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2014.03.30

ロボノから懐かしい曲まで揃い踏み! “Zwei LIVE2014 10th Anniversary ~ON STAGE~” レポート

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2014年3月16日(日)、『ROBOTICS;NOTES』シリーズの主題歌などでお馴染みのガールズバンド・Zweiのデビュー10周年記念ワンマンライブ“Zwei LIVE2014 10th Anniversary ~ON STAGE~”が、吉祥寺CLUB SEATAにて開催された。

 

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オールスタンディングのライブハウスは開演前から熱気に満ちていた。やがて照明が落ちバンドメンバーが入場。続いてベースのMeguボーカルのAyumuがステージに立ち、歓声の中でデビュー曲「Movie Star」でライブがスタート。迫力のバンドサウンドと浮遊感のあるシンセの対比が耳に楽しい、実にZweiらしさが詰まったこの曲。サビではAyumuに合わせて皆が両手を左右に振り、1曲目から会場は一体感に包まれる。

 

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ひときわ重厚なサウンドの「infinite wish」ではAyumuが座り込みながら熱唱したり、しゃがれた声で“break your Monster”と歌うところがとにかくかっこいい「MONSTER」ではマイクスタンドを高く掲げたりと、ロックで熱いステージングで会場を温めていく。そして「次の曲からは、Zweiの10年の歴史を知ってもらいたいなと思って……」と語りメドレーを披露「ワタシ飼いの唄」「光」など、アニメ・ゲームソングを中心に活動する以前の楽曲を振り返るかのような選曲は、初期からのファンには懐かしく、最近加わったファンにとっては新鮮に感じられただろう。

 

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前半のハイライトは8曲目。お色直しでライブTシャツに着替えたAyumuの再登場と共に「純情スペクトラ」のイントロが流れ、会場を大歓声が包む。昨年のアニサマこと「Animelo Summer Live 2013 -FLAG NINE-」にもこの楽曲で出演し、現在のZweiにとって名刺代わりと言っても過言ではない一曲だ。サビの“僕達は一つになれる”というフレーズでは皆が人差し指で天を差し、激しいバンドサウンドに合わせてその手を揺らしていく。中にはペンライトを使っているファンの姿も見られたが、人差し指とペンライトがひとつの動きで調和する光景は、Zweiのライブならではかもしれない。

 

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10曲目、アウトロのギターソロが最高に格好良い「Dragon」を終え、ようやくMCらしいMCが入る。話題はやはりデビューから10年が過ぎたことへの感慨が中心で、Ayumuが客席に「10年前何してた?」と振り、ときに共感したりときにいじったりと、砕けた雰囲気でファンとのやり取りを楽しんだ。そして「『ROBOTICS;NOTES』ってアツい物語だよね。青春じゃん?……乗り切ってね!」と客席を煽りながら、なんと新曲「約束のオーグメント」(PS Vita用ゲーム『ROBOTICS;NOTES ELITE』)を初披露!疾走感のあるバンドサウンドを基調としつつ、爽やかながらどこか切ないメロディにシンセの電子音が彩りを添えるこの曲は、まさに『ロボノ』×Zweiらしさに満ちていてもう乗れないわけがない!11年目の活動にも期待が高まるところだ。

 

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そしてZweiのライブ恒例の「わっしょい」コール、今回は少しキュートな「わっしょい!」を挟んで和ませるひとコマも見せつつ、もうひとつのライブ初披露曲へ。それは、いとうかなことのコラボ曲「Brave the Sky」(5pb.のXbox360用新作シューティングゲーム『バレットソウル -インフィニットバースト-』OPテーマ)。今回いとうが来る!というわけにはいかなかったが、CDにも収録される予定の、同曲のZweiバージョンを演奏・歌唱した。勝利だけを信じて突き進む歌詞がとにかく前向きにしてくれる曲となっていたので、CDのリリースが今から楽しみである。

 

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そして「楽しい時間はあっという間、年もあっという間だよ!若いうちに動けるだけ動いときな!世の中に負けんな!」というAyumuの熱い語りとともに「小指のパラドックス」が流れ、ハコが今一度大きく揺れる。ファンが小指を起てて手を突き出しながら盛り上がる光景はここでしか見られないのではないだろうか。

 

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そしてライブ最後の曲、Ayumuが「拡張!」と叫ぶと、皆が「プレイス!」とレスポンスし、「拡張プレイス」が流れ始めた。この曲はステージングも客席の反応も何でもあり!Bメロや間奏でのジャンプ、サビでの回転やタオル回し、さらにベースのMeguとギターの堀崎 翔がステージの両端に立って互いのソロプレイを合わせて会場を沸かせ、最後にAyumuが「今日はありがとうございました!」と叫んでからは、アウトロの「Woh……」を皆で合唱しながらジャンプでフィニッシュ。ラストにして最高のハイライトを刻んだ。

 

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アンコールなしの本公演は、最後にAyumuとMeguが二人で告知をし、8月にドイツで開催される「AnimagiC 2014」への出演などをアナウンスして終わろうとしていたのだが、その途中でMeguがいきなり退場。ステージにひとり残されて戸惑うAyumuの元に、なんとサプライズでバースデーケーキが!3月20日に控えていた誕生日を会場のみんなで祝福するという、ライブのかっこよさとは一転して和やかな幕引きとなった。うれしそうなAyumuが「今日は本当にありがとうございました。皆さんに幸せが訪れますように!」と言い、一本締めでフィニッシュ。ほとんどMC無しできっかり2時間、その竹を割ったようなロックなスタイルは実にZweiらしく、最後の最後まで本当にかっこいいステージだった。

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Text by 山中貴幸


 

“Zwei LIVE2014 10th Anniversary ~ON STAGE~”SETLIST
2014年3月16日@吉祥寺CLUB SEATA

M01 Movie Star
M02 GATEWAY LOVE
M03 幻影のメビウス
M04 オカルティクスの魔女
M05 infinite wish
M06 MONSTER

M07 ~Zweiメドレー~
ワタシ飼いの唄

Love Land
BUBBLEGUM DREAM

M08 Heading For Tomorrow
M09 純情スペクトラ
M10 FAKE FACE
M11 Dragon
M12 約束のオーグメント
M13 1+1=2
M14 白い街
M15 Re:Set
M16 Brave the Sky
M17 小指のパラドックス
M18 拡張プレイス

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