REPORT
2015.10.29
巻島&東堂、そして次世代へとつながる最高に熱い物語!!
2度のアニメ化を果たした大人気自転車マンガ『弱虫ペダル』(原作・渡辺航)。その舞台化7作目となる「IRREGULAR ~2つの頂上~」が、初上陸となった名古屋を皮切りに、東京、大阪、福岡と1ヶ月の長きにわたって上演されている。
今回の物語は、ともにクライマーで、互いを最大の強敵(と書いて“とも”と読む)である巻島裕介(総北高校)、東堂尽八(箱根学園)の過去を描いたスピンオフ(『弱虫ペダル SPAREBIKE』1巻収録)が中心となっている。本編ではないとはいえ、掲載本誌『週刊少年チャンピオン』で行われた人気投票で、昨年今年と2年連続1位を獲得した巻島、直近の結果で自身最高位の3位に輝いた東堂のふたりをメインにすえての作品ということで、公演前からかなりの話題と注目を浴びていた。
また、今作は「つなげる・絆」もテーマのひとつ。「同じテーマながら総北と箱根学園(ハコガク) のチームカラーに違いがあって、そこを見せられたら」とは東堂尽八役・北村 諒の言葉だが、巻島と東堂がそれぞれに熱い思いで後輩である小野田坂道(総北)、真波山岳(箱根学園)へとバトンを受け渡していく様は実に胸が熱くなる。さらに言えば、植田圭輔(真波山岳役)が「今回のテーマは、『ペダステ』カンパニー、そして芝居にも通じると思っています」と語ったように、ステージとストーリーがリンクしたことが今回の舞台をさらに熱く仕上げているのだろう。
ステージとしても非常にクオリティが高まっており、おなじみのパズルライドシステム(機械装置を使わず、ヘルメットをかぶったサイクリスト風の黒子(=パズルライダー)たちが舞台装置を稼動させる)は従来よりもさらにスピーディかつダイナミック。そして、縦横無尽に動かされるそんなステージの上を飛び回る役者陣の動きは観る者を魅了する。
時折挟み込まれる、客席を巻き込んでのコール&レスポンスなども相変わらず楽しい。今作が初参加となる小越勇輝(小野田坂道役)も、「初経験もいろいろありましたけど、お客さんと作り上げていく作品なんだと名古屋では実感できて、楽しく舞台に立たせていただきました」と話した。
前述したようにスピンオフ作品を原作としながらも、「僕がまだ出ていなかった初演から重ねて、インターハイ三日目までの集大成として自信を持って見せられる作品」(廣瀬智紀/巻島裕介役)となっていた。
舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR~2つの頂上~は、10月29日から11月3日大阪、11月7日、8日福岡にて上演され、福岡での大千秋楽公演は、全国の映画館(国内80館+海外9館)でライブビューイング上映が開催される。
Text By 清水耕司(セブンデイズウォー)
●公演情報
舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR~2つの頂上~
10月8日(木)~12日(月・祝)【名古屋】日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
10月22日(木)~25日(日)【東京】TOKYO DOME CITY HALL
10月29日(木)~11月3日(火・祝)【大阪】梅田芸術劇場 メインホール
11月7日(土)~8日(日)【福岡】キャナルシティ劇場
チケット:¥6,800(税込)
※各劇場とも当日券、および当日引換券の販売あり
原作:渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
演出・脚本:西田シャトナー
音楽:manzo
【キャスト】
巻島裕介:廣瀬智紀
東堂尽八:北村諒
小野田坂道:小越勇輝
今泉俊輔:太田基裕
鳴子章吉:鳥越裕貴
田所迅:章平
金城真護:郷本直也
福富寿一:滝川英治
黒田雪成:秋元龍太朗
真波山岳:植田圭輔
水田信行:桝井賢斗
糸川修作:大野瑞生
寒咲通司:安里勇哉
パズルライダー:一瀬悠、掛川僚太、伊藤玄紀、河野智平、廣瀬真平、村上渉
千秋楽ライブビューイング開催決定
11月8日(日) 17:00~上映開始(予定)
チケット:料金:3,600円(全席指定/税込)
※チケット取扱い:チケットぴあ
一般発売:11/1(日)10:00~11/5(木)23:59
※残席があった場合のみ11/7(土)以降、各劇場にて販売
受付はこちら (※PC、MB共通)
●上映映画館
日本全国80館、および海外9館(台湾、香港、韓国)
詳しくはこちら
©渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダル製作委員会
©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、セガ・ライブクリエイション
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