INTERVIEW
2014.07.30
2014年7月より放送中のTVアニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』は、小杉光太郎が「まんが4コマぱれっと(一迅社刊)」にて連載中の4コマコミックを原作とした作品。架空の都市「流川市」を舞台に、普通の女子高生・宇佐美奈々子と先輩の小日向 縁が、ローカルアイドル=【ろこどる】ユニット“流川ガールズ”を結成する物語が描かれる。
7月30日に発売されたシングルに収録される番組OPテーマ「ミライファンファーレ」とEDテーマ「未来少女たち」は、いずれも流川ガールズが担当している。今回は流川ガールズの宇佐美奈々子役・伊藤美来と小日向 縁役の三澤紗千香に、楽曲や作品の魅力を聞いてきた。
──伊藤さんと三澤さんは同じ事務所ということで、おふたりの関係と共演の感想を教えてください。
伊藤美来(以下:伊藤) 三澤さんは私が事務所に研修生として入ったときからお世話になっている先輩だったので、共演できると聞いたときはすごく心強かったです。初めて主役をやらせていただくアニメで緊張していたので、安心できました。
三澤紗千香(以下:三澤) なかなかお芝居で一緒になる機会がなかったので、普段の伊藤さんは知っているけど、どういうお芝居をするんだろう?どう演じたらユニットとしてバランスよくお芝居できるのかな?って考えていました。でも伊藤さんが原作の奈々ちゃんに似ているところがあるので、想像しやすかったし、私も心強い気持ちでした。
──伊藤さんは初主演した気持ちはどうでしたか?
伊藤 事務所に入ったときから、いつかはアニメの主演を演じたいということが憧れだったので、最初はすごくうれしかったです。でも主演するということは責任もあるし、キャラクターをどう演じたらいいのか、その子次第でアニメが作品として決まってくるところがあるので、プレッシャーもありました。なのでなるべく気をつけて、ていねいに演じました。
──三澤さんから見た伊藤さんはどうでしたか?
三澤 やっぱり主役ってセリフ量も違うし、みんなの空気を作る人じゃないですか。だから周りの私たちも伊藤さんがお芝居をしやすいようにしないといけないし、私は相方役としてできることはないかなと思っていました。隣りに座って、不安そうにしていたら「何があったの?」「何かある?」と聞けるようにしたいと思っていたので、私と縁さん、伊藤さんと奈々ちゃんの関係が重なるところがありました。
伊藤 いちばん最初は何もわからず、何を聞いていいかすらわからなかったときに、三澤さんが隣から「ここ大丈夫だった?」「ここ心配だったら言ってもいいと思うよ」とか声をかけてくださって、すごく安心したし、やりやすくなりました。本当にありがたや…という感じです。
──おふたりが演じるキャラクターの紹介と、魅力を教えてください。
伊藤 宇佐美奈々子ちゃんは普通の高校一年生で、叔父さんに頼まれてローカルアイドルになってしまいます。奈々子ちゃん自身はまっすぐで素直で、何に対しても一生懸命な女の子です。観ていて気持ちがいいというか、私も見習いたいぐらい前向きな子なので、そこが彼女の魅力だと思います。
三澤 小日向 縁ちゃんは、奈々ちゃんと一緒に【ろこどる】の「流川ガールズ」をやる前からローカルアイドルをやっていて、その頃から完璧でかわいくて勉強もできて、人前で物怖じせず話せて……という感じだったんですけど、奈々ちゃんと出会うことで女の子としてもローカルアイドルとしても魅力が増していくので、一話では完璧だけどまだ完璧じゃないところが、変化していくのを見守ってもらえたらと思います。
──アフレコスタジオやイベント、番組を含めた『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』の現場の空気はどんな感じですか?
伊藤 現場はすごくアットホームな感じで、キャラクターは身近なローカルアイドルっぽいなと思います。人気アイドルみたいなキラキラした感じはまだ出せていないかもしれませんが、一生懸命さと素直さでカバーしている作品だと思います。
三澤 アフレコ現場は、奈々ちゃんの叔父さんの太田さん役の室園さん以外はあまり男性がいないので、女の子だらけの園でキャーキャーしながら収録してましたね。原作の先生の差し入れのお菓子で騒いだり、誰がどこに行ったとかの話でまたキャーキャーしていて、毎週会えるクラスメイトみたいな現場でした。
──アフレコ現場にムードメーカー的な人っていますか?
伊藤 下田さん!
