INTERVIEW
2015.04.24
2015年春配信予定の、セガネットワークスが贈るスマホ用戦記RPG『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』。事前登録者も13万人を超え、配信開始に向け期待の高まる本作。今回はその主題歌を担当するいとうかなこに、OPテーマ曲「君の名前の風が吹く」についての話を聞いた。
――今回の新曲「君の名前の風が吹く」はスマホ用ゲーム「オルタンシア・サーガ-蒼の騎士団-」のOPテーマということですが、このゲームをプレイされたそうですね?
いとうかなこ そうなんですよ!まだ完成する前のものですが録音する前に触らせてもらって、操作の仕方もいろいろ教わりまして。ムービーも見せてもらいました。
――セガネットワークスのビッグタイトルなので読者の方も内容が気になるところだと思いますが、実際にプレイされてみていかがでしたか?
いとう RPGというジャンルにはあまり馴染みがなくてですね、でも実際にプレイしてみて「なるほど!」と思ったのがミッション制ですね。ミッションが課せられて、それをクリアしないと次に進めない!なるほど!っていう。RPG初心者ですね(笑)。バトルはオートモードとかもあったりするみたいなので、それでゲームを進めてお話を知りたいなと思いました。
――ミッション制のスマホゲームということで空いた時間に好きなだけできるわけですね。
いとう ねー!気軽にできちゃって大変ですよね!それに事前登録の人数が13万人を超えているということで、これは大変な騒ぎだと思って驚きました(笑)。
――ゲーム主題歌を多く歌われているいとうさんですが、普段ゲームは遊ばれますか?
いとう ゲームは好きですね。ハマり過ぎないようにするのが大変です。反射神経の良さだけで生きて来たところがあるので、アクションゲームは得意です(笑)。アクションゲームは負けたら悔しいですけど、RPGって負けたりすることってあんまりなくないですか?だから『オルタンシア・サーガ』はそこは安心してできるゲームなのかなって思いつつ(笑)。でもハマったらやりこみ要素が沢山ありそうなので、帰って来れなくなったら皆さんどうか助けてください(笑)。
――ゲーム内のエピソードも沢山あるようですね。
いとう そうそうそう!全部知りたくなっちゃうんですよね!読み物ゲームでもCGがあるじゃないですか。あれを100%にしたくなっちゃうんです。「まだ終わってない!全部クリアしてない!」みたいな(笑)。
――いとうさんが歌うOPテーマ「君の名前の風が吹く」はゲームのファンタジー世界観やシリアスな内容に合わせた壮大な楽曲ですが、レコーディングするにあたって苦労されたことなどはありましたか?
いとう 今回の曲は出だしがすごく静かなんです。太鼓の音とか一切なくて、完全にオーケストラサウンドのみなんですよ。なのでどうやって歌おうかちょっと悩みました。後半からバンドサウンドも混じって来ますけども、全くリズムがないっていうのは初なのでこれはどうしたもんかと。デモテープに仮歌が入ったんですけど、それはすごく優しく歌ってたんですよ。もうヒソヒソ声みたいな感じだったんで、イメージが掴めなくて「ちょっとわかんないんですけど歌ってみます」みたいな感じで最初は迷い迷いでしたね。ただゲームチームではデモの感じが気に入っていたみたいで、現場に見に来てくれたときに「やっぱり優しい感じで」とディレクションしてくれました。全部録り終わった後に(笑)!でもいつも通りに歌い過ぎて私も自分で聴いて「合わないなあ」と思ってたんですよ。「どうなのこれ!?どう思う!?」って悩んでたところにゲームスタッフの偉い方が来てくれて、「すみません、デモみたいな感じも聴いてみたいんですよね……」と。そちらが採用になりました(笑)。
――出だしはストリングスとピアノを基調とした、歴史の風を感じさせるような静かな始まり方ですよね。
いとう 低いところは普通に歌ったら静かになるじゃないですか。だから自然に歌えるんですけど、サビのメロディーの高いところを歌い出しからこんなに優しく歌ったことないなっていう。だから変なんじゃないかなって思ったんですけど、サウンドチームとゲームチームが「バッチリです」って言うんでお任せしたところ、仕上がりを聴いたらば「ああなるほど、良いじゃない」という。結果オッケーな感じで(笑)。
――後半にリズムが入って来てからは一気に曲調が変わりますよね。
いとう そうなんですよ。組曲的な。クラシックなオーケストラサウンドの曲も何曲か歌ったことはあるんですけど、どれも最初からリズムが入っていたので、ここまで展開が激しいのは初なんじゃないかな。
――静かな出だしとリズムが入ってからの展開での歌い分けは何か考えられましたか?
いとう 全部録り終わっちゃった後だったんですけど、出だしが優しくウィスパーボイスに決まったので、1番は優しい感じに歌い直しました。だから伴奏と同じく後半に向かってどんどん歌のテンションも乗せられて上がっていくような感じになっています。
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