μ’ｓや茅原実里、妖精帝國が熱唱した日本一ソフトウェア20周年ライブ「魔界ウォーズ」レポート

日本一ソフトウェアの20周年を記念するライブイベント”魔界ウォーズ Live episode1 アサギの逆襲”が2013年7月13日、横浜BLITZで開催され、イベントラストには「アサギ10周年プロジェクト」の始動が告知された。

アサギとは、歴代日本一ソフトウェア作品に“次回作のヒロイン”という触れ込みで登場してきた隠しキャラクター。今回のライブの幕間にはADVゲーム風映像が流され、アサギが各作品の世界を冒険。その展開に合わせて各作品ゆかりのアーティストがライブを行なう趣向だ。

まずは『マール王国の人形姫』より川村万梨阿が登場し、「おてんば姫」と「小さな姫の決意~想いが語り継がれるように」を披露。童話を語り聞かせるような、物語を感じさせる歌唱は川村ならでは。数々の日本一作品で音楽を手がける佐藤天平は『魔界戦記ディスガイア』シリーズ尽くしの3曲を熱唱。「これからもみんなに歌ってもらえる歌をたくさん作っていきます！」と語っていた。

ULTRA-PRISMはTCG『Z/X』のテーマ曲「ゼクス~強きチカラ~」と「ゼクスアクティベーション」を熱唱。ボーカルの月宮うさぎは「普段は侵略侵略！とか言ってますが、今日はアサギちゃんの逆襲を手伝いに来ました！」と宣言すると、サイリウムの色やフリ、ラストのジャンプなどを的確に指示しながら会場を盛り上げていた。

三森すずこはスクリーン映像の二次元の世界に実写で登場する荒業を見せると、アサギvsみもりんの歌勝負がスタート！先攻の三森は「アタシ宣言」と「Rock’n Prince」を披露。ではアサギは…？　というところで、ステージには再びULTRA-PRISMが登場！月宮はアサギ、ギターの小池雅也はプリニーの衣装に着替えて、アサギの応援ソングである「日本一☆ヒロイン計画」を熱唱。「アサギ！」「日本一！」「主人公！」のコールでBLITZを混沌の渦に変えていた。最後は三森もアサギの衣装で登場して新曲「White canvas」を披露と、日本一らしい遊び心のあるステージだ。

最新作『神様と運命革命のパラドクス』からは妖精帝國とμ’ｓが登場。妖精帝國は「神、ノゾム世界と箱庭幻想」で重厚なサウンドを響かせると、圧倒的な音圧とトランスしたような激しいノリで客席を真紅に染めていく。MCでは妖精帝國終身独裁官・ゆい殿下自ら日本一20周年を祝う言葉を述べられたほか、「絢爛天華、虚空に消ゆ」を歌った後には「まだまだ盛り上がれるかラブライバー！民も元気か！」と臣民を鼓舞する一幕もあった。

『ラブライブ！』のμ’ｓからは、新田恵海、久保ユリカ、徳井青空、楠田亜衣奈、南條愛乃の5人が登場。これは『ラブライブ！』で彼女たちが演じるキャラクターたちが、『神パラ』の声優を担当する複雑な仕掛けがあったから。それだけにμ’ｓメンバーが歌う「革命ですね？神様！」は、おそらくここでしか聴けない激レアな一曲。自己紹介も「早乙女リリエル役の（おしとやか→）矢澤にこ役の（にっこにっこにー↑）徳井青空です」と二種類の演技を使い分ける特別仕様だ。衣装はμ’ｓのものだったが、新田がクロウエルを思わせるポニーテールだったり、『神パラ』キャラを再現するワンポイントも。ソロのキャラクターソングもショートバージョンで全員が披露し、普段のμ’ｓとは違う表情を見せていた。

トリを務めたのは茅原実里。『ディスガイアD2』主題歌「CRADLE OVER」を歌いあげ、「歴史のある作品に関われて光栄です！」と語った茅原は、作曲を務めた佐藤天平と共演できたことを喜んでいた。ステージの締めには全員が登場。日本一ソフトウェア20周年を祝って『マール王国の人形姫』の「ありがとう」を全員で歌い、ステージは幕となった。

＜セットリスト＞
M01 おてんば姫（川村万梨阿）
M02 小さな姫の決意~想いが語り継がれるように（川村万梨阿）
M03 ラストバトルを踊ろうぜ~Live Arrival メドレー（佐藤天平）
M04 戦友よ（佐藤天平）
M05 White Tiger（佐藤天平）
M06 ゼクス ~強きチカラ~（ULTRA-PRISM）
M07 ゼクスアクティベーション（ULTRA-PRISM）
M08 アタシ宣言（三森すずこ）
M09 Rock’n Prince（三森すずこ）
M10 日本一☆ヒロイン計画（ULTRA-PRISM）
M11 White canvas（三森すずこ）
M12 神、ノゾム世界と箱庭幻想（妖精帝國）
M13 絢爛天華、虚空に消ゆ（妖精帝國）
M14 完全崩壊パラドクス（妖精帝國）
M15 羽は知ってしまったの？（μ’ｓ・徳井青空）
M16 斯くも優美な日となりて（μ’ｓ・南條愛乃）
M17 I’ll smile for yours（μ’ｓ・楠田亜衣奈）
M18 コドクの回廊（μ’ｓ・久保ユリカ）
M19 閃光Resolution（μ’ｓ・新田恵海）
M20 CRADLE OVER（茅原実里）
M21 ありがとう（川村万梨阿＆全員）