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2015.10.28

765プロの未来、ここから。「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」発売記念イベントレポート!

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『アイドルマスター ミリオンライブ!』の新CDシリーズ「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」発売記念イベントが10月18日、東京・サイエンスホールで開催され、春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachicoがトークとミニライブを行なった。今回は夜の部をレポートする。

「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」は新CDシリーズ「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS」の第1弾。9月30日に発売されると、オリコンデイリー1位、週間3位を記録している。今回のイベントには本CDで新テーマソング「Dreaming!」のボーカルを担当する、ミリオンスターズにおけるセンター的ポジションの3人が出演した。3人はジャケットと同じ2ndライブ衣裳で登場。昼の部は緊張の色が見えた田所は、15分仮眠してご飯も食べてエネルギーチャージしたとのことで元気いっぱいだ。

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トークコーナーではカードゲーム「キャット&チョコレート」の『ミリオンライブ!』特別バージョンをプレイ。元になるゲームはカードで決まるアクシデントを、手持ちのアイテムカードで回避する「カードで遊ぶ大喜利」的なもの。イベントでプレイされたのは、アクシデントカードが『アイドルマスター』や『ミリオンライブ!』らしいネタになった特別版だ。このコーナーでは「『ミリラジ』生放送の日、自分以外が全員遅刻している」というシチュエーションを「ラブレター」や「粘土」といった道具で解決するべく田所が奮闘した直後、山崎が「家で起きたら『ミリラジ!』生放送開始の15秒前」というアクシデントカードを引き当てるミラクルも。「ライブの当日ダンスを全部忘れてしまった」を引いたMachicoは「これは成功した!」と自信たっぷりだったにも関わらず途中でメタメタに。判定で客席が一人も拍手しない逆パーフェクトを達成するなど、昼夜このコーナーでは散々だったMachicoだった。

そして今回のサプライズが、予想外の選曲のミニライブパートだ。3人がミリオンスターズの仲間の楽曲をカバーすることを告げると、会場は大興奮に包まれた。

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カバーコーナーのトップバッター山崎は、天空橋朋花の「Maria Trap」を選択。山崎はカラオケでたくさん歌いこんでいる楽曲ということで、夜の部では「それでは聴いてください、天空橋朋花さんで、Maria Trap」の言葉が春日未来の声。より深く、深く未来に入ろうとする意志を感じる。その一言で自分自身と客席に魔法をかけたように、力強いポーズや憂いを帯びた表情が「春日未来がこの曲を歌ったら」に見えてくる。童女のような歌い方から豹変する決めのパートを歌い終えた山崎と未来は実に気持ちよさそうだった。

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田所は、横山奈緒の「Super Lover」を選曲。これは難しい曲を…と感じたのは、渡部優衣が歌う原曲のダンスが、まさに渡部のために作られたものだからだ。全身のバネとエネルギーを使って、基本的なステップでまるで跳びはねるような躍動感を感じさせる動きは誰にも真似できない。しかし田所は、横山を真似るのではなく、最上静香の動きに落とし込んでみせた。跳ねるというよりは舞うような所作から、すっすっと無駄のない動きで線を描くような手の振りはいかにも静香っぽい。ダンサブルな曲でも、佇まいとボーカルの表情で世界に引き込むスタイルは変わらず。模倣ではなく、まるで自身の持ち歌のように歌いこなしてみせた。本人が「ゆいとんが素晴らしい楽曲に育てた曲だから完璧にやりたい」と語った通りの完成度の高いステージだった。

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Machicoは百瀬莉緒の「Be My Boy」を歌った。Machicoの天性の声質と確かなボーカル力があれば、大抵の楽曲は彼女色に染まる。あとは、いかに「伊吹翼」らしさを吹き込んでいくかだ。歌い出しから透き通った高音が心地よく、切なさの混じった歌声からは翼の莉緒への憧れが感じられる。だが一番「翼らしさ」を感じたのは、「ドキドキが止まらない」からの一連のフレーズだ。原曲では優しさをたたえていたところを、翼らしい明るさやいたずらっぽさを込めた歌い方に。ここで初めてステージセンターを離れてたたたっと上手に駆けだす感じが、背伸びしていた翼が初めて等身大の顔を見せた感じがして、とても良かった。

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カバー曲の流れで、3人がステージに揃って歌うのは「Shooting Stars」! ユニット「クレシェンドブルー」の楽曲であり、センターはもちろん田所だ。山崎のクールな眼差しやMachicoの凛とした表情も楽曲にぴったりだが、やはりこの系統の楽曲での田所のオーラは圧倒的だ。ただ時々、冴え冴えとした表情の田所の口元が「楽しい…」という感じに微かにゆるむのは、気心がしれた仲間と大好きな楽曲を歌っているからだろうか。もちろん大サビからクライマックスにかけての圧巻の流れでは、びしっとした表情で完璧な青の世界を描いてみせた。Machicoの甘さを併せ持ったクールな歌声、そして未来らしさを込めた山崎の歌声との組み合わせは、原曲とはまた違う表情を見せていた。

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そしてライブコーナーラストはもちろん「Dreaming!」! 冒頭の「いぇー!」の声の大合唱から客席の待ち望んでいた気持ちがビリビリと伝わってくる。西武プリンスドームでの大人数での初披露も素晴らしかったが、やはり『ミリオンライブ!』を先頭に立って引っ張っていくであろう3人によるこの曲には特別な響きがある。『ミリオンライブ!』のこれまでの歴史と、これからの可能性を込めた楽曲の中で3人は「プロデューサーの皆さん、私たちがミリオンスターズです。765プロの未来は、ここにある!」と胸を張り、高らかに叫んだ。

Text By 中里キリ

「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」発売記念イベント
10月18日(日)【東京】サイエンスホール
<セットリスト>
M01:Maria Trap(山崎)[原曲:天空橋朋花(CV:小岩井ことり)]
M02:Super Lover(田所)[原曲:横山奈緒(CV:渡部優衣)]
M03:Be My Boy(Machico)[原曲:百瀬莉緒(CV:山口立花子)]
M04:Shooting Stars(全員)[原曲:クレシェンドブルー]
M05:Dreaming!(全員)

 

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