INTERVIEW
2014.11.29
11月26日に現メンバー初のフル・アルバム『THE SUPERNOVA STRIKES』をリリースしたStylipS。前回に引き続きインタビューをお届けする。前回のインタビューでは4人のメンバーの個性と、圧倒的なパフォーマンスを裏打ちする能登の指導力、そして厳しくも的確な指導と練習に食らいついていくメンバーのひたむきさについて聞くことができた。今回のインタビューではアルバム『THE SUPERNOVA STRIKES』の新曲やMV撮影などについてたっぷりと伺った。
──今回のアルバムが出ると聞いた感想はどうでしたか?
松永真穂 今のメンバーで初めてのアルバムなので、どんなアルバムができるんだろうというわくわくがいちばん大きかったです。StylipSとしてたくさんイベントを経験して、それぞれのメンバーが個人の活動で学んだことをStylipSに持ち帰って、今すごくStylipSがパワーアップしていると思うので、このタイミングでアルバムを出せることがすごくうれしいです。
豊田萌絵 私はStylipSのアルバムを聴く側の人間だったので、自分がStylipSの一員としてアルバムを出せることがすごくうれしかったし、感動しました。両親や周りの友だちにもたくさんおめでとうって言葉をもらいました。これをきっかけにStylipSに興味を持ってくださる方もいると思うので、私たちの自己紹介的な一枚になればいいなと思います。
伊藤美来 私はStylipSに加入したときからずっとアルバムを出したいと思っていて、ひとつの夢であり目標だったんです。だからアルバムの話を聞いたときはやっとここまで来たか、アルバムが出せるぐらい曲も増えたし、メンバーの絆も深まったんだなって実感しました。私たちが入って初めてのアルバムがどんなアルバムになるのかな、絶対にいいアルバムにしたいなと思いました。
能登有沙 純粋にうれしかったのと、ランティスからもファンのみんなからも期待してもらっているなということをひしひしと感じました。制作中は純粋に楽曲と向き合って、とにかくいい作品にしようという気持ちだけでしたね。
──今回のアルバムのコンセプトを教えてください。
能登 この4人になってからの楽曲が全部入っているので、これを聴けばStylipSがわかると思います!
伊藤 説明書みたいなものですね。
松永 忙しい人でもわかるStylipS初級編です!
豊田 それプラス新曲が4曲入っていて、それぞれがメンバーをイメージした楽曲になっているんです。なのでメンバーの個性も楽曲の中から伝わるんじゃないかと思います。
能登 初回版には今までのMVやライブの映像も入っているので、StylipSが力を入れているライブについても感じてもらえるんじゃないかと思います。
──ジャケットにかなりパターンがあるようですが、イメージや撮影のエピソードを教えてください。
能登 去年の夏ぐらいからStylipSは「超神星爆撃」的なコンセプトでアピールしているんですが、今回のジャケットはちょっと軍装っぽい感じです。
伊藤 StylipSらしいですよね。
能登 最初の頃はもうちょっとかわいらしいイメージだったかもしれないんですが、いつの間にかこういうキリッとしたのが似合うStylipSになりました。
伊藤 表情も凛とした感じが多いと思います。
豊田 最近いろんな方にStylipSはジャンプがきれいだって言っていただくんです。
──ライブやイベント後に上がる写真は大体跳んでますね。
松永 Twitterでいつも跳んでますよね(笑)。
豊田 今回ジャケットにも跳んでいる写真を使っていただいているので、すごくうれしいです。
能登 ジャンプひとつとってもメンバーの個性が出ていて、ほかのメンバーが撮っているときも「かわいいよー」とか言い合いながら撮影してます。
伊藤 のっちさんの跳び方はやっぱりプロフェッショナルですよね。形も姿勢もきれいで高さもあって。
豊田 躍動感!
──松永さんのジャンプは女の子っぽいですよね。
能登 女の子。かわいいですよね。
松永 案外こんな感じになりました(笑)。ジャンプのとき自分がすごくにこにこしていたので自分でびっくりしました。私ここまでにこにこしている写真ってあまりないので、本当に楽しかったんだと思います。
能登 行進している写真も手の高さとか足の高さを頑張って揃えて撮影したので、そのあたりも見てください。
──今の4人のStylipSで、曲調とか楽曲面でのスタイルの変化ってありますか?
松永 ラップが多くなりました!
