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INTERVIEW

2015.05.27

『NARUTO-ナルト- 疾風伝』EDテーマ「言葉のいらない約束/暁月夜-アカツキヅクヨ-」リリース!sana/HoneyWorksインタビュー

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ニコニコ動画出身のヒットメイカーHoneyWorks、通称・ハニワが、“歌ってみた”出身の人気シンガー・sanaのメジャー初シングルで『NARUTO-ナルト- 疾風伝』EDテーマ「言葉のいらない約束」を楽曲提供&プロデュース。さらに、HoneyWorks名義での初シングル「暁月夜-アカツキヅクヨ-」とともに収録した両A面スプリット・シングルをリリースした。アルバムやワンマン・ライブも控えるハニワが、楽曲のこと、盛りだくさんの最新情報について語ります!

念願のハニワらしいイメージを感じさせてくれる歌い手sanaとのメジャーCD

――sanaさんとハニワはもう数年来のお付き合いになるそうですが、そのキッカケはもちろん、2組が同人活動で活躍していたニコニコ動画。sanaさんは“歌ってみた”出身で。

sana はい、“歌ってみた”を始めてもう5年になります。同人活動では“鎖那”という名義で活動をしてきました。

shito 一緒にやるようになったキッカケは、僕が最初にニコニコで彼女の歌を知り、Gomにも聴いてもらったのが最初。それが4年前くらい。声もかわいいし、歌もうまい。ハニワの曲にぴったりだなと思って声を掛けたんです。

ヤマコ 私はさなぷり(sana)の歌と名前はずっと知っていたんですが、実際に会ったのは1〜2年前? 実は今sanaちゃんは、サポートでイラストを描いてくれているろこると私の“ハニワ女子チーム”と一緒に暮らしてるんですが、人柄も歌声のふわっとしたイメージそのままですね。

――sanaさんから見たハニワ楽曲は、どんな魅力がありますか?

sana やっぱり、HoneyWorksといったら恋愛シリーズの“きゅんきゅん”が魅力で。歌詞もすごくかわいいんですけど、サウンドはすごくロックなのもステキです。そこにヤマコさんの少女マンガテイストのイラストやマンガが合わさって、すごく面白いコラボだなと感じています。

ヤマコ その僕らの曲に、いちばんハニワらしいイメージを感じさせてくれる歌い手がさなぷり。ずっと、メジャーでも一緒にCDを出したかったので、今回、僕らがsanaをプロデュースするかたちでの「言葉のいらない約束」と、シンガーにさなぷりを迎えたHoneyWorks初のシングル曲としての「暁月夜-アカツキヅクヨ-」をカップリングしてシングルにしました。

――では、まずは「言葉のいらない約束」のお話から。これは現在、『NARUTO-ナルト- 疾風伝』EDテーマとしてオンエア中ですが、『NARUTO』のための書き下ろし曲だそうですね。

shito はい。歌詞は友情をテーマにしています。やっぱり、『NARUTO』と言えば仲間の熱い友情と絆。大きなテーマとして“友情”は外せませんよね。

Gom 作曲はshitoがメインで、歌詞はいつもどおりshitoとふたりで考えていったんですけど、恋愛ではない歌詞を書くのは、僕らとしては結構冒険。

shito 特にサビは、暑苦しいくらいの“男の友情感”を出したくて、いつものハニワ曲にはない言葉も使っています。

――sanaさんは女性の立場で歌詞に接したわけですが、男の友情をどう歌おうと思いました?

sana そんなに男性、女性を意識することなく、受け取った気持ちは自然に歌えたと思います。ただ、イメージとして、私自身もライバルの存在を思い浮かべて歌いました。

Gom ……誰なんだろな? ライバル(笑)。

――そこは内緒と(笑)。sanaさんにとっては、いつもの“歌ってみた”とは感覚が違うレコーディングになったかと思いますが?

sana はい。“歌ってみた”を録るときは、家で自分ひとりで歌うんですが、今回はGomさん、shitoさんのディレクションを受けながらなので、フレーズによっては私の考えていた歌い方とは違う指示があったり。そのときは、「あれ、ちょっと違うんだけどな?」と思うんですけど……。

Gom おいおい、初めて聞いたなぁ、その感想(笑)。

sana 思うんですけど(苦笑)、全部歌いきってから聴き直してみると、いつもの自分には出せない、新しい自分に出会えた気がしました。

shito セクションごとに、歌のギャップをつけたかったんです。サビはアタックを強めて力を込める、Bメロは何かを投げかけるように歌う。歌詞のとおり、感情の揺れ動きが伝わるニュアンスを込めてもらいました。

