています。
山田新太朗 明音ちゃんからDVDを借りて勉強してから稽古に入りました。女性の中に男性が僕ひとりっていうのは最初すごく不安だったんですけど、意外と馴染めてて。あと、「Make it!」を完璧に踊れるようになったので、千秋楽の日は踊ろうかな……?
茜屋 言った!言った!(笑)
高柳 ターンが上手いんですよ(笑)。「本番はステージ上で踊ってね」って言ってあるので、期待して大丈夫だと思います。
一同 おぉー!(笑)
――久保田さん中心にお伺いしたいのですが、ちゃん子(演:桐木彩乃)のクオリティの高さも目を引かれました。どう思われましたか?
久保田 ちゃん子ちゃんがいるって聞いたときはすごくうれしくて。でも別のキャラのメイキングドラマを手伝ったりと舞台上でいろいろ頑張っているので、そふぃとしては「うちのちゃん子を貸出中かな?」みたいな(笑)。独り占めしたいとも思うんですけど、やっぱりちゃん子ちゃんの魅力は、そふぃの出番以外にも出していてほしいな、って。すごい目行きましたよね?
茜屋 めっちゃキレキレで踊ってるよね。
久保田 もう、うちの自慢の親衛隊です。
山北 まさに「目ぇ行く it!」ですね。
(会場一瞬の間)
一同 あー!スベったー!(笑)
山田 ちゃん子さんはこのために、10kgぐらい太ってきたんですよ。
澁谷 「まだちゃん子には足りない」って言ってたもんね。
――最後に、このミュージカルの見どころをお願いします。
茜屋 ダンスシーンはうしろの映像とリンクするんですが、アンサンブルの子たちがすごく頑張ってくれていて、メイキングドラマを再現するために裏で一生懸命動いてくれているんです。なので私たちのダンスももちろんなんですけど、アンサンブルの子たちの動きにも注目して、舞台全体をぜひ皆さんに楽しんでもらいたいです。
昨秋公開の劇場版『とびだすプリパラ み〜んなでめざせ!アイドル☆グランプリ』において、実はすでに絵だけは“飛び出して”きていた『プリパラ』。だがこのミュージカルは、それを遥かに凌駕している。会場を縦横無尽に使い、ライブシーンも含めて役者の生の芝居によって『プリパラ』の世界を観客の眼前にどんどんと広げていく。まさしく、最大限に二次元が三次元に“飛び出して”きた形のミュージカルなのだ。
もちろん、今回のレポートではその全貌など到底お届けできていない。当然ここでは明かせない仕掛けや驚きの展開も満載となっているので、ぜひ劇場で、その目でしっかり目撃してほしい。
Text by 須永兼次
●作品情報
ライブミュージカル“『プリパラ』み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス”
2016年2月4日(木)~7日(日)公演中
会場:Zeppブルーシアター六本木
「映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」
3月12日(土)全国ロードショー
●リリース情報
i☆Ris最新シングル
「Goin’on」
2月17日発売
【TYPE-A[CD+DVD]】
品番:EYCA-10798/B価格:¥1,800+税
【TYPE-B[CDシングル]】
品番:EYCA-10799 価格:¥1,200+税
2ndアルバム
4月13日発売
【CD+Blu-ray】
品番:EYCA-10800 価格:¥6,350+税
【CD+DVD】
品番:EYCA-10801 価格:¥4,850+税
【CD】
品番:EYCA-10802 価格:¥3,250+税
●ライブ情報
i☆Ris 2nd Live Tour 2016
4月24日(日)【福岡】Zepp Fukuoka 開場17:00/開演18:00
4月30日(土)【北海道】Zepp Sapporo 開場17:00/開演18:00
5月14日(土)【大阪】Zepp Namba 開場17:00/開演18:00
5月15日(日)【愛知】Zepp Nagoya 開場17:00/開演18:00
5月21日(土)【東京】Zepp Tokyo 開場17:00/開演18:00
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