REPORT
2014.06.13
終盤のMCでは、メンバーのそれぞれが、ALTIMAのこれまでの歩みを振り返りつつ、ファンへの感謝を語っていた。……のだが、なんとMAONのトーク中に、給水をしていたSATがキーボードをうっかり鳴らしてしまう事件が発生。スタイリッシュな楽曲・ライブパフォーマンスに対して、MCの雰囲気が終始アットホームだったのは、なんともALTIMAらしい光景だ。
MCで緩んだ空気を、一転して張り詰めたものにして披露したのは、アルバム表題曲の「TRYANGLE」。アルバムの曲順でも最後に位置するこの曲は、ALTIMAには珍しいアコースティックなバラード。歌詞にある“夏の大三角”、すなわちALTIMAのステージデビューとなった“Animelo Summer Live 2011 -rainbow-”から、現在に至るまでを総括する一曲を前に、会場は厳かな雰囲気に満たされていた。
だがALTIMAに湿っぽい終わり方は似合わない。ライブ本編最後は、代表曲の「Burst The Gravity」で締めにかかる。MAONの歌い出しから沸き起こる大歓声と、MOTSUのラップに合わせての「ヒェア!ヒェア!」コール。聴けばたちまち身体が動き出すこの曲を前に、客席から伸びた手が大きく波打っていた。
まだまだALTIMAが聴きたい、そして身体を動かしたいファンからの「アンコール!ヒェア!アンコール!ヒェア!」という独特のアンコールが場内を包んでいく。そして再び登場したメンバーだったが、ALTIMAは持ち歌をもうすべて歌い尽くしてしまった。そこでアンコール曲の抽選ボックスに入ったくじを引き、この場で後のアンコール披露曲を決めてしまうことに。メンバーが驚異的な引きの強さを見せた結果……なんと「Here We Are」、「Fight 4 Real」、「Burst The Gravity」、「CYBER CYBER」の4曲連続披露という、怒涛のアンコールで幕を下ろした。
ステージデビューから3年が経とうとしているALTIMAの集大成となったこのライブは、MOTSU、SAT、MAONが持てるすべての力を出しきり、客席からも全力のレスポンスが打ち返される、最高にパワフルなステージとなった。その酔いしれるような熱狂を浴びた、あの場にいた人たちは、きっと“CYBER CYBER!!”のフレーズが耳から離れなくなったはず。そしてライブが終わったあとも、つい口ずさんでしまうのだろう。ヒェア!
Text by 山中貴幸
Photo by 西原史顕(リスアニ!)
“ALTIMA 1st LIVE TOUR 2014”SETLIST
2014.6.8(sun)@赤坂BLITZ
M01 Walk this way
M02 Fight 4 Real
M03 Mission Dispatch
M04 NORADRENALINE
M05 WISH i WISH
M06 ONE
M07 Re-sublimity
M08 I Love Rock’n Roll
M09 Get Wild
★ DJ Time by DJ KAI
M10 Backfire
M11 CYBER CYBER
M12 Here We Are ~Mountain Explosion~
M13 Indefinitely
M14 I’ll believe
M15 TRYANGLE
M16 Burst The Gravity
ENCORE
EN1 Here We Are ~Mountain Explosion~
EN2 Fight 4 Real
EN3 Burst The Gravity
EN4 CYBER CYBER
SHARE