REVIEW&COLUMN
2015.02.27
2014年12月5日~7日に開催された“Anime Festival Asia Singapore 2014(以下:AFA Singapore 2014)”での、fripSideのライブ映像が公開された。なんとうれしいことに3曲も、しかもフルコーラスでのパフォーマンスをたっぷりと観ることができる。
“AFA Singapore 2014”は、シンガポールのSuntec Singapore Convention & Exhibition Centreにて開催された東南アジア最大規模のアニメフェスティバル。その中で“I LOVE ANISONGコンサート”として開催されたライブ・イベントには、各日様々なアーティストが出演していた。
「リスアニ!WEB」としては、これまで“ライブレポート特別編”として藍井エイルとGARNiDELiAのステージ映像をご紹介してきたが、今回はfripSideのパフォーマンスをご紹介。海外のファンの盛り上がりを前にしたふたりの堂々としたステージングにも注目のうえ、存分にお楽しみいただきたい。
【fripSide – “only my railgun” | AFA Singapore Live | Music Video Recorder | Sony】
まず1曲目は、fripSideの代表曲にして揺らぐことのないキラー・チューン「only my railgun」。OPテーマを飾る『とある科学の超電磁砲』の世界を反映し、おなじみの常盤台中学の制服を着用したダンサーを従えての登場だ。客席もイントロから大熱狂の様相で、オレンジに染まり切る。なんとフルコーラスを視聴できるこの動画では、ライブでの南條愛乃のハイトーンかつ繊細なボーカルワークも十分に楽しむことができる。
その盛り上がりを、今回も各所に取り付けられたカメラが寸分も逃さずに捉えている。ステージ上で八木沼悟志が気軽にカメラを構えるほど、手軽に持ち運びできるサイズである今回使用のカメラ。以前同様にタイムスライスや360度パノラマの映像を駆使し、ステージングの魅力を増幅させるばかりか、この映像ならではの新たな見どころをも生み出す。また、前述の機動性を活かして客席に紛れ込んだカメラやDJが頭に装着したカメラからの映像は、オーディエンスの臨場感をこれ以上ないほどに伝えてくれている。
【fripSide – “black bullet” | AFA Singapore Live | Music Video Recorder | Sony 】
先ほどの「only my railgun」で高まりきったオーディエンスの熱はまったく冷めることなく、曲前の南條との掛け合いでさらにボルテージが上がる。そしてそのまま突入する2曲目は、『ブラック・ブレット』OPテーマ「black bullet」。最新のヒット・ナンバーも、現地のファンはやはり十分予習済み。サビの南條の煽りからの掛け合いも、バシッと決まる。もちろんライブならではの歌声が楽しめるのもうれしいのだが、その光景もやはり、観ていてただただ気持ちいいものである。
冒頭MCパートでの、楽曲中の盛り上がりを想起させるような数々の技法てんこ盛りの映像は注目ポイントで、まるで南條がライブを回想しながらその想いをファンへと届けているようにも観え、グッとくる。さらにAメロ冒頭で上げられたバルーンからの空撮も行われ、客席の盛り上がりを俯瞰でわかりやすくお届け。さらにカメラのコンパクトさゆえに、八木沼の手元やシンセにまで寄ったレアなカットも登場し、ファンにはたまらない動画に仕上がっている。
【fripSide – “sister’s noise” | AFA Singapore Live | Music Video Recorder | Sony】
今回ラストにお届けするのは、『とある科学の超電磁砲S』OPテーマ「sister’s noise」。fripSideにとって初のオリコン1位を記録した、こちらもファン垂涎のキラー・チューンだ。客席はfripSide、そして『超電磁砲』にとってのイメージカラーであるオレンジに染まり、最高潮の盛り上がりへ。振付多めのこの曲では、透き通るような南條の歌声と相まってかわいらしくも観えたのは印象深いポイントだった。もちろんその歌声にはビシッと芯が通っており、そもそも楽曲自体のテンションとベストマッチだからこそ、ふとそうした一面が垣間見えたように感じられたのだ。
この曲の映像で特筆すべき点は、ダンサーが楽曲中にステージを歩きながら、“生”の模様を収めているところである。これまで客席中での同様の用いられ方はあったが、ステージ上でも機動力のある用途で通用するのだ、と驚かされたポイントだ。また、ステージと客席の間に陣取り、両者をパンすることによりその距離感の近さを映し出ているパートもあるので、より“臨場感”を意識して再度映像をご覧いただければ、また違った楽しみ方ができるはずだ。
(※本文中の画像は、いずれも動画内からのキャプチャーです。)
<fripSide(ふりっぷさいど)>
八木沼悟志(Sat)プロデュースによる音楽ユニット。2009年11月に声優・南條愛乃をボーカルとして迎え、リリースされたシングル「only my railgun」(TVアニメ『とある科学の超電磁砲』OPテーマ)が、いきなりオリコンシングル週間チャートにて3位を獲得する。以降、これまでに計8枚のシングルと3枚のオリジナル・アルバムをリリースし、いずれもヒットを記録している。
また、数々のライブ・イベントにも積極的に参加。なかでも夏の大型アニメフェス“Animelo Summer Live”には、これまで4度の出演を果たすなど、その活躍の場を広げ続けている。
今回fripSideのライブ映像収録に使われたカメラは、ソニーの「Music Video Recorder HDR-MV1(以下:MVR)」。MVRは、小型ながら高音質・高画質でライブの空気感までもリアルに収録できる、ソニーから発売中のビデオレコーダーだ。御覧いただいた映像の画質はもちろんのこと、非圧縮リニアPCM録音形式を採用しており、音質面からも存分にライブの臨場感を感じていただける映像となっている。
今回公開された映像は、そのMVRを合計50台以上、さらにソニーのアクションカムHDR-AS100V(360度映像等に使用)を10台以上使用して撮影。動画でも映されていたとおり、客席のド真ん中やステージ上での単独撮影が可能なほどの機動力を活かして、あらゆる目線からの映像を撮影することができるのだ。また、マルチポッド(※撮影用の一脚)を用いることで、より密着した映像を撮影できるという点も魅力的だ。
そのほかにも車いすをドリー(※撮影用の台車)に見立てての撮影や、今回公開された映像にも見られた風船に装着させての俯瞰撮影など、身近にあるものを使ったユニークな方法でも撮影を行うことができる。アイデア次第で、用途は無限大というわけだ。
このように、大掛かりなセッティングなしにも、インパクトと臨場感を併せ持つ映像を、様々なアングルから収録できるのもMVRの魅力のひとつ。カメラワークや撮影手法にもご注目のうえ再度ライブ映像をご覧いただければ、また違った楽しさを味わえるはずだ。
なお、“AFA Singapore 2014”のライブ映像はMusic Video Recorderチャンネルにて今後も続々と公開されていく予定。現地の興奮をそのまま切り取りつつも、様々な手法でユニークに収録されたMVRならではの映像に、ぜひ期待していてほしい。
■Sony Music Video Recorder(HDR-MV1)について
コンパクトなボディながら、非圧縮リニアPCMでの高音質録音と1920×1080のフルHDでの高画質録画を可能にした、SonyのWi-Fi内蔵デジタルHDビデオカメラレコーダー。
スペック等詳しくはこちら
<関連リンク>
ソニーMusic Video Recorderチャンネル
AFA(Anime Festival Asia) x MVR プレイリスト
ソニーMusic Video Recorder(HDR-MV1)
ソニーAction Cam(HDR-AS100V)
fripSide OFFICIAL SITE
fripSide NBCUniversal Entertainment Japan OFFICIAL SITE
AFA Singapore 2014 website
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