三澤 沙織さん役の下田麻美さんですね。緊張してる私たちに話しかけてくださったり、明るく接してくれたり。私たちが話していると「なになに?」って来てくれるし、下田さんが誰かと楽しそうに話しているときも「入っておいで~」って呼んでくれたり、みんなで楽しくできる空間にしてくれます。
伊藤 引っ張ってくれていて、すごく楽しくてやりやすいです。あとは三人娘を演じている津田美波さんと井澤(詩織)さんと井澤(美香子)さんがいらっしゃる日は現場が一段と明るくなりますね。
──ローカルとはいえアイドルということで、お2人の現実でのライブを見てみたいファンも多いのでは?(※取材日(6月上旬)時点では流川ガールズとしての歌唱は実現前)
伊藤 歌ったらすごく盛り上がると思うし、ふたりの個々の魅力が出るんじゃないかと思っています。
三澤 OPもEDもキャラクターとして歌ったので、三次元の私が皆さんの前で歌うとどうなるのか自分では想像もつかないです。でもテレビで観ている方も作品の中のふたりを応援したい気持ちを持ってくださってくれる方もいると思うので、そういう想いを直接ぶつけていただける機会になればいいなと思います。
──三澤さんは個人名義で歌うときも、すごくキャラクターの持つイメージを背負って歌うイメージがあります。
三澤 キャラクターを想いながら歌う個人名義の曲はいろいろ歌わせていただいているんですが、キャラクター・ソングそのものを皆さんの前で歌う機会ってあまりなかったんです。自分のビジュアルが足を引っ張らないか心配です(笑)。
──おふたりは流川市広報大使でもあるということで、流川市の魅力をアピールしてください。
伊藤 流川市には魚心くんというマスコットがいまして、魚心くんはぜひ見ていただきたいポイントです。それから特産品がみりんなので、みりんがいちばんおいしい!というのはアピールポイントだと思います。
三澤 みんな最初にキービジュアルとかを見ると、流川ガールズの横にいるあの青いのはなんだ!となると思います(笑)。でもアニメや原作を読んでいただくと、どうしてあのフォルムであの名前なのか、背負っている魚や名札がなんなのか、きっと正体がわかると思います。水がきれいで、たくさんいる魚のオイカワを背負っていて、流川市の魅力が詰まっているのが魚心くんだと思います!グッズとかもとっても楽しみですね。
伊藤 魚心くんのぬいぐるみがほしいですね。実物大の魚心くんってすごく手ざわりがいいんです。
三澤 これから暑いので、魚心くんの涼しげな顔がついたハンドタオルとか扇子とか、夏らしくていいなって思います。
──OP「ミライファンファーレ」の楽曲の印象を教えてください。
伊藤 どんなキラキラとしたアイドルソングになるんだろうって、ワクワクしながら曲が上がるのを待っていました。「ミライファンファーレ」は、オープニングにぴったりの気持ちのいい曲で、聴いた瞬間「早く歌いたい!」と思いました。奈々子ちゃんは、一生懸命とか真っ直ぐとか、素直という言葉がぴったりの女の子なので、奈々子ちゃんならきっとズドーンと素直に全力で歌うんだろうなと思って、私もテンション高く歌いました。
三澤 私は、自分名義でもキャラクター・ソングでも、こういうアップテンポの曲調だったり、女の子らしくてかわいい感じの楽曲はあまり歌ったことがなかったんです。だから最初は少し不安があったんですが、伊藤さんが歌ったものを聴きながらのレコーディングだったので、奈々子ちゃんがこうきたら、きっと縁さんはこういくだろうって、すごく想像しやすかったです。縁さんは、頭もスタイルもよくて完璧なんですが、天然なところがあって。そのふんわりとした雰囲気を出すために、微笑みながら歌うことも意識しました。あと、掛け合いのところがあるので、そこではふたりの仲のよさも感じてほしいです。
──ED「未来少女たち」の楽曲の印象を教えてください。
伊藤 「ミライファンファーレ」は、奈々子ちゃんと縁さんの【ろこどる】としての心境を歌っていますが、「未来少女たち」はひとりの少女としてのかわいらしい気持ちを歌っています。語尾にハートマークが付くような感じで歌っているのがポイントです!
三澤 来週もアニメを観たいなと思えるような疾走感がある曲なので、希望を持ってもらえるような感じを意識して歌っています。これを聴いて、「次週楽しみすぎてワクワクするぜ!」みたいな気持ちになってくれたらうれしいです(笑)。
──ふたりの歌が合わさって、ユニットとして出来上がった楽曲を聴いてみてどう感じましたか?
伊藤 私は先のレコーディングだったので、自分の声しか聴いてなかったんです。なので出来上がりを聴いたら、縁さんが縁さんらしく、かわいく真剣に歌っていて、私の奈々ちゃんの声に合わせて歌ってくれていたので、縁さんだ、私たち流川ガールズを表してる曲だなと思いました。
三澤 縁さんが先輩で奈々ちゃんが後輩でという関係が私と伊藤さんに似ていて、私と完璧超人な縁さんが似ているかはわからないんですけど(笑)。ふたりの向上心とか前向きさを私たちに重ねてもらえたらうれしいですし、私たちふたりの絆がセールス・ポイントです(笑)。
──最後に、ファンの皆さんへ意気込みとメッセージをお願いします。
伊藤 この作品はすごくかわいい女の子、一生懸命な女の子がたくさん出てきます。それを見て応援したいなって思ってもらえるようなアニメにしていきたいなと思います。OPとEDもすごく元気に、アニメを盛り上げられるように歌っているので、そちらも合わせて楽しんでいただけたらいいなと思います。
三澤 流川ガールズのふたりはとっても明るくて前向きで、何があっても市のためみんなのために、喜んでもらえる【ろこどる】になろうと毎日頑張っています。OPでワクワクしてテンションが上がって、EDでまた来週観たいなって思ってもらって、私たちと観ている人たちが「がんばれ!」「一緒に頑張ろう!」の気持ちを交換しあえるアニメにできたらと思っています。ぜひ毎週欠かさず観ていただけたらうれしいなと思います。よろしくお願いします!
Interview&Text by 中里キリ
■CDリリース情報
流川ガールズ【宇佐美奈々子(CV:伊藤美来)&小日向縁(CV:三澤紗千香)】
「ミライファンファーレ/未来少女たち」
2014年7月30日発売
(TVアニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』OPテーマ&EDテーマ)
【ジャケット TYPE-A】
価格:1,000円+税
品番:COCC-16911
【ジャケット TYPE-B】
価格:1.000円+税
品番:COCC-16912
<収録曲>※TYPE-A、TYPE-B共通
1. ミライファンファーレ 作詞:辻 純更 作曲/編曲:三浦誠司
2. 未来少女たち 作詞:Mio Aoyama 作曲:松浦勇気 編曲:宮崎 誠
3. ミライファンファーレ(Instrumental)
4. 未来少女たち(Instrumental)
(C)小杉光太郎・一迅社/ろこどる製作委員会
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