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REPORT

2015.05.21

大ボリュームのショーの先にあったのは、笑顔と未来。ポニーキャニオン所属アーティスト&製作アニメのキャストも多数出演!“P’sLIVE!02 ~LOVE&P’s~”徹底レポート!

アニメ作品から誕生したユニットも会場を盛り上げる!

さて、ここからは昨秋放送された作品が続く。まずは『結城友奈は勇者である』より讃州中学勇者部(照井春佳・三森すずこ・内山夕実・黒沢ともよ・長妻樹里)がOPテーマ「ホシトハナ」を、壮麗な舞とともに歌唱。続けて温かなミドル・バラード「Aurora Days」を歌い上げる。この曲も振付けはありながらも、あくまでも補助的なもの。その歌声に込められた想いを引き立てるための、必要最小限のものであった。

曲明け、気持ちよすぎて「こんばんはー!」のやりとりを客席と2回交わす照井。2曲ともライブ初披露ということでステージ上のメンバー全員が高まるなか、5人で「ぴーずらいぶ」であいうえお作文にチャレンジすることに。「Peace、すなわち平和を愛する勇者部たちの(長妻)」「ずっとずっと愛していきたいほど愛くるしい友奈たち(黒沢)」「LOVE(内山)」と途中までは順調ながら、三森が「いやしかしそれだけではなく」とキラーパス。それを受けた照井が、またも見事にスパーク。「ブァーテックス(=バーテックス)の脅威に耐えた私たち勇者部、ここにいる……よ」とふわっと着地し、会場を笑いに包んでいた。

続いては『デンキ街の本屋さん』よりdenk!girls(高森奈津美・津田美波・竹達彩奈・相沢 舞)が登場。一転して思いっきり盛り上がるEDテーマ「two-Dimension’s Love」で会場のボルテージを上げる。気づけばスタンドは「コミックうまのほね」のエプロンカラー・イエローに染まっていた。出演者陣も全員がそのエプロンを着用し、さらに津田に至っては自身の演じる“先生”に合わせてメガネを装着するという徹底ぶり。ラストはED映像通りに4人がポーズを取り、決めゼリフ「エロ本大好きー!」を1万人と一緒に叫ぶ。

そんなステージに「エロ本買いに来ました!」と登場する遠藤ゆりか。彼女をMCに、続けて勇者部・THE ROLLING GIRLSも再登場してトークコーナーへ突入。このブロックでは「ユニットで同じポーズを取りましょう!対決」と題し、お題の言葉から連想されるポーズを一斉に取り、ユニットで合わせていくというゲームで対決だ。この勝負を判定するのは、満を持して登場の大坪由佳。「今日はオフィシャルでhshsできるんですね?」と“大坪プロ”らしい変態発言も飛び出したところで、各チームには「メイド喫茶の『おかえりなさいませ♪』」や「バイクから降りてヘルメットを取ったあとのポーズ」などが出題。それぞれのポーズの一致具合に加え、大坪プロの独断と偏見により得点が決定。「個人的に(日高)里菜ちゃんの髪型が好きだから80ポイント!」などプロならではのフリーダムさを遺憾なく発揮しつつ、花守に対しては「君、女子高生だっけ?」とナンパまでもスタートするという、“スーパー大坪タイム”としか言いようのない時間だった。

そんなカオスなコーナーのあと、横浜アリーナをビシッと締めたのは内田真礼。彼女もまずは秋アニメ『俺、ツインテールになります。』OPテーマ「ギミー!レボリューション」からのスタートだったが、ここでなんと内田は、アリーナ最前のファンから手が届こうかという位置まで歩み寄り、しかも目を合わせながら軽快に歌う。曲明け「通路が近くてキュンキュンしました」と語った彼女だったが、愛くるしい笑顔と歌声のキュートさにこのハッピーサプライズ。観客は一発で彼女のとりこだ。……と、同作でのテイルブルー役・相坂優歌とテイルイエロー役・赤﨑千夏がリフトUPで登場し、この日だけのコラボとしてEDテーマ「ツインテール・ドリーマー!」を披露。会場のボルテージも上がりっぱなしで、「テイルオン!!」のシャウトも響き渡る。本当にすさまじい“スーパー『俺ツイ』タイム”だった。

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この春、アーティスト・デビューから1年を迎える彼女。ペンライトで白く染まる客席を見やり「この白を見ると、デビューのときを思い出します」と今までを振り返る。そして「こういう大きな会場で、いつかひとりで(照笑)ライブをやれることを、自分の努力と精神の向上とともに目指していきたいです!」と決意表明をしたところで、ここから歌う2曲は、そのMCから続くのにふさわしい、始まりとこれからの物語を紡いでいく。

