INTERVIEW
2013.11.05
1stアルバム『RAYVE』をリリースし、初のワンマン・ライブツアーの開催など、充実したアーティスト活動2年目を過ごしているRay。それを経て、いわゆるRayの第二章を印象づけるニュー・シングル「lull ~そして僕らは~」がリリースされた。白く透き通る、ピュアな歌声は新章を迎えてどう成長を果たしたのか。2013年後半にあらたな局面を迎えた若き歌姫に迫る。
――まずはちょっと前のお話ですが、1stアルバム『RAYVE』をリリースされたあと、初のワンマンを成功に収めましたが、ライブはいかがでしたか?
Ray ワンマンで得たものはすごく大きいかなって感じています。生まれて初めて私ひとりで2時間ぐらいのステージに立つというのがすごいプレッシャーで、「私にできるのかな?」っていうのがまずあったんですよ。歌って踊ってという体力的な部分もそうですけど、MCで喋らなくちゃいけないとか(笑)。歌うのはみなさんと一体になれたし、楽しく歌ったり踊ったりできるんですけど、とりあえず私のいちばんの課題がMCという。でもやってみてそこも少しは乗り越えられたのかな?って思ったり。とにかくワンマンではすごく刺激を受けましたし、リハを繰り返すなかで自分の限界値というのがなんとなくわかってきたりとか。“自分ではここまでできる”というのがわかったので、それを乗り越えるにはどうすればいいのかとか、ライブが終わって考える時間がとにかくありましたね。
――あとライブとなると、夏には昨年に続いて二度目の出演となる“Animelo Summer Live”がありました。
Ray いや~……緊張しましたね!一回目と比べると緊張の度合いというか、緊張の種類が違う気がしましたね。まず出番まではすごく緊張して、どこか不安で私ひとりで「どうしようどうしよう!」ってなって(笑)。去年はダンサーさんと一緒にリフターに乗ってステージに出たんですけど、今回は私ひとりで出なくちゃいけないということもあって違う緊張もありましたけど、楽しむ余裕が少しは出てきたのかなって。前回はちょっと記憶がなくなるぐらいだったんですけど、今回はみなさんの声援も聞こえたし、笑顔サイリュームが見えたので、そこは楽しめたかな? って思います。 初心に戻った気持ちで、考えすぎずにナチュラルな自分として
――そんな『RAYVE』以降、ワンマン以降ということで初の音源となる「lull ~そして僕らは~」ですが、この曲はアニメ『凪のあすから』のOP曲です。『凪のあすから』といえばRayさんは以前もイメージ・ソングの「凪 -nagi-」を歌っていますよね。
Ray はい。「凪 -nagi-」を歌わせていただいてから1年経って、遂にアニメ化だというのがあったので、その間PVも何回も観たし、「凪」の歌詞をじっくり読んで、作品のイメージはすごくつかみやすかったですね。
――それを経て、「lull」を最初に聴いた印象はいかがでしたか?
Ray 「凪」と似たような雰囲気で温かくて優しい曲なんだなって思いました。でも(川田)まみさんの歌詞をあとからいただいて読んで、なんて切ない歌詞なんだろうって思って。「凪」の優しくてキラキラっとした印象から、優しくて切ない曲のイメージへガラっと変わりましたね。
――そこですよね。今回はRayさんのピュアな声が前に出ている、いわゆる「凪」や「sign」のような印象もあったんですけど、切ない成分が大きいなと思って。
Ray そうなんです!心臓をきゅっとつかまれる切なさがあって、歌っていても感情が入って思わずうるっときてしまうレコーディングでした。
――Rayさんの歌唱も、これまではいわゆる白や黒といった色分けがあるなかで、今回は白サイドの歌だと思うんですが、それがより自然に出ている印象があって。
Ray ありがとうございます!歌うまでにいろいろ考えた部分もあるんですけど、『RAYVE』でいろんな曲でいろんな私を見ていただいたんですけど、そこから1枚目のシングルといういことで、ある種初心に戻ったという気持ちで歌いましたね。なので、考えすぎずにナチュラルな自分として歌いました。これもあらたな第一歩かなと思って。
――そんな「lull」は現在放送中の『凪のあすから』でOP曲として流れていますが、Rayさんもリアルタイムで視聴しているわけですか?
