INTERVIEW
2015.03.18
2月からスタートしたプリキュアシリーズ通算12作目となるTVアニメ『Go!プリンセスプリキュア』。そのOP曲「Miracle Go! プリンセスプリキュア」を歌うのは、ゲーム・舞台などで活躍する礒部花凜。オーディションにて主題歌に抜擢されたということで、オーディションのことやレコーディングについて、話を聞いた。
――オーディションは、どういうキッカケで受けることになったんですか?
礒部花凜 マネージャーさんから、こういうオーディションがあるんだけどと聞いて、すぐ、受けます!受けます!って。
――2回言うほど即答で。もともと歌を歌いたいっていう思いがあったのですか?
礒部 このちょっと前に収録したゲーム作品で、ヒロインをやらせてもらっていて。それも小さい女の子向けだったんですけど、そこで歌を歌っていたんです。そのときもすごく楽しかったから、プリキュアの曲とかを歌えたらいいのにねって話をしていたところに、オーディションの話をいただいて!
――運命! みたいな感じですね。ゲームで歌を歌いたい気持ちが芽生えて?
礒部 いえ。歌はもともと好きで、子供の頃からずっと歌っていました。初代の『ふたりはプリキュア』が始まったときは小学生だったので見ていました。でも、その前に放送されていた『おジャ魔女どれみ』にどハマりだった世代で、番組が終わってしまったことをすごく悲しんでいたので、最初はライバル視していたんです(笑)。でも、『プリキュア』にも案の定ハマってしまって。オープニングも、すごくキャッチーで、プリキュア!っていう感じの、女の子が憧れる歌でしたよね。
――今でも「DANZEN! ふたりはプリキュア」を歌っているそうで。ちなみにオーディションはどんな感じだったんですか?
礒部 『Go!プリンセスプリキュア』のOPとED曲の、歌詞が少し違うバージョンをいただいてレコーディングして。それを審査してもらう感じでした。
――そのときはどんな風に作っていったんですか?
礒部 まだ『Go!プリンセスプリキュア』がどういう話だかわからなかったので、歌詞と曲の雰囲気を考えて歌うというか。曲の雰囲気と世界観を楽しみながら練習しました。
――やっぱり緊張しました?
礒部 緊張していたのかな。でも楽しんでやりました。オーディションに行くまでは、大丈夫かな?と思っていたんですけど、歌がすごく楽しいので、ニコニコしながら歌っていたと思います(笑)。
――オーディションに受かったという知らせは、どういうシチュエーションで聞きました?
礒部 何日までに結果が来ますよという日があったんですけど、連絡が来なくて。“あ~終わった”って思ってたんです。そしたら次の日に電話がかかってきて、マネージャーさんから“受かっていたら、OPとEDどっちがいい?”と聞かれて、えー!!って思いながら、“オープニング……”と言ったら、“おめでとう”って。嬉しくて泣きましたね。言葉ではうまく伝えられないけど、ダメだったと思ったあとだったので。
――では実際のレコーディングはいかがでしたか?
礒部 オーディションの時よりちょっと幼くなっていると思います。自分の実年齢の歌い方というより(視聴者と)一緒に歌うイメージで歌ったので、雰囲気とか声は幼い感じで歌っています。
――すごく可愛らしい声でしたよ。
礒部 やった!
――途中で三拍子になったりするところもありますが。
礒部 そこは大切に歌いました。オーディションのときはここを大切にするあまりうまくいかなくて、何回か録らせてもらったんです。でも、ここって舞踏会チックな感じで、プリンセス感がすごく出てると思うんです。だから大事にしようって。
――歌詞は、やはり『Go!プリンセスプリキュア』感がすごい。
礒部 そうですね。〈女の子は姫だもん?〉って歌っていますからね。
――共感するところもあるんじゃないですか? “プリンセスになりたかった”と資料に書いてありますが。
礒部 なりたかったんじゃなくて、なりたいんです!(笑)
――失礼しました(笑)。プリンセスの魅力って何ですか?
礒部 何だろう……。それはもうわからないというか、普遍的な存在。お姫様はかわいい!って鉄則みたいなものありますよね。映画の『マリー・アントワネット』みたいな、上品でかわいい、マカロン食べながらオホホホっていう。ティータイムがあったり。女の子の好きな要素が全部詰まったのが、プリンセスなんです!
