お祭りの中でもはっきり見えた、3年間の歩みと未来への広がり。“i☆Ris結成3周年記念イベント”レポート！

声優アイドルユニット・i☆Risが自身の結成3周年を記念したイベントを7月25日に開催。昼の部はイベントスタイルで賑やかに楽しくお届けしたかと思えば、夜の部ではカバー曲込みのフルライブというまったく異なるステージを開催。ここでは、そのうち昼の部のレポートをお届けする。

メンバーごとにこれまでのアーティスト写真を順になぞるOP映像が流れたところで登場したのは、なんと声優・西山宏太朗。昨年末までの約1年半、i☆Risが月曜パーソナリティを務めた『A&G ARTIST ZONE 2h』のアシスタントを担当していた彼の登場に、会場は沸いた。西山の呼び込みでひとりずつ登場したメンバーは、全員色とりどりの浴衣を身にまとっての登場。若井友希・久保田未夢には女子からの黄色い歓声が目立ったのも印象的で、山北早紀は「浴衣は昔の定期ライブでのチェキ会以来で、こんな大きいイベントでは初めて！」と早くもテンションを上げていた。

イベントならでは！垣間見えた“素”の彼女たち

まずは“i☆Risランキング”から。事前に特設サイトにてメンバーが考えた質問にファンがコメント付きで回答。そこから作成されたランキングを発表していくコーナーで、質問ごとにまず2～5位を発表し、最後に1・6位が同時に発表される。まずは若井の「i☆Risメンバーに1日だけなれるなら？」という質問からで、1位が質問者・若井、6位が久保田。さらに追い打ちを掛けるように、1位にはあった回答理由も「6位は回答が少なかったので特にフォローがない」という恐怖のルールが発表される。続く「ファンになってから印象がいちばん変わったのは？（質問者・澁谷梓希）」でも若井が1位を獲得。しかしここでは、先ほどのOP映像を引き合いに出され、大人っぽいものからキュートになってきたアー写を「ひとりだけ逆再生だったよね（笑）（茜屋日海夏）」とイジられることに。

そしてラストの質問。コーナー冒頭「ひとつだけ質問おかしいでしょ！（澁谷）」と言われていた質問「セリコのことがだーいすき！なメンバーは？（※芹澤も可）」がラストに登場。もちろん質問者は芹澤自身である。この質問、同様に2～5位が発表されるかと思いきや、一気に2～6位までが発表。「出し方おかしくない！？」とクレームを付けつつも、やはり堂々の1位は芹澤優。そして「6位だよね？（久保田）」と振られた澁谷も「すきだよー！」と芹澤とハグし、このコーナーは無事終了。

……かと思いきや。最後にドッキリとして関係者アンケート「スタッフにいちばん気配りができるメンバーは？」の結果が発表。「やだー！」と叫ぶ芹澤に、ステージのカフェ風セットで女子会っぽい小芝居を始める山北・茜屋など、その反応は様々である。結果「気配りの塊」などともっとも票を集めた澁谷が1位。最下位だった久保田が最後に「ご、ごめんなさい」と謝り（？）つつ、今度こそコーナーは幕を下ろした。

続いてのコーナーは“i☆Risが言ってあ・げ・る♪”。ファンのリクエストでメンバーがセリフを言うという一見ありがちなコーナーだが、今回手はひとりにつき推しメン1回のみという特殊ルール。手を挙げるファンも、より真剣で慎重だ。
そうして選ばれたファンがセリフを考えている間のステージ上では、この日の浴衣についてのトークに花が咲く。「人魚姫っぽい」と思ってこの浴衣を選んだ山北は、「陸の人魚になりたい」と語り“さきさまーめいど”に。芹澤・茜屋はともに普段着ない色の浴衣に挑戦。だがそんななかでも、芹澤は髪飾りに、茜屋は帯にそれぞれイメージカラーをさり気なく取り入れていた。若井は「この浴衣が『買って』って言ってた」と一目惚れであったことを明かしたものの、「でかかった（笑）」と自らオチをつける。久保田は白ベースに黒の模様の入った浴衣を「内面からあふれ出る黒」と自らネタ化。最後に澁谷は「大奥（山北）」と茶々を入れられながらも「元々は別の白黒のだったけど、直前で黄色に変えた」と説明していた。

そしていよいよメンバーの手元にセリフが到着し、それぞれの個性を活かしたボイスが届けられる。茜屋の正統派な告白セリフから幕を開けたこのコーナー、どのメンバーも魅力的だったのだが、澁谷の“博多弁でのイケボ”はとりわけ印象的で、男女問わずハートを撃ち抜いていった。また、「なんか長い！（笑）」とセリフにじっと目を通していた久保田。彼女としては珍しい長めのツンデレセリフというのもあってか、演じたあとにその場から照れながら走り去ってしまったのも印象に残るひとコマだった。