INTERVIEW
2014.03.12
3月12日に、2014年最初のシングル「With You / With Me」をリリースする9nine。ダンサブルなエレクトロ・ナンバーをしっとり歌い上げ、歌唱面でもダンス・パフォーマンスでも著しい成長を見せた彼女たちにとって、今年は活動“9”周年目にあたる。8月には日本武道館でのワンマンライブも決定しており、まさに記念すべき「9nine」イヤーとも言うべきこの年、その幕開けのシングルとしての本作について、お話を伺った。
『マギ』とマッチしていてファンとしてもホッとしました
――「With You / With Me」を聴かせていただいて、非常にメロディアスなダンス・ナンバーに仕上がったなという印象でしたが、最初に曲を聴いた感想はいかがでしたか?
村田寛奈 最初は始まりがすごいしっとりしてて「あ、なんかゆったりな曲なのかな」と思ったんです。『マギ』のエンディングにしっとり始まる感じがぴったりかなって思って、でもサビに行くにつれてすごい勢いのある曲になっていって「あ、ここは9nineらしいな」って思って。
――確かに最初の導入が印象的で、そこからビートが入ってダンサブルになっていくってところがまたいいなと思います。
西脇彩華 ありがとうございます!そう、今回私たち的には結構珍しい感じの曲調で、すーっと入ってく曲ってあまりないんですよ。最初からバーンって行く曲が多くて。今までアニメのタイアップでもサビから始まったりするような曲調が多かったんです。そういう意味では今までと違う9nineとして、タイアップした曲だけ見ていても少しずつ9nineの成長がわかる感じになるのかなと自分たちでも思うし、あと今回はすごく壮大な感じですね!大きい部分では友情を歌っているんですけど、運命とか絆とか目に見えないようなものをそれだけ信じてみんなで突き進みたいっていう……そういう思いはもちろんアニメにもリンクしているし、9年目の私たち自身にもすごくリンクするなっていうのが今回の特徴かなと思います。
――確かに、日本武道館公演も決まってドラマティックな展開が多い今年の9nineですが、そこに向けてまた進化した9nineを見せたいというのがひとつのテーマだと思います。僕も実際聴かせていただいて印象的だったのが、皆さんのボーカルですね。メロディアスでしっとりした楽曲でのボーカルというのは聴いていていいなと思いましたが、歌ってみていかがでしたか?
佐武宇崎 新鮮ですよね。しっとりしたバージョンっていうのはなかなかなくて、今までは女の子の恋の歌とかが多かったし、このシングルの前は「Re:」なんですけど、自分たちの熱いこれからの想いみたいなのを歌ってたのでパワフルな曲が多かったんです。今回はかんちゃんの歌声から入って、今までにない9nineのちょっと大人っぽい部分が見える一曲に仕上がったんじゃないかなと。
吉井香奈恵 でも私はやっぱりひとりで歌い出すときはなんか緊張しますね。「最初崩したらあかん!」っていうプレッシャーと、「でも魅せたい」っていう思いと、いろんな気持ちが混ざり合って。でもBメロから上がって行ってサビでみんなで壮大に歌うっていう、段々上がっていくテンション感とかは大事にしたいので、いい意味で引きしまって歌ってます。
――『マギ』のエンディングともマッチしていて絶妙ですよね。決まったときの感想、実際放送でご覧になったときの感想はいかがでしたか?
佐武 タイアップが決まったときは、すごく喜んで叫びました。『マギ』といったら漫画でもすごい人気でしたし、アニメ化が決まったときにも普通にいちファンとして喜んでたんですよ。だから2期になって自分たちがエンディングをやらせてもらえるってお話が来て、「これはファンの人の期待を裏切ってはいけない」と。「うれしい」とかより、まずすごいプレッシャーから入ったんです。いざ放送で流れるときはツイッターの反響もずっと見つつ、いちファンとしてもちゃんと合うか観ていました。でもみなさんすごい優しくって。みなさんが言ってくれたのは、9nineは『べるぜバブ』だったり『となりの怪物くん』だったり『スペース☆ダン』……
西脇 ちょっとー、自分のアニメ推すのやめてよー(笑)。間違えたみたいにして自分声優やってますってー?