Gom あとポイントだったのが、いちばん最後にかすかに入れた“息”ですね。

sana トラックダウンのときに、息だけ別に録りました。

――その意図は?

shito この曲を締めくくるのに、「行くぞ!」という気持ちが欲しかったんです。みんな、身構えるときには息を吸うじゃないですか。そのイメージで。

――なるほど!! それは『NARUTO』の仲間たちが、戦いに赴くイメージにも重なりますね。

shito ただ、普通はメロディ以外の場所のブレスは、ノイズ扱いでカットされることが多いんですよ。だからスタッフさんにも「この息、ほんとに入れていいの?」って何度か確認されましたね(笑)。

sana 何度もやり直しましたしね、ブレス。

shito そうそう、今のはちょっと短い、ちょっと長いとか言いながらね。

sana TVサイズでは聴けない場所なので、ぜひシングルで聴いてほしいです。

Gom 今までのさなぷりよりも、さらに成長したし。

ヤマコ 私もいつもと歌が全然違っててビックリしました。聴いているだけで、切なかったり、力がこもっていたり、感情に合わせて表情が見えるから、こっちの気持ちも盛り上がりますよね。

sana ラフミックスのときは、いつもの自分の歌じゃないように聞こえて不安だったんですけど、ヤマコさんが「めっちゃ良かった! 表情見えた!」って言ってくれて、すごく心強かったです。

何も言葉にせずとも“繋がってる感”=男の友情

――そして今、ヤマコさんのイラストがフィーチャーされた「┗|∵|┓言葉のいらない約束/HoneyWorks feat.GUMI」と「言葉のいらない約束/sana」のボーカル違いのMVも公開中。こちらのコンセプトは?

shito 小学校の遊び仲間グループのなかのふたりの男の子が主人公で、1コーラス目と2コーラス目ではふたりの視点が切り替わって同じ事件を追っている。そして、間奏を挟むと、今度はふたりが高校生に成長していて、小学校時代から変わらない言葉にしない友情、関係性を表しています。あえて、仲良くしているシーンはナシにしてもらって、タイトルのとおり「言葉のいらない約束を表現したいなと。

――金髪の男の子と青い髪の男の子のストーリーになっていますが、彼らは?

ヤマコ 新しいキャラクターなんですが、イメージは、やっぱりナルトとサスケですね。

――『NARUTO』ファンの方にもチェックしていただきたいMVですね。ところで……男性同士の付き合いって、実際にそういう感じなんですか? Gomさん、shitoさん。

shito はい、一般的だと思いますよ。あえて何も言葉にせずとも“繋がってる感”って。友達を陰で助けたとしても、この曲の歌詞のように「知らなくていいよ」と言っちゃうみたいな。

――Gomさんとshitoさんもそうですか?

shito うん、そういうのあるよね?

Gom ありますよー。何も言われてないけど、トイレットペーパーの換えは俺が買っておいてやろう! とか(笑)。

shito 徹夜前には、レッドブルを冷蔵庫に入れておいてあげよう! とか(笑)。

ヤマコ そんな生活感のある友情、ハニワハウス限定やん(笑)。でも、この曲の歌詞を読んで、女子とは違うなと思いましたね。女子の友情って、定期的に行動や言葉で確かめ合わないとギスギスしちゃう。……だから、この曲、いいタイトルですよね。

Gom ハニワは恋の話のイメージが強いと思うので、たまにはこういうのもね(笑)。

――では、このMVでヤマコさんが苦労したところは?

ヤマコ 高校生バージョンのケンカシーンですね。曲担当のふたりからは、ケンカさせろとは言われていなかったんですが……私が男子の殴り合いを描いてみたくて(笑)、拳は、私の拳を写メに撮って参考にして。最初は、さなぷりとろこるに、実際にやり合ってもらおうかと思ったんですけど、それはさすがにやめました(笑)。

Gom その代わり、sana/HoneyWorks盤のジャケット写真のイラストはね?

ヤマコ ろこるとさなぷりに同じポーズを取ってもらって、いろんな角度から撮影して描きました。あと、MVの途中に、高校生バージョンの青い髪の男の子がデートしてるシーンがあるんですけど、道の向こう側にいる女の子のひとりは、さなぷりがモデルです(笑)。

sana はい、実は出てるんです(笑)。このMVはいつもの“告白実行委員会シリーズ”のハニワさんじゃない感じがあるから、すごく新鮮ですよね。

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