豊田 かっこいい系、セクシー系が多くなったかもしれません。
伊藤 攻めてる感じがします。
──メンバーで言うと松永さんのカラーが強めの曲が増えた気がします。
松永 ちょっと話した自分に自信が持てるようになったというのは、いちばんに音楽面なんです。“リスアニ!ナイト”などでDJをやらせていただいたりしてるんですけど、新しい音楽古い音楽、ジャンルに関わりなくいろいろな音楽を知ろう、触れていこうと思ってるんです。自分の中の引き出しを増やして、歌の面で引っ張れるStylipSの芯になっていきたいという気持ちがすごく強くなってきました。たとえば「NOVAレボリューション」だといちばんいい落ちサビ前やサビ前にラップを入れさせてもらっているので、そこでどれだけお客さんを沸かせられるか、メンバーの気持ちを沸き立たせてサビに行けるか、ピアノで言うならクレッシェンドの最後、いちばん強く弾かないといけないところだと思うんです。プレッシャーはありますけど、引き出しは増えたと思います。
伊藤 最初の「Prism Sympathy」から最新の「Melancholic Sunshine」まで全部入ったアルバムなので、その間で私たちがどう成長したか、絆が深まったかを感じてもらえたらうれしいし、きっと楽しいと思います。
──では新曲について伺っていきます。能登さんのイメージ曲であり、表題曲でもある「Melancholic Sunshine」。MVは僕世代は『キャッツアイ』を思い出しました。
能登 一応私たちの中では“ひみつ探偵”と呼んでいます(笑)。『チャーリーズ・エンジェル』とか『ミッション・インポッシブル』とかの名前も上がってたかな? そういうオマージュです。お話としては私たちひみつ探偵の4人が“メランコリックサンシャイン”という宝石を取り返すという内容です。それぞれに役割があって、能登がフィジカル探偵。
伊藤 私が頭脳探偵で。
豊田 私はハッカー探偵でパソコンを使って。
松永 私はなんて言うんでしょう。着替えたりコスプレ?
三人 セクシー探偵!不二子ちゃん!
松永 そんな感じで変装をしております(笑)。
──MVの撮影はどうでしたか?
一同 楽しかったです!
能登 久しぶりのロケで。最近のPVだとみんなで仲良くきゃあきゃあって感じが多かったんですが、今回はちょっとクールで。
豊田 真面目にふざけてます。
伊藤 ストーリー性があるので、そこが見どころだと思います。今回は“メランコリックサンシャイン”という宝石を取り返しに行くんですね。この4人で最初のシングルの「Prism Sympathy」もプリズムを探しに行くので、私の中では勝手に続きのお話なんじゃないかと思っています。最初のアルバムでも宝物を探して、私たちもこれからも新しいものを探していくんじゃないかなとか考えたら、撮影していて楽しくなっちゃいました。
松永 (伊藤が)すごいね!不二子ちゃんはなんにも考えてなかったよ!
豊田 今回はダンスを先に撮影したので、朝イチで元気いっぱいのなかで踊れました。今回はそれぞれが自分の趣味や性格にあったキャラクターを演じていて、私はハッカー探偵なんですけど、私自身もパソコンが大好きで情報処理の勉強とかもしていたので、カタカタ、ターン!みたいな仕草もさまになっていたんじゃないかと思います(笑)。エンターキーの押し方を何パターンもこだわって撮りました。
──能登さんイメージ曲ということで、能登さんは「Melancholic Sunshine」の楽曲にどのような印象を持ちましたか?
能登 今回どの楽曲も作家陣がすごく豪華でうれしいんです。「Melancholic Sunshine」はR・O・Nさんに作ってもらってるんですが、今までのR・O・Nさんのイメージとはちょっと違う乙女チックな感じだったのでびっくりしました。でもリズム隊がしっかりしていてすごくノリやすい曲なので、お客さんもきっとノッて楽しんでくれると思います。リード曲っぽいリード曲ですね。
伊藤 収録の時、リード曲だからどんなふうに歌おうかなってたくさん考えて、いろいろな人にも相談したんですが、最終的にはいろんな人に自分らしく行ってこいって背中を押してもらったので、気持ちよく全力で歌わせてもらいました。レコーディングがすごく楽しかったです。
豊田 私は楽曲を聴いて、これは楽しく歌えそうだな、楽しみ!という気持ちがすごく出てきました。それで楽しく歌ったら萌絵らしいねって言っていただけたので、聴いているみんなにも伝わるかな、伝わればいいなと思いました。
──ラップ的なところも豊田さんだとひと味違うかわいらしさで。
豊田 ピコピコっとしたかわいらしいところでパートをいただいています。そういう遊びも他のメンバーが歌うところはがらっと感じが違うので、一曲の中でいろいろな楽しさがある曲だと思います。
松永 松永はオケを最初に聴くんですが、音圧がすごくあって、音楽的にいろいろな展開をするのでついていくのが大変なぐらいでした。ここはどう歌うのかな、どう歌おうかなって考えるのもすごく楽しかったです。でも実際に歌ってみるとわかりやすくて、自分の中で歌がストーリーになっていきました。Dメロかな、静かなところをソロで長めに歌わせていただいているんです。
──あそこは最高にかっこいいと思います。語尾のふくらませ方とか聴かせどころですよね。
松永 ありがとうございます! ラップをやらせていただく機会は多いんですが、静かに聴かせるパートを長く任せてもらったのでプレッシャーがありました。でもそのプレッシャーがうれしかったりもして。いろいろな展開をする楽しい感じは、ライブだとすごく楽しいと思いますので、生も楽しみにしてください。
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