――なるほど。それと〈まっすぐ夢へすすめ!!/努力したらHappy Come!〉のところも良かったです。『Go! プリンセスプリキュア』って夢もテーマじゃないですか。人の夢の扉を閉じて、ゼツボーグが生まれたり。
礒部 私もここの歌詞すごく好きなんです。リアルでも通じる歌詞だなって思います。数日前に落ち込んでいて、頑張らなきゃいけないというときだったんですけど、そのときに自然とこの歌詞を思い出していました。日常でもエールになる歌詞だなって思います。
――でも礒部さんも、夢に向かって努力してきたんじゃないですか?
礒部 どうなんだろう。努力……、私はあまり努力しないかも。ちょっと真面目な話をしてもいいですか。努力しているなって思っているうちは努力とは言わないっていうモットーが、気持ちの中にあって。自分、今日努力したなって思っているうちは努力できてないと思うんです。でも、将来やりたいことがあるのだったら、今やれることをやったほうがいいと思います!
――なるほど。努力っていうのは人から判断されるものなのかもしれないですね。でもやれることはやったほうがいいし、夢に向かって行動を起こすのは大事ですよね?
礒部 そうなんです。やりたいとかやってみたいと思って行動を起こさないとできないから、やれることはやったほうがいいんじゃないかな。
――実際のアニメの放送は、どういうふうに見ましたか?
礒部 母とケータイで電話をしながら見てました。私はアニメが放送される前に、試写会で見させてもらっていたんですけど、レコーディングやダンスの振り付けを練習しているときは音だけの情報じゃないですか。それがアニメと合わさったのを見て、すごく感動しました。本当に素敵だなって。カッコ良いシーンや、いろいろなキャラクターも出てくる。まだ登場していないキャラクターもいるし、これからを予感させてくれてドキドキしました。
――やはりテレビで見た感動はすごかったんじゃないですか?
礒部 テレビで歌が流れていることに大興奮でした。全国で放送されてるから、出身が関西なんですけど、友達も「朝起きて見たよ」って連絡をくれて。実際にそういう反響を聴けたというのも嬉しかったです。
――シングルにはED曲「ドリーミング☆プリンセスプリキュア」も収録されていますが、この曲の感想もお願いします。
礒部 伸びやかでゴージャスな感じ。ミュージカルっぽい感じがプリンセスという部分にフィットしていて、ダンスもすごく優雅なんですよ! バレエみたいな感じも入っていてすごく素敵です。北川理恵ちゃんとも、実はオーディションで会っていて。また再会できたのは、すごく嬉しいです。
――2人で歌を歌う機会というのは?
礒部 3月21日にイオンモール八千代緑が丘で、理恵ちゃんと一緒にプリキュアも来て、みんなの前で歌わせてもらいます。
――子供もたくさん来そうですね。
礒部 それがすごく楽しみです! 友達がOPを歌っている子供の動画を送ってきてくれて。もう信じられないくらいかわいくて、そんな子たちがいっぱい来て、踊ったり、口ずさんでくれるんだろうなと思うと、本当に楽しみです!
――今後挑戦したいことはありますか?
礒部 去年プリキュア10周年で、歴代の主題歌を歌った方がコラボをしてアニサマで歌っていたのを見て、楽しそうだなって思ったので、そういうことができたらいいなって思いました。
――ちなみに、『Go! プリンセスプリキュア』では誰が好きですか?
礒部 私はキュアトゥインクル! (天ノ川)きららちゃんが好きです。他の作品でもそうだけど、真ん中じゃないほうが好きなんだなって(笑)。きららちゃんは、ちょっと高嶺の花的な、プリキュアを本業にしてない感じがいいですよね!
Interview&Text By 塚越淳一(ファミリーズ)
●CDリリース情報
『Go!プリンセスプリキュア』主題歌CD
発売中
【CD+DVD盤】
価格:¥2,000+税
品番:MJSS-09137~8
<CD>
1.Miracle Go!プリンセスプリキュア(『Go!プリンセスプリキュア』OP テーマ)
2.ドリーミング☆プリンセスプリキュア(『Go!プリンセスプリキュア』EDテーマ)
3.Miracle Go!プリンセスプリキュア(オジナル・メロディー入りカラケ)
4.ドリー ミング☆プリンセスプリキュア(オジナル・メロディ入りカラオケ)
<DVD>
1.『Go!プリンセスプリキュア』OP ノンテロップ映像
2.『Go!プリンセスプリキュア』ED ノンテロップ映像
【通常盤(CDのみ)】
価格:¥1,200+税
品番:MJSS-09139
【通常盤】は、オリジナル・カラオケが収録されます。
(c) ABC・東映アニメーション
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