(一同笑)
村田 ガヤだ(笑)。
西脇 今日ガヤしようかなって(笑)。『スペース☆ダンディ』皆さんぜひ見てくださいよろしくお願いします(笑)。
――ぶっこんできましたね(笑)。
佐武 ――『スタードライバー』だったりとか!今回『マギ』決まって「すごくいいじゃん」ってツイートがけっこう多くて。それを見た瞬間すごくうれしくって!自分がファンでも作品と曲がマッチしてないといやだって思うんですけど、そういったいい言葉しか上がってこなかったのですごくほっとしました。
――そうですね、それこそ最初の“リスアニ!LIVE”に出演していただいたときの反響もそうですけど、アニメのファンとか楽曲というものに、9nineはすごく合うなって思って。『スタドラ』とかもそうですが、みなさん非常に作品と合う楽曲だったりパフォーマンスだったりをするグループと思ってるアニメファンは多いと思います。今回もそこにバシッとはまったんですね。
9nine ありがとうございます!
PVの撮影は、ダンスは固めて行って、あとは気持ちだけ揃えようって
――さらに映像の方で言うとMVですよね。これも最初かわいらしい感じのしっとりしたような映像の中でダンスされてるというのがありましたけど、2番以降というか特に中盤のエレクトロ・パートのダンスはむちゃくちゃかっこいいですね!
佐武 もう最近の9nineはダンスめっちゃ極めてるんで、そこはちょっと見てほしい部分です!がっつりと緑バックでこう……。
吉井 踊って。
佐武 ね、3DSじゃなくて……
吉井 CG(笑)。
佐武 実体化しちゃった(笑)。
――中盤で背景がパッて変わるところが「お!」って感じでかっこいいですよね。
西脇 最初のリスアニ!LIVEのとき私たちスニーカーで踊ってたんです。そのときはまだヒール履いて踊れなくて。でも今回はパンプスに初めて挑戦してます。
――なるほど!これが初なんですね。
西脇 今までブーツとかが多かったんですけど、パンプスっていうのは初めてで。
佐武 おそらくパンプスがいちばん難易度は高いよね。
――そこは見どころですね。フォーメションとかバシっと決まってて素敵でしたけど、実際MVの収録とかはいかがでしたか?
村田 やっぱりMVまでにダンスは固めて毎回行くので、当日は当日でいいものが撮れるように。あとはスタッフさんもきっといいところ抜いてくれるって(笑)。あとは気持ちとか表情だけ揃えて、みんなで通じ合ってできたらなって感じなので、あんまり「この角度で!」とか考えなくても体にはしみ込んだ状態ではいつも臨んでいます。楽しかったよね。
――時間は結構かかったんですか?
佐武 MVはかかるね。
西脇 今回思ったより踊ったけど。いつもは終わった次の日その次の日ぐらいは半端ない筋肉痛に襲われます。ただダンスをやってるだけじゃなくて顔とかも撮られるので、たぶん緊張しちゃうんだと思うんですけどね。けど今回は私はいちばん筋肉痛少なかったですね。
吉井 うん確かに。
佐武 程よいよね。
――ダンスとか全体で見せる部分もそうですけど、今回は顔も抜くとこもありましたよね。最後あたりとか川島さんがピンで抜かれてるところあって、あそこよかったなぁって。
吉井 あったと思う。
村田 メンバー見てるやつかな?
川島海荷 結構余裕そうな表情をするように心がけました。
――たしかに踊ってるとき皆さん笑顔ですよね。
川島 曲調的にはどちらかというと「キメて踊る感じかな?」と思ってたんですけど、やっぱり衣装がすごいふんわりしててかわいい系だったので、MVはそれに合わせてちょっと明るいテイストの表情でみんな合わせてやるようにしました。
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