Ray もちろんです!
――流石です(笑)。そして「lull」のMVは沖縄で撮ったんですよね。
Ray 沖縄で!本島ではなくふたつの離島というところに行きまして。両方ともサンゴ礁で出来た島で、真っ白い砂なんですよ。
――沖縄は初なんですよね?
Ray そうなんです!
――初回盤のDVDに収録されているMVのメイキングでも、それがよくわかるぐらいテンションの上がりっぷりでしたよね(笑)。
Ray わーっ!(笑)。自分で観返しても恥ずかしいぐらいで。とにかく撮影中もそれ以外もすごく楽しかったですね。 前のワンマンよりも成長したと思ってもらえるようなライブに
――さて、カップリングのお話も。タイトルにまずビックリしたですけど。
Ray 「I’m MONSTERちゃん」です(笑)。
――三重野 瞳さんらしいパンチの効いたタイトルですが、サウンドもIKUOさんらしい、非常に勇ましいサウンドになっていまして。
Ray まずセリフから入るところに「おっ」となるんですけど、聴いていくとメタルで、重厚感のある曲で。最初に曲だけいただいたんですけど、「なんだこのカッコイイ曲は!」ってなって。「ここまでロックな曲は初めて歌うぞ!」と思っていたら歌詞を観て「すごくかわいい!」となり(笑)、私もギャップを感じました。
――確かにカッコイイRayさんが聴ける曲になりましたね。
Ray はい!この曲はライブで盛り上がるための曲だなって思って。振り付けというよりはみんなを煽って騒いで、盛り上がる曲かなと。
――確かに、「MONSTERちゃん!!」のシンガロングは、ライブで超盛り上がりそうですね。
Ray 「名前を読んでI’m??」って私が言って、お客さんに「MONSTERちゃん!!」と叫んでもらおうと思って。フルコーラスのなかで3回言う機会があるので、予習してきてほしいですね(笑)。ライブではちゃんとマイクを向けますので!
――そのライブですが、12月の2ndワンマンが発表されていますね。
Ray そうなんです!前回のワンマンのときに告知させていただいて。早くに宣言することで自分自身も高まるし、お客さんも楽しみにしてくださるかなって思って。
――いわゆるこの1年の締め括りにもなりますが、どんなステージにしたいと思っていますか?
Ray まずはパワーアップしたRayを見てもらいたいと思って。デビュー曲の「sign」とかも、前のワンマンよりも成長したと思ってもらえるようなライブにしたいと思います。
――改めて非常に濃い1年を過ごされたと思いますが、それを経ての2014年はどんな年にしていきたいですか?
Ray もちろんやりたいことも「こうなりたい」っていう願望もたくさんあるんですけど、歌はもちろんのこと、個人的にはダンスをもっと磨きたいと思います。歌もそうですが、自分の見せ場であるダンスを努力していければなと。
――今後のRayさんの進化が楽しみですね。
Ray はい!たくさん新しいことに挑戦していきたいと思いますので応援よろしくお願いします!
【プロフィール】
レイ/北海道出身のシンガー。地元のボーカル・コンテストで入賞を果たすなど、幼少の頃より歌手をめざして活動する。そして2012年にアニメ『あの夏で待ってる』OPテーマ「sign」で念願のデビューを果たす。以降数々の作品で主題歌を担当し、2013年には1stアルバム『RAYVE』、そして初のワンマン・ライブを開催。
【リリースインフォメーション】
4th Single
「lull ~そして僕らは~」
初回限定アニメ盤(CD+DVD)
GNCA-0309/¥1,890(tax in)
初回限定盤(CD+DVD)
GNCA-0310/¥1,890(tax in)
通常盤
GNCA-0311/¥1,260(tax in)
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