INTERVIEW
2014.06.04
6月4日に、TVアニメ『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』のOPテーマに起用されている「バタフライエフェクト」をリリースする私立恵比寿中学。今回のインタビューでは、新体制となってからの初のシングルとなる本作に対する意気込みや『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』への印象、さらにMV撮影の裏話など幅広い話を聞くことができた。そんな彼女たちの声を、お届けしよう。
――新体制として初めてのシングルが発売しましたが、ご感想はいかがでしたか。
真山りか(以下:真山) 中学2年生の小林歌穂ちゃんと中山莉子ちゃんが入って、すごくフレッシュになったので、より一層楽しい“エビ中の一枚”になったと思います。あとでお話することになると思いますが、すごく個性あふれる曲たちになっていますので。
――そうですね!確かに個性的な曲ばかりのシングルになっています。まずは表題曲の「バタフライエフェクト」について。こちらはTVアニメ『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の主題歌ですが、アニメはご覧になりましたか?
安本彩花(以下:安本) OPの重護くんがシュバッて飛ぶところがかっこよくて好きです(笑)。
真山 毎週観てます!私、アニメ大好きなんです!
松野莉奈(以下:松野) 最近、真山が面白いアニメをオススメしてくれるので、それを観るようになりました。さっきまで上映会してたもんね。
――例えば、どんなものを観るのでしょう?
松野 『ニセコイ』とか、あと『あの花』……?
真山 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』!
――めっちゃ食い気味でスルッと出てきましたね(笑)。
松野 あとは『ラブライブ!』。リアルタイムで観ています。
――けっこう深夜のアニメも観てらっしゃるんですね!「バタフライエフェクト」について、歌の収録はいかがでしたか?
安本 すごくロックっぽい、かっこいい感じの歌で、そういうのを歌うのは少し苦手だったんですよ。だからレコーディングが難しかったです。言葉の最初に力を込めた力強い歌い方を、ということでアタックの出し方をいっぱい練習しました。
――早い曲自体は歌ってらっしゃる印象がありましたが、さらにロックっぽい歌い方をするのに難しさがあったんですね。またPVも拝見させていただきましたが、かなり不思議な世界観になっていますね。撮影はいかがでしたか?
柏木ひなた(以下:柏木) ブルーバックで撮影したんですが、床が本物の土だったんですよ。
――え、そうだったんですか?
柏木 そう、だから踊るたびに土が舞い上がって足や靴が汚れて、スタイリストさんが一生懸命拭いてくれました(笑)。踊りにくい部分もあったけど踊り自体はすごくかっこよくて、「禁断のカルマ」の振り付けをしてくれたair:manさんが作ってくれました。サビの振り付けは蝶々が羽ばたいているみたいで印象的なので、ライブだとお客さんがいろんなペンライトを持っているから、マネしてくれたら客席にもたくさん蝶々が羽ばたいているように見えて面白いと思います。
――振りをマネすると壮観ですね!
松野 PVでは「バタフライ」に掛けて、水泳のバタフライの動きもしていたんですが、四角い台の上で背筋するように動いたので、けっこうきつかったです(笑)。
柏木 あと、最後も羽ばたくところも大変だったよね。いちばん大変だったのはこちらの方で(マネージャー・みぞっちを指して)、みんなの身体を支えるの(笑)。
みぞっち 最後の飛び立つシーンで、リアリティが欲しいから斜めになりたいっていう話になって、最初は制作の方がやってくださったんですけど、知らない人なのでみんな体重を預けられないというところで、マネージャーがいきますってなったんですよ。映っちゃいけないので自分だけブルーシートを被って、彩花以外の7人分の体重を支えました。みんな軽いんですけど、5人目くらいから手が震えてきて、「みぞっち震えてるー!」って(笑)。
柏木 彩花だけ頑張ったね。
安本 ね、ひとりだけすごい頑張って斜めになって(笑)。
――かなり体当たりなPV撮影だったんですね。先ほど床が土って話もありましたが、蓑から這いずり出てきたりして。
安本 バタフライなのにミノ虫ね。
松野 あれ逆さまにぶら下がってるシーンもすごかったよね。あとで逆さまにしてもらったんですけど。
柏木 ひっくり返したときに逆さまに見えるように、撮影では髪の毛をブオーッって逆立ててミノに入ったんですよ。ツインテールの子はツインテールのままピヨーンって立ってたりとか(笑)。
安本 あのミノの着ぐるみが本物の木でできていて、私、花粉症がすごいので鼻水がやばくって(笑)。ミノと闘っているみたいになりました!
――真山さんは『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の第六話で声優デビューをされましたが、収録はいかがでした?
真山 私は別録りだったので、その前に先輩声優さんたちが録っていらっしゃるのを見学させていただいて、マイクワークのスムーズさとか、発声とかいろいろと勉強させていただきました。アフレコはすごく緊張しましたが、いろんな指導をしていただいて楽しくできました。
――どのような役だったのでしょう?
真山 如月静香という、不義雪姫ちゃんのお友達です。原作を読んで、アフレコの映像を見ながら練習して、自分の中でイメージをどんどん膨らませて、本番に挑みました。
――アフレコのディレクションで印象に残ったものはありましたか?
真山 早口になっちゃう癖があるので、「もっとゆっくり!」って気を落ち着かせてもらいました。優しいディレクションで、とても楽しかったです。また機会があったらやりたいです。
――さて、カップリングの「アンコールの恋」という曲は、アンダーグラフ・真戸原(直人)さんによる作詞で、大人の恋の歌のような印象を受けましたが、歌ってみていかがでしたか?特に、最後のサビには語りが入っていましたが。
安本 歌詞を語るって結構難しいなって思いました。
――皆さんの年齢的にこのような歌詞を歌うことは、実感を込めることがなかなか難しそうに思えますが。
真山 私、普段乙女ゲーとかしかやらなくて、恋愛経験はそういうものでしかないので難しかったです!その経験でも活かせるかなって思ったんですけど、まったく活かせなくて(笑)。スタッフさんに「初恋で、初めての別れで、でもまだ好きだよって曲だよ」って説明されたから、私のなかで「『薄桜鬼』の土方さんルートの千鶴ちゃんだな」って思ったんですけど、全然歌えてなかったみたいでした(笑)。
松野 全然わかんない(笑)!
真山 そのあと、医大生と付き合って別れるっていう設定をもらって、強い「好き!」じゃなくて、まだ「本当に忘れられない……」っていう切なくて柔らかい感じで歌って、って言われて歌いました。本当に難しいですね(笑)。
――これは、ライブでは披露されましたか?
柏木 二回しました。
――お客さんの反応はいかがでしたか?
真山 反応はまだ聞けてないけど、女の子は結構好きって言ってくれます。
安本 でも、もうコールとか入れてくれてたよ。
柏木 「もう一回」のところ、みんな覚えるの早いなって。たぶん、最初の音でわかるんじゃない?「あ、ここはこうなのかな?」って全部考えられるんじゃない?
安本 あー、才能だね(笑)!
松野 そういうのってどうやって作ってるんだろうなー?
――一応お約束がありますよね。
安本 えー!ルールがあるんですか!?
――はい。曲調やリズムに合わせて共通認識があるようです。
真山 暗黙の了解でやるんだ!すごーい!へー!今思い出したけど、昔私たちで勝手に自分たちのコールを作ってやったんですけど、全然広まらなかった(笑)。
松野 無視されちゃたよねー(笑)。
真山 結構考えたんだけど……(笑)。
SHARE