まずは「創傷イノセンス」。デビュー曲にして間違いなく彼女のキラー・チューンでもあるこの曲の切れ味の鋭さを、この場で改めて見せつける。そうして必殺ナンバーで1万人を揺らしたあとは、2年目の幕開けを飾る新曲「からっぽカプセル」を披露。これまで2枚のシングル表題曲の間を行く、ロッキンで縦ノリできるナンバー。この大観衆を前に、いたずらっぽい表情を見せながら堂々と披露できてしまうのだから、本当にすごい。そして、デビューから大事にし続けている「高鳴りのソルフェージュ」が彼女のラスト曲。昨秋に初めて立ったときに「ビビっていた」横浜アリーナは今、彼女の魅力でこんなにも希望いっぱいの空間に塗り替えられた。この曲でも、客席あらゆる方向への目線や意識の飛ばし方が素晴らしく、おそらくあの会場にいた者ならば、どこかで一度は彼女と目線が合っているはず。彼女はこの短時間で、目線で1万人と対話していた。

今度はキュート全開な4人組・七森中☆ごらく部(三上枝織・大坪由佳・津田美波・大久保瑠美)が登場。地響きのような歓声に迎えられた4人は、まず「ゆるゆりんりんりんりんりん」でごあいさつ。間奏で、ひとりずつフリをテンポよくパスしていくチームワークが印象的で、4者4様の「大好き!」でもまた場を湧かせる。テンポの良いMCでさらに場の空気を温めたところで、矢継ぎ早に「アフタースクールデイズ」「ハッピータイムは終わらない」とアッパーなナンバーを披露。前者での1万人の“\アッカリーン/”も、やはり安定の出来だった。

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そしていよいよ鉄板中の鉄板、2期OPテーマ「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪」を披露。ここでステージを降りた4人は通路に降りて、移動しながらパフォーマンスを繰り広げる。その分かれ方も、京結衣/1年生という“わかってる”並びで、大熱狂のセンター席にさらなる燃料投下をキメる。そして最後に1期OPテーマ「ゆりゆらららららゆるゆり大事件」で、1万人のテンションをもうひとつ引き上げる。掛け合いでのコールが本意気すぎて、改めてアンセムの威力を体感させられた瞬間だった。

最後はイベントのテーマ・ソングを全員で!

そして大トリ・三森すずこ。まずはセンターステージにリフトUPで登場し、「グローリー!」から彼女のステージはスタート。ごらく部からキュートさは引き継ぎつつも、涼やかさと強さを兼ね備えた三森の歌声が独自の魅力を発揮し、彼女の笑顔とともにこの曲のポジティブさを、MAXまで引き出している。続いて「ホントのじぶん」(TVアニメ『しゅごキャラ!』OPテーマ)をごらく部とともにカバー。京結衣/三森/1年生と、原曲に沿った3人編成らしいパート割りも、芸が細かい。

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そして“P’s Live 01”でも披露した「せいいっぱい、つたえたい!」で、また改めて彼女のダンスのキレ・安定感が随一であることを確認。キュートで少しドリーミーな振付けは、いつ観てもキュンとくる。そしてこの春発売のアルバムから連れてきた新曲「ROLLER COASTER♡」ではタイトルよろしくトロッコに乗り、全方位の観客にその愛らしさを振りまく。なんたるアイドル性の塊だろうか。トロッコから降りた彼女は、アルバムからもう1曲新曲「Heart Colection」を披露。お化け屋敷をコンセプトにした彼女史上でも珍しい部類に入る妖艶な楽曲を、彼女ならではのバレエのステップも交えながら、ステージ上に現れたダンサーとともに彩る三森。そしてラストナンバー「ユニバーページ」へ。ここまでMCは挟みながらも、ずっとしゃべり・歌い続けてきた彼女だが、このキラーチューンでも歌声にブレはなく、ステップも安定して華麗なもの。その持続力こそが、彼女のいちばんの強みなのだろう。

イベントもいよいよ大詰めということで、出演者全員がライブTシャツ姿で登場。遠藤がMCを務めそれぞれ感想を述べる。ここでもそれぞれの個性が爆発。歌唱中から感無量な様子だった洲崎は今一度「“たまこ!”って叫んでほしい」と観客にリクエスト。返ってくる呼びかけを聴き、改めて自らの中のたまこに「よかったね」と語りかけているようだった。ほかにも、実は生ライブ自体が初めてだった(!)小澤・花守やグイグイプッシュしてくる『アイクロ』メンバーなど、改めて見ても多彩なメンバー揃いであることを再認識。そして内田は“01”のときの自分と比較して「この会場の大きさと皆さんの応援のおかげで、この1年がすごく素敵だったなと思えるような歌をうたえたなと思って、感謝しています」と語っていた。

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そして最後を飾るのは、このライブ・イベントのテーマソング「明日へ鳴らすリフレイン」の出演者全員による合唱。会場も一体となって、この楽しかった時間を笑顔で噛みしめる。ステージ上も客席も関係なく、誰もが笑顔でこの曲を口ずさんでいた。

