REPORT
2015.03.04
2014年11月から開催されていた黒崎真音の全国ツアー“LIVE TOUR 2014~2015 MAON KUROSAKI WINGS OF EDEN -GARNET!!-“。福岡を皮切りに宮城、愛知、京都と全国を巡るこのツアーの最終日を東京・赤坂BLITZで行なった。その模様をお届けする。
赤坂BLITZスタンディングの1階はぎっしりとうまり、熱気と期待ではちきれんばかり。
幕が上がると幻想的なライトがステージを照らし、あっと思う間にステージ中央奥に鎮座していたサークル状のライトの真ん中に黒崎真音が出現!白を基調としたドレスにコルセットを巻いた華麗な衣装でステージ中央に降り立つ。一曲目「黎鳴-reimei-」のイントロで既に待ちきれないとばかりに客席から歓喜の声が上がっていたが、圧倒的な歌唱でさらに会場が酔いしれる。
「Lisianthus」「Distrigger」と間髪入れずに激しい曲を披露し、「Lisianthus」間奏では「WINGS OF EDENへようこそーーー!」とシャウトを入れる。とにかく終始笑顔で煽りまくる黒崎が印象的だった。
最初のトークでも「こんにちは赤坂!今日は音楽に載せて私の気持ちをいっぱいみんなに届けて行きます。一気に飛ばして行くけどついていけますかー!?」「(返事が)聴こえなーい!」と煽りに煽る黒崎。言葉通り、『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』OPテーマの「UNDER/SHAFT」、そして「SCARS」「Glanz~沈黙の雪~」とへヴィー&ラウドな音色の楽曲たちで観客を高みに引き上げていく。クラップの要求などの仕草、煽り方は、これまでのライブで培い、このツアーで練り上げたものだろうか、とても堂に入ったものだ。
「I’m still breathing…」ではバンドサウンドを背負って深みのある歌声で客席を魅了し、「color me dark」では一転して静謐の中で歌唱表現の豊かさを見せる。ここでは客席もサイリウムをしまって聴きほれ、曲が終わると万雷の拍手で黒崎を讃えた。思い起こせばデビューを飾った『H.O.T.D』の2曲目、ここまでの4年間を詰め込んだ歌声と思うと、そういう意味でも胸に迫るものを感じた。
曲が終わるとMCを挟み、「11月からのツアーのファイナル。前から見た皆の笑顔、超最高です」と客席を見渡し、「このツアーの存在が私の光となっていました」と「光-I Promise you-」を披露。アコースティックギターの伴奏で、チェアーに座った体勢で、歌詞に込めたメッセージを届けていく。
続いてのMCでも「ツアーの最後だと思うと楽しい半分。さびしい半分」「諦めたい、駄目なんじゃと思うこともあったけど、今日の日を迎えられて幸せ。歌への気持ち、みんなのことを思ってこの曲を歌います」と「hear..」を披露する。
この楽曲の「一人じゃ気付けなかったこと あなたが其処にいたから 歩き出せた」などの歌詞を、一言一言噛みしめるように歌う姿は、特に会場中の観客に響いたことだろう。それを証明するかのように、曲終りには割れんばかりの拍手が鳴り響いていた。
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