まさに“総力を結集した”と言っても過言ではなかった、この“P’sLive 02”。所属アーティストはもちろんのこと、最新作も含めたここ数年のアニメ作品の魅力もふんだんに盛り込まれていたからこそ、これほどまでの盛り上がりを見せたはずだ。

しかも、“総力戦”でありながら、過去の遺産にあぐらをかかないという姿勢も見て取れた。それはラストの、テーマ曲合唱時。楽曲のラスト「未来へ――」で遠藤が会場内モニターに抜かれていたのは、果たして偶然だったのだろうか。

魅力満載に成熟した作品・アーティストがたくさん登場した今回のイベント。そんななか、まだまだ発展や成長が楽しみな顔ぶれも、イベントを通して数多く触れることができた。ならば、我々は愛を持ってその成長を見守ろうではないか。“Love & P’s”がある限り、素晴らしい作品とアーティストは、生まれ・成長し続けるに違いないのだから。

Text By 須永兼次


“P’sLIVE!02 ~LOVE&P’s~”
2015.03.08@横浜アリーナ
【SET LIST】
M1.ライスとぅミートゅー/竹達彩奈
M2.ふぁいっ!/竹達彩奈
<MC>
M3.Catch You Catch Me/竹達彩奈(※カバー)
M4.シングルメドレー/竹達彩奈
M5.CANDY LOVE/竹達彩奈
M6.Run Diva Run/みならいディーバ(村川梨衣・山本希望)
<MC>
M7.メドレー(ぽんこつプリンセス~放課後怪盗ディーバ~真面目に作ったはずの歌詞がただのラノベなんだが)/みならいディーバ
M8.プリンシプル/洲崎 綾
<MC>
M9.こいのうた/北白川たまこ(洲崎 綾)
M10.Won(*3*)chu KissMe!/SAKURA*TRICK(相坂優歌・五十嵐裕美)
<MC>
M11.Kiss(and)Love/SAKURA*TRICK
M12.アスイロ/村川梨衣
●トークコーナー……MC:洲崎 綾 出演:みならいディーバ・SAKURA*TRICK・三上枝織・大久保瑠美
M13.人にやさしく/THE ROLLING GIRLS(小澤亜李・日高里菜・種田梨沙・花守ゆみり)
<MC>
M14.月の爆撃機/THE ROLLING GIRLS
M15.モノクロームオーバードライブ/遠藤ゆりか
M16.パラレルスパイラルライン/遠藤ゆりか
<MC>
M17.Daydream Syndrome(※TVアニメ『夢喰いメリー』OPテーマ カバー)/遠藤ゆりか
<MC>
M18.ふたりのクロノスタシス/遠藤ゆりか
M19.キルミーのベイベー!/やすなとソーニャ(赤﨑千夏・田村睦心)
●トークコーナー2……やすなとソーニャ、『えとたま』(村川梨衣、松井恵理子、相坂優歌、花守ゆみり)、『アイドルクロニクル』(M・A・O、五十嵐裕美、遠藤ゆりか)
M20.誓いのビジョン/アイドルクロニクル
M21.リトライ☆ランデヴー/にゃ~たん(村川梨衣)
M22.blue moment/村川梨衣、松井恵理子、相坂優歌、花守ゆみり
M23.ホシトハナ/讃州中学勇者部(照井春佳・三森すずこ・内山夕実・黒沢ともよ・長妻樹里)
M24.Aurora Days/讃州中学勇者部
<MC>
M25.Two-Dimension’s Love/denk! girls(高森奈津美・津田美波・竹達彩奈・相沢 舞)
●トークコーナー3……MC:遠藤ゆりか 出演:THE ROLLING GIRLS、讃州中学勇者部、denk! girls
M26.ギミー!レボリューション/内田真礼
<MC>
M27.ツインテール・ドリーマー!(※コラボ&カバー)/内田真礼・相坂優歌・赤﨑千夏
<MC>
M28.創傷イノセンス/内田真礼
M29.からっぽカプセル/内田真礼
<MC>
M30.高鳴りのソルフェージュ/内田真礼
M31.ゆるゆりんりんりんりんりん/七森中☆ごらく部(三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美)
<MC>
M32.アフタースクールデイズ/七森中☆ごらく部
M33.ハッピータイムは終わらない/七森中☆ごらく部
<MC>
M34.いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪/七森中☆ごらく部
<MC>
M35.ゆりゆららららゆるゆり大事件/七森中☆ごらく部
M36.グローリー!/三森すずこ
M37.ホントのじぶん(※TVアニメ『しゅごキャラ!』OPテーマ カバー&コラボ)/三森すずこ&七森中☆ごらく部
<MC>
M38.せいいっぱい、つたえたい!/三森すずこ
M39.ROLLER COASTER♡/三森すずこ
<MC>
M40.Heart Collection/三森すずこ
M41.ユニバーページ/三森すずこ
<出演者全員登壇・メッセージ>
M42.明日へ鳴らすリフレイン/出演者全員

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